風干しカレー

 大みそか、お墓の掃除に行った時に、鎌倉の「香菜軒寓」で 昼ご飯を食べた。

 たった4席しかないお店なので、先客がいると中で食べるのは難しい。

 この日も、先客が3人いたのだが、辛うじて中で食べることができた。

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 この店は、カレーと菜食のお弁当がメインだが、

リクエストがあればピザでもパスタでも作ってくれる。

 私が注文したのは、「風干し野菜カレー」だ。

 前菜にサラダが出て、

カレーと小豆入り玄米ご飯にインドの揚げパンプーリーがつく。

 このカレーは、そんなに辛くはないがスパイスの香りがたまらなく美味しい。

 野菜を干すと、食感も変わるし、味も深まる感じがする。

 肉は使ってないはずなのに、コクがある。

 

 ずっと口の中にこのカレーの香りが残っていて、

自分で何とかうちで再現したいと思って、4日の日に早速野菜を風干ししてみた。

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 うちにあったニンジン、ゴボウ、レンコン、カブ、ヒラタケシメジの5つ。

 風干しをするなら今が最適だ。

 何せ乾燥注意報が出ているくらいなのだから、ものの半日で十分である。

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 収穫した風干し野菜。

 ゴボウは、細かったので、本当に痩せてしまった。

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 これが私が作った風干しカレーだ。

 コクを出すために使ったのは、干しエビと干しホタテ

 これをはじめに油で炒めて香りを出すと、肉を使わずともいい味が出る。

 あとは、ニンニクと生姜、それにクミン、コブみかんの葉っぱを使った。

 ちょっと心配で、中華スープの素を少し加えた。

 今回はSBの赤かんのカレー粉を使って、ルーは手作りした。

 塩、コショウで味を整え、できあがり。

 風干しの野菜の中に、きのこを入れるとなおいい。

 かなりいい線のカレーができたと自分では満足している。

 真っ赤なのは、紅芯ダイコンの甘酢漬け。

 酢に反応してびっくりするくらい真っ赤になる。

 「おせちもいいけど、カレーもね」というコマーシャルが昔あったが、

そろそろカレーはどうだろうか。

 

 

私のお正月

 2017年 1月

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 あけましておめでとうございます。

 この写真は、11月初旬の約8万羽のマガンの飛び立ちです。

 ガンたちは、夜明けと共にねぐらの沼を一斉に飛び立ち、

カカンカカンと大きな声で鳴きながらまわりの田んぼへ落穂を食べに出かけます。

 ここは、宮城県の伊豆沼。(ラムサール条約登録地)

 かつては、ガンの飛来が日本の冬の到来を知らせていましたが、

乱獲や開発などの環境の悪化によって、飛来地の数が少なくなってきています。

 この日本の原風景を未来に残していくのは、人間の努めではないでしょうか。

 鳥の危機は、やがて人間の危機につながっていくはずですから。

 今年は、折しも酉年。

 鳥にとっても人間にとっても生きやすい年であるように願いたいものです。

 (*これが今年の私の年賀状です。)

 皆様にとっても、2017年がいい年でありますように!

 

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 元日のおせち。

 この数年、風林亭さんのおせちを注文しているので、

それをお皿にのせて、蒲鉾とだて巻きを追加しただけ。

 お正月は、とっても楽をしている。

 

 今年のおせちは、32品目。

 私の好きなものは、源平豆のワイン寄せ、海老高粱酒漬け、腰果黄味寿司、

干し肉(阿部鶏)、干しこんにゃくの旨煮、生ハム、天王寺蕪漬、網笠柚。 

 肉や魚は、保存料は一切使わないので、燻製処理したものがほとんど。

 

 2日は、借りてきていたDVDを2本観た。

 「日の名残り」ともう1本は、「スモーク」。

 「スモーク」は、ニューヨークの下町の煙草屋に出入りする人間模様を描いた作品。

 「日の名残り」は、カズオ・イシグロの小説を映画化したもので

 イギリスの古い貴族の屋敷に勤める執事の生き方を描いた作品。

 どちらも20年以上前に公開された映画だが、

今回観てみて、映画は二回以上観て、ようやく中身がわかるような気がした。

 古い映画をもう一度観るのもなかなか良いものだ。

 

