さくら 桜 サクラ そして春の食。

4月6日

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 夜の大岡川、木曜日なのに勤め帰りの若者が桜を見上げながらそぞろ歩き。

 今宵会う人みな美しき・・・

 

 4月7日

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 あいにくの曇り空でしたが、国立のギャラリーへ。

 南武線谷保駅と中央線国立駅を結ぶ広い道路の両側に桜とイチョウの並木が続く。

 中程の横断歩道橋よりから、右側から、左側から、そして真ん中から。

 国立は、文教地区でたくさんの学校がこの通り沿いに続く。

 自転車道路もあるし、ベンチもところどころにあって、ゆったりと歩ける。

 ちょうど都立の国立高校の入学式、一橋大学は、なぜかこの時期に学園祭、

新しい空気をまとった人たちがたくさん、私のようなおばさんもたくさん、

ソメイヨシノも’たくさん。

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 4月10日

 日比谷シャンテ前のさくら。

 銀座は、外国人の観光客でいっぱい。

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 近頃見つけたシャンテの地下2階にある「chaya 」は、

 逗子にあるマーレ・ド・チャヤ経営のマクロビ仕様のレストラン。

 ランチプレートに飲み物が付いて、1240円。

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 特に目新しいわけではないけれど、とにかく無農薬野菜と玄米ご飯で

安心して食べられるところがいい。

 女性客が圧倒的に多いが、いつもなぜか外人の男性を目にする。

 

 4月11日

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 雨模様の大岡川。それでも桜はまだ咲いている。

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 あっ、ツバメ!

 今年初認のツバメ。

 あまりに速く飛ぶので、私の手に負えない。

 水面すれすれを飛んでエサを探している。

 

 4月12日

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 うちの前のサクラも花吹雪。

 ベランダにもだくさん吹き込んできた。

 また来年までさようならって言いに来ているような気がしてドキッとした。

 

 4月16日

 久しぶりに風もなくて静かで穏やかな日曜日。

 窓を開け放って気持ちがいいので、スコーンでも焼こうかという気になった。

 今日のお昼の献立は、

 スコーンとポタージュとサラダ

f:id:yporcini:20170416135301j:plain  左は、桜の花びらの塩漬けを入れ込んだスコーン。

  塩漬けの花がほのかに香り、薄味で美味しいと自画自賛

 

  右側は、そら豆のポタージュ。

  そら豆が少なめだったので、少しジャガイモも入れた。

  新玉ねぎとそら豆の甘さを感じる春を感じるスープだ。

 

 春は食からも感じたい。とかなんとかいって、要するに私は食いしん坊。 

大岡川冬の鳥のトピックス3

 毎度平和そうな大岡川

 でも、たまにはこんなドラマもある。

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 1月15日のことです。

 ここは、去年の秋までは、

羽を痛めていたホシハジロがテリトリーにしていた浅瀬です。

 

 カラスが2羽、カワウが2羽。

 どちらも羽の色は黒だけれど、微妙に違う。

 左のカワウは、なぜか浅瀬のすぐそばにいるものだから、

カラスが後ろからカワウの尾羽をくちばしでつついているところでした。

 

 カラス「お前ら、どこから来たんだかしらないが、ここは、俺らの縄張りだ!」

 カワウ「何をごちゃごちゃ言ってんの。川は、みんなのものじゃ。」

 カラス「よそ者は、早く帰れ、わからないならわからせてやるわ。」

と、いったかどうかはわかりませんが、とにかくしつっこいカラス。

(なんかどこかで同じようなことを人間も言っていたような気がする)

 それに比べて、カワウは、意外とおおらか。

 気になるけれども、すぐにカーッときたりはしない。

 首を後ろへ回して様子をみると、

カラスは、顔色を見て動きを止める。

カワウ「やめればいいんだよ。

   ぼくだって、つつかれれば痛いんだからね。わかった?」

 

 ところが、カラスは、見ていないとまたつつきはじめる。

 右のカワウ(もうやめればいいのに。こいつだって怒らせたら怖いんだから。)

 と、心の中で思いながら見つめているが、加勢して追い払ったりはしない。

 

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 あまりしつっこいので、とうとう左カワウは、首だけでなく

体ごと、カラスの方を向く。

 ところが向いた角度がいい加減。

 カワウ左「どっちがつついていたんだ、ちゃんと謝れよ。」

 カラス左「俺じゃないからね。」

と、わざと視線を外す、

 カラス右「なんだか、僕の方を見てるけど、誤解だよ。」

と、体ごと逃げの体制に入っている。

 カワウ右「俺、知ってるけれど、チクったりするの趣味じゃない。」

と知らんぷり。

 なぜか、遠いところを見つめている。

 

  三者三様って言葉はあるけれど、この子たちの場合は、四者四様。

 本当に、同じ仲間の鳥でも、性格の違いがあるものだ。

 

 カワウは、肉食系で、獰猛そうだけれど、性格はおとなしい。

 それに比べて、カラスは、相手の出方を計っていたずらするところなど、

知能が高いといわれている片鱗を見た気がした。

 

