オムレツとコールスロー

 昨日のお昼は、オムレツとコールスローでした。

f:id:yporcini:20170226123200j:plain

 都心で用事が終って横浜へ戻ってくると、7時半を回っていることがよくあります。

 その時間にそごうデパートへ行くと、

いつも列ができていている店があります。

 そんなに美味しいものがあるのかと私も並んで買ってみることにしました。

 

 このお店は、オムレツで有名な「たいめいけん」なのです。

 東京に住んでいらっしゃる方は、日本橋にある洋食屋さんなので

きっと名前をご存知の方がいらっしゃるかと思いますが、明治時代から続く老舗です。

 

 テイクアウト用に作って売れ残ったオムレツ、コーススロー、

カニクリームコロッケ、ビーフシチュー、メンチコロッケを半額にして売るのです。

 何回かに分けてどれも一通り味見をしましたが、

お気に入りはカニクリームコロッケとコールスローです。

 

 特に野菜のコールスローが私の好みの味付けで

かねがねこの味を再現してみたいと思っていたところ、

たいめいけん」のウエッブサイトに代表的な料理のレシピが掲載されていたのです。

 

 そこにはもちろん有名な「オムレツ」のレシピも載せてあったので、

オムレツにも挑戦してみたというわけです。

 

f:id:yporcini:20170226123228j:plain

 まず、オムレツ。

 中のご飯の具材は、玉ねぎのみじん切りとハム。味付けはケチャップ。

 それに塩とコショウを加えるだけでいたってシンプルです。

 シンプルなのに、コクがあるのはどうしてかと思ったら、

炒めるのに使うのがバターだったということ。

 それから、ご飯は、一人前茶わんに半分くらいです。

 ご飯は、固めで温かいものを使い、白ワインを少し垂らしながらご飯をほぐすのも

一つの隠し技ですね。

 ご飯の量を欲張ると包みきれません。

 

 あと、玉子は、この一人前に贅沢にも3個使うのです。

 初めて作ったので、無骨なオムレツになってしまいました。

 もう少し滑らかに柔らかく焼かないとふんわり優しいオムレツになりません。

 もっともっと修行が必要だということがわかりました。

f:id:yporcini:20170226123217j:plain

 次にコールスロー

 材料は、ニンジン、玉ねぎの千切り(どちらも少量)を塩を振って

しなっとさせておきます。

 キャベツの千切りに残りの塩を入れ加えます。

 それに、さとう、酢、オイルを入れて混ぜ、

1時間ほど重石をすれば出来上がりです。

 さとうが隠し味だと説明がありましたが、私も砂糖が味の決め手だと思いました。

 

 個人的に、セロリが余っていたので、セロリの千切りも玉ねぎと同じくらい入れ、

お酢は、白ワインビネガーがあったので、米酢と半々にして入れました。

 オイルは、基本的にはオリーブオイルでいいのでしょうが、

グレープシードルオイル(コレステロールは0)があれば、半量はそれを使うと

さっぱり感があっていいような気がしました。

 いくらでも食べられる飽きの来ない味付け。

 既製のどんなドレッシングよりも美味しいと思います。

 

 先日の友だちとの会食の日に、さっそく友だちのところへ持って行くと、

いい味付けだと皆さん気に入ってくれました。

 

 おまけ 

f:id:yporcini:20170226094626j:plain

 ようやく百舌鳥が横顔を見せてくれました。

 目のところに黒いラインが入っているのは、オスです。

 