 3日は、例年通り箱根駅伝の復路を権太坂で見ることにした。

 ラジオで戸塚を通過と聞いてから、うちを出る。 

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 まず、近くなるとヘリコプターが上空を飛び始める。

 次にテレビの中継車が通過する。

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 次に白バイが先導し、選手がやってくる。

 今年も、この9区を走る先頭は、青山学院だった。

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 毎年選手のスピードには、驚かされる。

 一度シャッターを切って、もう一度撮ろうとすると

もう画面からは、消えてしまいそうになる。

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 地元の代表、神奈川大学

 今年は、5位に入り、念願のシード権をもらったようだ。

 私は、特にどこを応援しているわけでもないが、なんだかいつも応援にいく。

 走っている人すべてが、力を出し切ってほしいと願うのみ。

 気温が高くて変調をきたした選手もいたと聞くが、

今年は、ブレーキになる選手がいなかったのが何よりだ。

 

ちょっと遅かった~(材木座海岸に沈む夕日)

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 年賀状を書き終えて、今日は、鎌倉までお墓の掃除に行ってきました。

 出かけたのが遅かったので、

海岸へ着いたら、もう南西の真鶴半島の方へ夕日は沈んでしまっていました。

 今年最後の夕日を見損なってしまいました。

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 夕日は、ずっと向こうに沈んだのに、

すぐそばの砂浜や打ち寄せる波も入り日色に染まって見えるのが不思議です。

 夕日は、見られませんでしたが、こんな燃えるような夕焼けが見られたのは

久しぶりで嬉しく思いました。

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 西に目を向けると、富士山が薄紫のシルエットを見せていました。

 これだけ夕日がきれいなのだから、2017年の出発の明日の朝は、

きれいな初日を見られること請け合いです。

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 駅へ向かう途中、本覚寺の前を通ると、提燈がたくさん下がり

テントが張られ、明日の初えびすへの準備が整っているようです。

 

 

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 大晦日の鎌倉は、どの神社も寺院も門松が飾られ、しめ縄が張られ

新しい年を迎えるきりっとした雰囲気があって私は好きです。

 明日から鎌倉は人、人、人・・・

 

 あと2時間もすれば2017年です。

 拙いブログを見て下さった皆様、ありがとうございました。

 来年もまたボチボチやっていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 どうぞよいお年をお迎えください。

ホシハジロ日記 14

 *ご存知ない方へ

 このホシハジロは、去年の暮れに北の国から仲間と一緒に渡ってきたのですが、

左の羽を故障していて仲間が北へ帰る日が来ても、帰ることができずに

それ以来ずっとこの大岡川へ残って生活している鳥なんです。

 見守るしかできないけれども、この川を渡る時には必ず消息を訪ねて

時々記録しているものです。

 ホシハジロのオスなので、私は勝手に「ホシくん」と名前を付けて呼んでいます。

11月 8日

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 ちょうど、伊豆沼から帰って2日後の大岡川

 遠くからですが、茶色の頭のカモが見えました。

(ああ、ホシハジロか、ヒドリガモが来ているんだ!)

 心ときめき近づいて行きました。

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 ホシハジロです。

 左がホシくんと同じオス、右がホシハジロのメス。

 でも、ホシくんとは色つやが全然違います。

 胸の黒いホシが真っ黒、新しく飛来したホシハジロでした。

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 この時期は、気温が低めだったせいか、ほかのカモたちもやってきていました。

 左のは、オナガガモのメスかマガモのメスだと思いますが、よくわかりません。

 右のは、青首と呼ばれるマガモのオスです。

 肝心のホシくんは、探しましたが見つかりませんでした。

 

 伊豆沼で同じ宿に泊まっていたご夫婦と夕食の時に、

「どちらからいらっしゃいましたか。」

 と話しかけられ、

「横浜です。」

 というと、

「横浜のどちらですか。」

 と聞かれ、

「南区です。」

と答えると、

 「私たちも南区です。」

とのこと。

  鳥の好きな人がやってくる宿ですが、本当に近くなのでびっくりしました。 

 