 次は、2月14日の出来事

 大岡川は、いつも平和ではありません。

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 いつもの平和なキンクロハジロホシハジロの行進です。

 ところが、右の護岸付近を泳いでいたキンクロハジロが2羽、

羽を広げていきなり飛んだのです。

 (あっという間で、写真は撮れませんでした。)

 この人たちは、ふつう飛んだりしないで水かきを使って泳いで移動するのに

一体何が起こったのだろうと思っていたところ、

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 このネコちゃんが、川の護岸から飛び出して姿を現したのです。

 少々体が濡れています。

 ようやく、事のいきさつが想像できました。

このネコちゃん、川すれすれまで下りていったのでしょう。

 鳥を狙ったのかどうかは見ていないので、何とも言えませんが、

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 写真を撮ろうとカメラを向けたら、この形相。

 こちらが、びっくりしてしまいました。

 すごく目力のある強そうなネコちゃんでした。

 

 この川にも浅瀬がたくさんあるので、鳥が狙われないとは限らないなんだと

衝撃が走ったのです。

 自然の中には、危険がいっぱいあるのを垣間見た気がしました。

 

 さて、最後です。

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 1月15日

 ホシハジロの羽ばたきです。

 10か月ほどホシハジロのホシくんを追いかけて写真を撮っていましたが、

羽の故障で、片方しか’羽ばたけなかったので、

こうやって両方の羽を広げて羽ばたいているところを見ると、感動すら覚えます。

 ああ、この子は、大丈夫。

 桜の咲くころには、みんなとそろって北へ帰っていくことができるんだ。

 

 今日は、4月5日。

 桜は、昨日、今日の暖かさでかなり開いていると聞きました。

 もう、大岡川に残っているカモはきっといないでしょう。(カルガモを除いて)

 

 これで、トピックスは、終わりですが、

 去年の秋行った宮城県の伊豆沼・内沼からこんな便りが届きました。

 内沼にいたオオハクチョウ1羽にGPSを装着したそうです。

 現在北海道の帯広の近辺の十勝川で休んでいる最中です。

 同じところにもう10日くらいいるようですが、

どんなルートを飛んでどこまで行くのか興味があるところです。

 毎朝、それを見るのが秘かな楽しみです。

 興味がある方は、下記をご覧ください。

 

 

 伊豆沼・内沼で韓国製 GPS を装着されたオオハクチョウ北上中 11 月 17 日に NPO 法人バードリサーチなどど一緒に内沼でオオハクチョウ成鳥 1 羽に韓 国製 GPS を装着し,放鳥しました. その後南下し茨城県大塚池で越冬していましたが,北上を開始して,捕獲地の伊豆沼を 通過して現在盛岡あたりにいます.バードリサーチの HP から移動状況を把握できますの で,よろしければご覧ください. この GPS は携帯電波を利用していますので,圏外に行くとリアルタイムの位置情報は届 きませんが,再度圏内に入るとそれまでの移動を取得できる仕組みになっています. https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1NWN-wRw8NXnFUCsM445Ec0i pkhM&ll=38.207381668237%2C140.81513640000003&z=7

大岡川この冬のトピックス2

 まだまだ繁殖期には間がありますが、

彼らも人と同じように誰かと仲良くなるチャンスをうかがっています。

 2月のある日

 キンクロハジロ

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 キンクロ・オス「ねえねえ、ぼくといっしょに遊ばない?」

 キンクロ・メス「ああ、あなたかあ・・うーん、どうしようかな。」

 ちょっと、顔をそむけて

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 メスは向きを変える。

 オスも、あわてて追いかける。

 キンクロ・オス「どうしたんだよ、あわててさあ。」

 キンクロ・メス「あっちの子の方がいいかなと思って。何か?」

 

 ちょっと、相性が悪かったみたいですね。

 それでもあきらめず、オスはついて行きます。

 

 次は、カルガモ

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 カルガモの雌雄はまだよくわかりません。

 でも、左がメスで、右がオスのような気がします。

 いつでも、恋をしたオスはメスの後を追いかける運命。

 カルガモ・オス「お腹空いてない?いっしょにご飯食べようよ。」

 カルガモ・メス「そうねえ、いいわねえ。」

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 陽が長くなったとはいえ、もう夕方。

 カルガモペアーは、川の浅瀬で、仲良く水草ディナー。

 夕日に照らされ、ここだけはやわらかい空気に包まれているようでした。

 

 つぎは、ホシハジロ

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 ホシハジロオスの目は、確かにメスを見て、近づいてきます。

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 ホシハジロ・オス「君って泳ぐの速いねえ、なかなか追いつけないよ。」

 ホシハジロ・メス「あなたが遅いだけじゃない。さっきから追いかけてくるみたいだけど、なにか用があるのかしら。」

 ホシハジロ・オス「君にダンスを見てもらいたいんだけど・・・」

 ホシハジロ・メス「私は、別に見たくないし・・・じゃーね。」

 メスは、スピードを上げて泳ぎ去る。

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 ホシハジロ・オス「キンちゃん、ぼくって、そんなに魅力がないのかなあ・・・」