 昨日もツグミン(ツグミの愛称)がのんびりと歩いていたと思ったら、

突如パーッと飛んで行ったので何事かと思ったら、向かって右側から

このモズ公(モズの愛称)が矢のように飛んできました。

 ツグミンの感覚も研ぎ澄まされているけれど、

モズ公の突進力はさすがだと思ったのでした。

 胸の色は、オムライス色ということにしておきましょう。

古民家山十邸吊るしびな

 二月は、逃げるとはよく言ったもの、今日は、もう26日で、あと3日すると3月。

 そこで思い出したのが、1月の初旬に作った粘土のお雛様のこと。

 朝電話をして焼き上がっているのを確かめてから午後愛川町へ出かけた。

f:id:yporcini:20170111144039j:plain

 1月11日に愛川工芸工房村で作った時のひな人形

 形は、長い三角形を丸めるだけなので難しいことはないけれども

焼いてから絵付けに通うわけにはいかないので

ここでは色付きの粘土を使って模様や道具などを作ることになっていた。

 この日は、水曜日でしかも寒くて、ほかにはだれも作る人がいなかった。

 先生に手取り足取り丁寧に教えてもらえたが、根っからの不器用もの。

 あちこち破たんが見え隠れ。

f:id:yporcini:20170226211642j:plain

 焼き上がったひな人形

 団子のような顔、どことなく私に似ていなくもない。

 まあ、それでも愛嬌があるので、よしとしよう。

 幼少時は、母のひな人形がそのまま私と妹のひな人形になっていたが、

うちは男の子しかいないので、必然的に姪っ子のところへ行ってしまった。

 今回私のひな人形と言えるものができて、この年になってもちょっぴり嬉しい。

 

 

山十邸藥医門

f:id:yporcini:20170226151105j:plain

 せっかく愛川町まで来たので、

前回お休みで入れなかった古民家山十邸へ行ってみた。

 この古民家は、明治時代に建てられたこの辺りの豪農の屋敷だったところ。

 その後持ち主は変わってきたが、

今は国登録有形文化財として愛川町が管理している。

 

 中津往還と呼ばれる古道に沿ったところには、この建物のほかにも歴史を感じさせる

ものがそこここに残っている。

 

f:id:yporcini:20170226151025j:plain

 玄関には、ヤブ椿の花が飾られていた。

 暗い部屋の中にぼやっと見えているのは雛飾り。

 ちょうど、吊るしびな展が開催されていた。

f:id:yporcini:20170226145315j:plain  f:id:yporcini:20170226145304j:plain

 土間の方から入ると、蚕のまゆが並べられ、

この辺りもお蚕さんを農家で飼っていたことがわかる。

 木の枝には、繭玉の代わりにだるまやさるぼぼなど

縁起物と思われるものが吊るされている。

 

 靴を脱いで座敷に入る。

f:id:yporcini:20170226145708j:plain

 部屋いっぱいに飾られた吊るしびな。

 あまりの鮮やかさに目が奪われる。

 

 一つ一つ作るのにどれだけの時間がかかるのだろうか。

 豪華なお雛様が飾れない代わりに吊るされたという吊るしびな。

 素朴だけれども、一針一針縫う人の気持ちが込められていて人の温かさを感じる。

 

 一つの小さな輪に数本吊るされているが、

みんな何かテーマがあって面白い。

 動物だったり、女性だったり、柿だったり、スズメだったり・・・

 

f:id:yporcini:20170226145750j:plain f:id:yporcini:20170226145913j:plainf:id:yporcini:20170226150147j:plain f:id:yporcini:20170226150244j:plain

 

 今年の干支、酉に因んだ飾りも。

f:id:yporcini:20170226145537j:plain

 

f:id:yporcini:20170226145819j:plain

 最後に一つ、お雛様。

 樹脂でできたお顔の新しい段飾りが多い中、比較的古いお雛様。

 お雛様のお顔は、古い方が断然いい。

 

 雛飾りを飾るのは、すごく楽しみだったのに、母は忙しかったのだろう、

なかなか出してくれなくて、ずいぶんせっついたことを思い出した。

 

 

 

あぶらふ(仙台麩)丼

 今日のお昼は、11月に宮城県の伊豆沼へ行った時に買ってきてあったあぶら麩の残りを使ってしまおうと思って、あぶら麩丼を作りました。

f:id:yporcini:20170225124100j:plain

 左側があぶらふ丼で、右側は昨日のきくらげを使った春雨スープです。

 