 話しているうちに、大岡川は、よく散歩をするというではないですか。

 そこで、ホシくんのことも聞いてみましたら、ちゃんとご存知でした。

 このご夫婦は、私と違って年季の入ったバードウォッチャーで、

ホシくんが、昨年の冬に渡ってきたのではなく、

もう2,3年大岡川にいるのだということがわかりました。

 

 伊豆沼でカモの寿命は5年くらいだと聞いてきたばかりでしたので、

胸の黒い羽が白っぽくなってきたのは、

年を取って色が褪せてきたのかもしれないと思いました。

 (人間の白髪と似ている?)

 そう考えると、寿命が近いのかもしれません。

 

11月17日

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 朝夕の冷え込みが増して、桜の紅葉も進みました。

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 今日もカモたちが来ています。

 ホシハジロキンクロハジロカルガモです。

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 ところが、ホシハジロの羽は色つや良く、しっかりと閉じていて、

やっぱりホシくんではありません。

 ホシくんは決して潜ったりしなかったのですが、

この子たちは、潜りも上手でした。

 ということは、ホシハジロは、雑食性のカモだということがわかりました。

 

11月22日

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 横浜のこの辺りの紅葉も佳境を迎えました。

 桜の葉は赤くなってきました。

 新潟の福島潟から帰ってから初めての大岡川です。

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(ああ、またたくさんやってきているな)

(ホシくんは、あの中にいるのだろうか・・・)

 遠くから見ている時は、つい期待に胸膨らませます。

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 近くへやってくると、この七人衆は、黒い頭のキンクロハジロ

 今日は、ホシハジロは1羽も見られませんでした。

 

 鳥たちは自由ですからいつも同じところにいるわけではありません。

 今改めて思うと、飛べないがゆえにいつもだいたい決まったところにいたホシくんは

例外中の例外だったのです。

(続く)

 

 

「みをつくし料理帖」から

 牡蠣の宝船

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 このレシピは、みをつくし料理帖の「夏天の虹」の中に出てきます。

 昆布とかんぴょうで船の形を作り、

中に牡蠣を入れお酒を振って網で焼くだけのことなんですが、

不器用な私は、船の形を作るところに手間取りました。

 

 昆布から出てくる出汁と牡蠣の旨みが合わさるのですから、

いうことはありません。

 最後に柚子をしぼって入れると風味も一段と上がります。

 

 はふはふさせて食べる客たちの息遣いまで聞こえてきそうで、

さぞ美味しいんだろうなと思って作ってみました。

 

 ほっこり酒粕

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 このレシピは、たぶん一巻目の「八朔の月」に出てきたものだと思います。

 ちょうど酒屋さんにも新酒やその酒粕が並ぶ時期になりました。

 

 塩鮭がメインで、そのほかにダイコン、ニンジン、こんにゃく、油揚げ、しめじ

ねぎ、それに粕をすり鉢ですって出汁と合わせたものを加え、

さらに味噌、酒、醤油で味を調えれば出来上がります。

 

 これも、寒い冬、お客さんは、「つるや」の暖簾をくぐり

粕汁で暖を取り、笑みさえ浮かべているようなそんな気がして作ってみました。

 実際粕汁は、体が温まるので、冬には最適だと思います。

 去年の冬仕込んだ手前味噌をここで初めて使いましたが、

うまくできていて安心したというおまけもつきました。

 下手なりに美味しくいただきました。

 

 焼き自然薯の炊き込みとろろごはん

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 これは、料理帖の中にあった「親父泣かせ」からヒントをもらって、

別のレシピで作った自然薯の料理です。

 

 自然薯は、とても高くて始終買える食材ではないのですが、

先日生協に1回限りでカタログに出ていたので買ってみました。

 

 料理帖では、ヒラメのお刺身に自然薯をすりおろしたものをかけて蒸し

最後に作っておいたあんをかけワサビをのせていただくことになっていました。

 