 あぶら麩は、宮城県北部から岩手県の南部にかけての名産品です。

 この辺りは、今でこそ美味しいお米がたくさん穫れる米どころですが、

江戸時代は、まだ東北の気候には適した品種がなかっただろうし、

収穫した米のすべてが年貢米になっていったような土地柄だったようで、

農民は、雑穀や麦を作って代用食にした歴史があると聞きました。

 小麦の栽培はその頃から盛んだったようです。

 

 その小麦とグルテンを使って練って熟成させたものを油で揚げて作ったのが

このあぶら麩です。

 今でも、お盆の時期には、きり麦(小麦の細いうどん)や 

はっと(ワンタンの皮状)の上にこのあぶら麩をのせて食べる伝統が

続いているそうです。

 余談ですが、このはっと の名前の由来は、農民が小麦作りに熱心になって

米の収穫が減るのではないかと危機感をもった伊達藩が

「麦はご法度(はっと)」というおふれを出したからではないかといわれています。

 

 伊豆沼へ行った時に、お昼を食べたレストランで、メニューの中に

はっとカレー というのがありました。

 人の注文したものを注意深く見ていたら

ワンタン状のものにカレーがかかっている カレーうどんのようなものでした。

 

f:id:yporcini:20170225124116j:plain

  材料は、あぶら麩、玉ねぎ、シイタケ、サヤエンドウ、玉子、

それに調味料は麺つゆ、油少量。

 私の買って来たあぶら麩は、お買い得品ですので、小さくて細いので、

それを2本使いました。

 *あぶら麩は、輪切りにして湯につけて柔らかくしておきます。

 *玉ねぎ小2分の⒈とシイタケを千切りにし、油を入れたフライパンで炒めます。

 *次に麺つゆを適当な濃さにして加え、軽く水分を切ったあぶら麩を入れて煮ます。

 *煮えたところに湯通ししたサヤエンドウをちらし、玉子を2個溶いたものを

流しいれ、ふたをして30秒ででき上がりです。

 親子丼の肉なしバージョンだと思ってもらえばいいのです。

 

 私は、高校生の頃、転勤族の親と仙台に住んでいました。

 もちろん、その頃からこのあぶら麩もあったのでしょうが、

親が買わなかったので結局知らずに過ぎてきました。

 退職してから料理に目覚め、数年前ようやく知ることになったあぶら麩です。

 旅をするといろんな土地のいろんな食べ物に出会えるのが楽しみです。

 

  肉がない時にこのあぶら麩があるとコクもあって満足感も得られます。

 簡単で安くて美味しい丼です。

f:id:yporcini:20170225212951j:plain

 ついでにお手軽デザート「あぶらふのサヴァラン」です。

 *あぶら麩を切ったものを、熱い紅茶とはちみつとレモン汁を入れたものに浸けて

柔らかくしておきます。

 (サヴァランなので、私はこれにコアントローを少量入れましたが、好みでラム酒だとかワインだとか洋酒を少々入れると大人のデザートになります。)

 *上にのせるのは、レシピでは柿なんですが、ないので

ドライフルーツの柿を使いました。

 あぶら麩と同じところに浸けておきます。

 *それをフライパンにバターを溶かして軽く砂糖を振ってソテーして冷まします。

 *あぶら麩の上にホイップクリーム、その上にソテーした柿をのせて、

あればミントの葉をのせればなおおいしそうに見えます。

 

 今日もあぶら麩色の鳥さんに登場してもらいます。

f:id:yporcini:20170205111259j:plain

 去年はうちの前では、ついぞ見なかった鳥です。

 すごく用心深くて、私はカメラのピントを合わせているうちに

すぐに飛んで行ってしまうので、ここ数日何回も来ているのですが

こんな後ろ姿しか撮れていません。

 くちばしが決め手ですが、色から察すると モズ(百舌鳥)だろうと思っています。

 気性が荒くて、今日の昼間も例のツグミが地べたをほじくりながら歩いていたら、

「ここはおれのなわばりだ!」といわんばかり、

ツグミを追いかけて追い払っているところを見てしまいました。

 小さい体なのに、モズは猛禽類なんです。

 

とろとろプリプリきくらげ丼

f:id:yporcini:20170224113253j:plain f:id:yporcini:20170224113236j:plain

 今週の火曜日、1か月ぶりに八王子の友人のところへ寄りました。

 いつもと同じ1か月ぶりだったのですが、あれやこれやあったので

ずいぶん長かったような気がしておしゃべりするのがすごく楽しかったです。

 上の写真は、旅行のお土産だといただいたものです。

 友人は、奄美大島沖永良部島、徳之島、与論島の4つの島めぐりをしたそうです。

 今日は、昨日と打って変わって曇っているせいかずいぶんと寒く感じる1日でした。

f:id:yporcini:20170224131248j:plain

 そこでお昼は、いただいたキクラゲを使った「とろとろプリプリきくらげ丼」と

パパイヤの漬物、すりおろしレンコンスープでした。

 友人も驚いていましたが、沖永良部島のきくらげ栽培は盛んで国産きくらげでは

かなりのシェアを誇っているようです。

 サトウキビの絞りかすがキノコの栽培の菌床に適しているのだということです。

 流通しているきくらげは、中国産がほとんどで、

国産は5パーセント程でとても貴重なきくらげです。

 しかもきくらげは、体にいいとは聞いていましたが、

 *ビタミンDの含有量は食物の中で1位

 *食物繊維は、食物の中で2位

 *カリウムは牛乳の3倍

 *鉄分はレバーの10倍

 とキノコの中でもすごく優れものです。

f:id:yporcini:20170224131510j:plain

 とろとろプリプリきくらげ丼

*乾燥きくらげ(5枚くらい)は、30分くらい水に浸けてもどし、

一口大に切ります。

*あとは、一口大に切った豚肉50gくらい、長ネギの小口切り10cmほどを

フライパンに油を少々入れて炒めます。

*次に、中華スープ50ccくらいとキビ砂糖小さじ2分の1、

出汁醤油少々を合わせたものを入れ火を通します。

*あらかじめさっとゆでておいたサヤエンドウを千切りにしたものを加え

最後に水溶き片栗粉を入れ、アツアツのうちにご飯にかけて出来上がり。

 材料さえそろえておけば、簡単な炒め物です。

 食べる時に、ラー油をかけるとアクセントがついて美味しいです。

 

 もう一つのお土産のパパイヤの漬物は、やや甘いですが、パリパリとして

食感がいいので、くせになります。

 

 すりおろしレンコンスープは、この冬何回も作りましたが、本当に体が温まります。

 少しだけ加える春菊のビタミンCも効いていると思います。

 耳の病気にはなりましたが、風邪もインフルエンザも縁がなく

この冬が無事過ごせそうなのは、このスープのおかげだと固く信じています。

 我ながら思い込みが激しいと思いますが、

いい方に思いい込む分は、プラス効果が生まれて効果も倍増ではないでしょうか。

 

 今年の冬、宮城県の伊豆沼には、例年になくたくさんのオオハクチョウが飛来したと

聞きました。

 伊豆沼の水位が低く、ハクチョウがたやすくレンコンを食べることができたのが

その原因だと説明されいます。

 もうまもなく、ハクチョウは北へ帰り始めます。

 これから何千キロも旅をするエネルギーをレンコンからたくさん摂って

もらいたいものです。

 

おまけ

f:id:yporcini:20170222102732j:plain

 キクラゲ色の後姿、だれでしょうね。

 

f:id:yporcini:20170222103110j:plain f:id:yporcini:20170222103114j:plain

 一生懸命枯れ葉をめくり、土を掘り返してはエサを探しています。

少し顔が見えてきたのでお分かりかと思いますが、ツグミです。

f:id:yporcini:20170222103142j:plain

 これではっきりしました。

 目の上と首のところに白い線が入り、胸のところには斑点模様が見えます。

 去年は、うちのベランダの前の庭に晩秋から毎日のようにやってきていたツグミ

今年は、ちっとも現れないので、どうしたのかと思っていたら、やっと現れました。

 