 江戸時代は、ヒラメが大衆向きのお魚だったらしいのですが、

今では高価な魚となっているので、紅鮭のハラミを使って作る料理に変身させました。

 

 変わらないのは、自然薯の処理です。

 これをやってみたかったのです。

 洗ってから皮を剥かずに、直火であぶってひげ根を焼き、また洗って使います。

 そのままですから、一口大に切ってのせて炊いた自然薯は灰色だし、

あとからかけるすりおろした自然薯も真っ白のとろろにはなりません。

 ところが、色が悪くても味わい深い芋になるのです。

 

 紅鮭のハラミ、シイタケ、一口大に切った自然薯をあらかじめグリルで焼いておき

酒としょうゆと塩少々を入れた米の上にのせてご飯を炊きます。

 半分残しておいた自然薯をすりおろしたものと出汁と醤油でとろろを作り、

炊けたご飯の上にかけ、胡麻を振ると出来上がりです。

 

 「親父泣かせ」ではないのでみをつくし料理帖ではありませんが、

鮭のハラミの脂とシイタケの香りと味わい深い自然薯が

「親父泣かせ」に負けないくらいいい味を出していると思いました。

 

 江戸時代の食糧事情も知りたいと思って、

今、「江戸の食文化」という本を読み始めました。

 

 

 

25日午後8時半ベイクオーター

 クリスマスの日、用事を終えて横浜へもどってくると駅地下の特設店では

 「ケーキ1000円値引き」

バイトさんたちが、売らんがために大声を出しています。

 いよいよクリスマス商品は秒読み段階に入った頃、

 私は、デパートの中を通って隣のベイクオーターへ急ぎました。

 閉店が9時なんです。

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 ベイクオーターの二階のテラスにあるクリスマスツリー。

 昼間の人の波はだいぶ引いていましたが、レストランで食事をしている人がいるので

まだここにはクリスマスが堂々と輝いていました。

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  8時半を過ぎました。

 コーヒー豆を買って店の外へ出ると、店員さんがクリスマスのポスターをはがして

「歳末」と書かれた年末用のに張替えていました。

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 ベイクオーターの入口のショーウインドーです。

 さっきここを通った時は、プレセントの箱が積み上げられていたのに、

いつの間に撤去され、中は空っぽ。

 外側で、竹に金の扇子、繭玉・・・お正月飾りのセットの準備が始まっていました。

 クリスマスツリーだけがまだ残されていましたが、

あと30分したらなくなることになりそうです。

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 そごうの前に戻ってくると、こちらは、このまま使うのでしょうか。

 まだきれいに飾られたままです。

 小さな男の子がサンタ帽をかぶって通り過ぎていきました。

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 8時閉店のデパートのシャッターは下りて、いつのまにか門松が登場です。

 25日の夜から26日朝に向けては、お店の飾りが劇的に変わるといわれます。

 

 クリスマスが派手な分その終わりは一抹の寂しさを伴うような気がしていましたが、

この日は、ちょうどその瞬間に立ち会ってしまいました。

山手西洋館のクリスマス

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 食事を終え、中華街から腹ごなしにフランス山を登りました。

 黒船来航によって、開港させられた日本は、

横浜に外国人の居留地を用意したのですが、

このフランス山には、フランス領事館があり、海兵隊が駐屯していたそうです。

上る途中に崩れた煉瓦の塀や風車でくみ上げる井戸の跡などが見られます。

 14日でしたが、まだこの山には辛うじて紅葉が残っていました。

 上り詰めたところが「港の見える丘公園」です。

 雨は上がって少し空が明るんできました。

 ここからは、海の向こうに微かにスカイツリーの姿も見えていました。

 西洋館すべてを回る時間はなさそうなので、

まず、イギリス館の先にある111番館へ行ってみました。

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 玄関を入ってまず目に入ったのは、2階から下がったひらひらした布です。