 ちょこちょこっと飛び歩いては止まり、しばらくじっと動かない。

暫くするとまた「だるまさんがころんだ」の間合いで飛び歩きを繰り返します。

 時間があればずっとこの「一人だるまさんがころんだ」を

見ていたいところです。

 ほかの鳥がくるとさっとその場所をゆずったりする気遣いの鳥でもあります。

 単に臆病なのかもしれませんが。

かげろひご飯

 

f:id:yporcini:20170216064834j:plain

 退院した母は、通院などが続いて体調が思わしくなく、

先週から今週にかけて夜勤の方が1人体制の時間帯の朝ごはんに付き添うため、

早朝6時半ごろ通っておりました。

 夜明けが早くなったため、この丘を過ぎるころ、はや太陽が東の空を赤く染めながら

街のシルエットを浮かび上がらせます。

 保土ヶ谷の野球場やその向こうにみなとみらいにある’ランドマークも見えます。

 西の空を見ると、まあるいお月様が傾きはじめるのが見え、

ふと万葉集の歌を思い出しました。

  

    東(ひむがし)の野にかぎろいの立つ見えて

              かへり見すれば月かたぶきぬ 

 

 私は心が元気でない時は、余計に滋養があって美味しいものを食べなくちゃと

思うのです。

 だれかに作ってもらうことを期待できないので、

作ることで自分を鼓舞するそんな効果があるのかもしれません。

 

 歌を思い出したこの日、お昼に作ったのは、「かげろいご飯」。

 このところ、風干しに入れ込んでいる私ですので

あれこれと干しております。

 その参考書の’中に「かげろいご飯」があったのです。

 名前がいいですよね。

f:id:yporcini:20170216144445j:plain

 なんだと思われるかもしれませんが、

干した小松菜と青紫蘇と鮭のほぐし身を入れ込んであるおにぎりです。

 五分搗きの米、5センチ四方の出し昆布、梅干しを一つ入れてご飯を炊きます。

 炊きがったご飯から昆布と梅干しの種を取り除き、混ぜた後、

かげろいの鮭のほぐし身と小松菜と青紫蘇の粉末を入れ込めば出来上がりです。

 

 たかが鮭のおにぎりなんですが、なんとこれがとっても美味しかったのです。

 昆布と梅干しでほんのりと味がついているご飯だからでしょうか。

 後から塩を入れ込むのとは違って、

味がご飯になじんでいる感じが何とも言えません。

 欲をいえば、紅鮭のほぐし身を使えば、

もっと「かげろい」に近づいたような’気がします。

 

f:id:yporcini:20170112153713j:plain f:id:yporcini:20170216140035j:plain f:id:yporcini:20170216142455j:plain

 参考までに、小松菜は、ゆでて水にさらした後、ハンガーにかけて干します。

 干した青紫蘇と小松菜は、手でほぐし、すり鉢ですって粉にし、それを使います。

f:id:yporcini:20170216144422j:plain

 かげろいご飯にぬか漬けのキュウリとカブ、それにしじみの味噌汁、

特に、ご馳走があるわけでもないのに心が温まるから不思議です。

 

 おまけ

f:id:yporcini:20170216125053j:plain

 夏にもらったハイビスカスです。

 植木鉢をひっくり返してしまったり、ずいぶん冷たい扱いをされたのに、

気温が低くなって部屋に入れて置いたら、かぎろい色のつぼみをつけました。

 

 

 

中華街春節元宵節

 中華街媽祖廟

f:id:yporcini:20170211174051j:plain

 母の健康状態が良くなくて、気が抜けない状態が続いていましたが、

少々落ち着いてきたので、11日の夕方春節の最終日に中華街へ行ってきました。

 春節初日の獅子がホンパオ(ご祝儀)をもらうのは見たことがありますが

春節の最後を飾る元宵節(げんしょうせつ)は初めてです。

f:id:yporcini:20170211182614j:plain

 媽祖廟では、願い事を書いたランタンに灯をともし、願い事が叶うよう

獅子舞や舞を奉納するのです。

 