 シャンデリアの光で、波打つひだに微妙な色が浮き出て見えます。

 (ああ、オーロラだ!)とすぐに気がつきました。

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 床には、わらで作った馬が飾られています。

 オーロラは、北欧の国ではどこでも見られますが、馬の飾りがあるのは、

スウェーデンに違いないと思いました。

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 中に入ると、スウェーデンらしい色合いのテーブルセッテイングがされていました。

 すべてスウェーデンの国のものを使っているとのことでしたが、

ワインのボトルをおいた木のトナカイがいいなと思いました。

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 ノーベル賞の晩餐会で使われたものと同じだというワイングラスが

並べてありました。

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 隣の部屋にあったティーセッティング。

 テキスタイル、置物、カップと、どれも北欧らしさを感じます。

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 何気ない馬の飾りですが、洋館の窓に飾ると雰囲気が出ます。

 

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 今度は、「アルメニア」のクリスマスの飾りつけがされている

234番館へ移動しました。

 「アルメニア」は、ほとんど未知の国でしたので、とても興味がありました。

 入ったところにクリスマスツリーが飾られています。

 毛糸を使った人形や、ボンボンが吊るしてあり、とても温かな感じの飾りです。

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 民族衣装を身にまとった男女の人形。

 幾何学模様の敷物にもその国らしさが出ているように思います。

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 左のテーブルの上には、高級そうなお酒が飾ってあります。

 この国は、良質なワインを産出するそうなので、

おそらく後ろにあるのはコニャックだろうと思います。

 左の入れ物やビン、右のカップにもザクロがデザインされているので、

葡萄のほかにザクロもよくできる土地柄なのだろうと思いました。

 クロスの模様は、独特で、どこかスラブの匂いを感じます。

 

 この国の展示だけは、日本駐在のアルメニア大使が

直々におやりになったと聞きました。

 おそらく、この国と日本との関係が今まであまりなく、

取引している業者やコーディネートする専門の方が少ないのではないかと思われます。

 2階には、たいへん繊細なアルメニアレースが飾ってありましたが、

これはデザインの著作権があるようで、写真は撮れませんでした。 

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 次は、道を挟んだベーリックホールへ。

 ここは、常夏の国ベトナムのクリスマス。

 想像通り、ランタンが下がっていました。

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 テーブルセッティングのお皿が気になりました。

 黄色いお皿は、チェンマイで買ったお皿と似ていたので、

すぐに蓮の葉をデザインしたものだなと思いました。

 仏教国では、蓮に対する思い入れが大きいのか

器のデザインにもよく取り入れられているようです。

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 ベトナムらしいツリーの飾りです。

 

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 ホールへ行くと、サンタクロースがオートバイに乗っていました。

 (ああ、やっぱり!)

 というのも、初めてアジアの国へ一人で出かけたのがベトナムだったので、

空港からホテルへ着くまでに見たおびただしいオートバイの数に

度胆を抜かれたのです。

 今から20年近く前のことですから、ホーチミンの街は、

信号がほとんどありませんでした。

 オートバイの波をどう乗り越えて道路を渡ればいいのかが

翌日からの街歩きの課題だったことを思い出したのです。

 どうしたかというと、渡ろうとしている人のそばについて渡ること、

もう一つ、歩くスピードを変えないこと、この2つを体得したのです。

 ということで、私の頭の中では、ベトナム=オートバイ なんです。

 

 68番館でやっているブラジルのクリスマスというのも、

南半球の国なので興味がありましたが、時間がなくて

この日は、これで終わりにしました。

 

 美しい飾りを見るだけでもうっとりしますが、

飾りの背後にあるその土地の生活や文化を知ることができるのが

西洋館のクリスマスを見る楽しみです。

 

 おまけ

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 帰りは、結局桜木町まで歩くことにして、途中カフェ「オムニバス」で休憩。

 ここは、旧第一銀行の建物なので、天井が高いのです。

 一度は行ってみたいと思いつつ

まだ入ったことがなかったところです。

 

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 コーヒーは、3つの産地から選ぶようになっていました。

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もう一つおまけ、

先日作ったツリー型のマッシュポテトです。

楽しいクリスマスを!