f:id:yporcini:20170211175924j:plain f:id:yporcini:20170211175214j:plain

 五時半から始まるということでしたが、行った時には人があふれていて

車道にもはみ出ていました。

 まず、獅子舞が始まります。

 パパパパパパーン パパパパパパーン

爆竹が鳴らされ、白い煙で充満した媽祖廟は、いやがうえにも高揚して参りますが、

背の低い私には、肝心の獅子たちが見えないので、

まわりに上がるスマホの画面に写る獅子を時折垣間見ることしかできませんでした。

 

f:id:yporcini:20170211183740j:plain f:id:yporcini:20170211185435j:plain

 両脇の並木の赤い電飾、各お店が春節のために飾っている提灯や飾り物も

今日で終わりなのかと思うと祭りの後の一抹の寂しさを感じます。

f:id:yporcini:20170211190714j:plain

 お腹もすいたので、同發のイートインで「もち米ご飯の蓮の葉包み」を食べました。

 中には、肉やシイタケや野菜などが入っていて美味しく食べました。

f:id:yporcini:20170212102050j:plain

 中国や台湾では 元宵節に「黒胡麻湯圓(くろごまたんえん)」を食べるそうで

萬珍楼で冷凍にしてある団子を買って帰りました。

 沸騰した湯に団子を入れて浮いたきたものを私は紅茶に入れて

干し柿を切ったものをトッピングして食べました。

 茹った団子の黒ごま餡が出てきてちょっと汚らしく見えますが

とても美味しい団子です。

 

 春節は中国からかなりの旅行客が来ていると聞いてはいましたが、

この日、媽祖廟にはたくさんの外国の言葉が行き交っておりました。

 私も久しぶりの外出で気が晴れました。

 

 帰り道、満月が澄んだ夜空に美しく浮かんでおりました。

 きっと満月と元宵節は関係があるのだろうと思って調べたところ、

 春節は、月を基にした暦を使っているので、

元宵節は、旧正月になって初めての満月の日に設定されていることを知りました。

 

 

 

節分

節分草

f:id:yporcini:20170202142949j:plain

 2月3日、節分。

 ようやく入院していた母が退院して、

私のめまい症もどうやら治まりました。

 冬と春の季節を分ける節分が我が家にもやってきました。

 

 退院した帰りに子ども植物園に寄ってみたら

枯れ葉の中にセツブンソウが咲いていました。

 なんとタイムリーな花なんでしょう。

 花(本当はがく片)の色は、白くてシンプルなのに、

真ん中に集まったおしべとめしべの色合いの素敵なこと。

 福寿草                雪割草

f:id:yporcini:20170202142822j:plain  f:id:yporcini:20170202142532j:plain

 近くに咲いていたフクジュソウユキワリソウ

 

 本来は、3つとも厳しい冬を雪の下で耐え、太陽の光を感じて、

地面を割って出てくる力強さを持った植物です。

 やっぱり2月は、空気は冷たくても光は春なんですね。

 体調が悪いと、こうした野草の力強さにあやかりたいと切に思います。

 

 ところで、めまい症の件ですが、3日の朝、突如治まりました。

 前日の朝、耳鼻科の予約があったので、時間に遅れそうなこともあり

ここで走ってみようかと坂を駆け下りてみたのです。

 

 診察でだいぶ良くなっているとは言われましたが、

この朝はまだ起きる時に目の前が90度くらい回転していましたので

また同じ薬が処方され、様子をみましょうということになりました。

 一体いつ治るのか見通しが立たないのは嫌なものです。

 

 ところが3日の朝は、母の退院の準備もあるので

いつもより早く起きたのにも関わらず、アッと思ったら、めまいがしなかったのです。

 心当たりは、前日の坂の駆け下りのみ。

 やっぱり医者が言った通りだったのかもしれないと思いました。

 

 今頃、耳石は、三半規管のリンパ液からジャンプしたのか、泳いでいったのか

元の居場所に戻って、安堵感に浸ってすやすやと眠っているのやもしれません。

 一件落着。

 いや母も退院したので、2件落着です。