 キンクロハジロ・オス「長い冠羽はやすといいかもしれないよ。」

 ホシハジロ・オス「うーん、冠羽かあ。」

  

 ホシハジロ・オスは、水に映るわが姿を見る。

 どこの世界もペアーになるのは難しい。

カルガモは、この川でペアリングというケースもありだが、

ハジロたちは、北へ帰ってから繁殖行動に入るので、

今は、真剣みがないのかもしれませんね。

(続く)

 

 

大岡川この冬のトピックス1

 羽が折れていて北へ帰れずずっと大岡川に住んでいたホシハジロのホシくんがいなくなってからも毎週のように川っぷちを歩いています。

 

 この冬(1月から3月)やってきたかっこいい水鳥を集めてみました。

 まず、ホシハジロのオス

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 どうしてもホシハジロを見ると、未だに「ホシく~ん」と

声を上げそうになる。

 羽が折れていたらいいのに・・・・などと不遜なことを考えている。

 

 胸の大きな黒いホシ、茶色の首、灰色の背中、

 神様は、素敵な体を施してくれたよ。

 寝不足ではないんだ、赤い目がチャーミングポイント。

 緑の水草を嘴のところにつけているのはご愛敬、食事中だったもので。

同じくホシハジロのメス

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 メスは、どことなく目も優しい。

 茶色系でシックでしょ。

 

 ペアリングのカギは、メスが握っているのだから、外見じゃなくて中身で勝負。

 それに繁殖に入ったら、卵やヒナを守るために目立たないようにしてなくちゃ

ならないのよ。

 

 今年は、ホシハジロのメスが多かった。

 ホシくんがいたらガールフレンドになってくれるメスもいたかもしれない。

 

次は、キンクロハジロのオス

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 冠羽が素敵!

 リーゼントスタイルで、水鳥界のプレスリー

 くるくる回って渦巻きロックンロール。

 黒と白に、黄色い目がワンポイント。

 

 同じくキンクロハジロのメス

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 体が濡れていてスカッとしてなくてごめんなさい。

 今まで潜っていて浮き上がったきたところなの。

 メスは、どうしても茶色系。

 ツートンだけれど、白いところがうす茶色。

 確かに遠くから見て目立たない。

 キンクロくんは、ホシハジロよりも多かった。

 

 次は、オオバン

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 タラ号を見に行った時も、海に来てたけれど

大岡川にも時々ひょこひょこ遊んでた。

 去年は、4羽が長い間いたけれど、今年は、いつも一羽だけ。

 黒い羽で、嘴はベージュで目は赤い。

 でも光に当たると、羽はグレーのようなミッドナイトブルーのよう。

 この子は、一番のんびり感を漂わせていて平和な感じがする。

 

 

 次は、一番多かったユリカモメ

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 いつもより少し下流で見たユリカモメ。

 毎年何といってもナンバーワンの来訪。

 こんなに白い体をしているのに、白い貴婦人とはだれも呼んではくれない。

 赤いくちばしの形がちょっと品格を落としているのかしらね。

 水かきがないので泳いで行き来するのではなく、飛んで移動。

 多勢でわあっと来ては、獲物を取り合ってまた次へ移動。

 機動力で他を圧倒。

 気も荒いので、いつも仲間内でぎゃあぎゃあけんかしている。

 

 カモメの仲間で、セグロカモメ

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 一番素敵な尾羽がカットされていて ぼくは不満!(すみませんね。)

 黒地に白い水玉がプリントされているみたいにかっこいいんだから。

 ユリカモメより、一回り大きくて、グレーの背中にまだら模様の胸と頭。

 ちょっと凄みのある目と嘴。

 

 この日は、魚が上流にも上がってきていたので、

追いかけて海の方からやってきたに違いない。

 たった一羽でやってきた。

 

 写真は撮れてませんが、コガモのペアーも見ました。

(続く)

 

 

横浜ソメイヨシノ開花

 3月5日

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           3月18日

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                   3月25日

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 いつも一番早くつぼみが膨らむのがこの桜です。

 このところ横浜も冷たい風が吹いて低温傾向が続いていたのでどうかなと思って

昨日の夕方大岡川まで行ってみたらこの通りしっかりと開いていました。

 

 写真を撮っていて気がついたのですが、

花といっしょに緑の葉っぱが芽吹いていました。

 この桜は、ソメイヨシノではなく、オオシマザクラ系のものではないでしょうか。

 

桜とアオサギ

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 立派な成鳥です。

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 この場所は、お気に入りのようで、以前にも桜の時期にこの同じ枝に

停まっていたのを思い出しました。

 じっと何かを考えている風情を漂わせているアオサギさん、

桜のピンクとブルーグレーのアオサギの羽の色が目を引きます。

 冷たい北風に首をすくめ、ふわふわ揺れる飾り羽が冬物のコートのように見えました。

 ヒヨドリのお客様も大勢集まっていました。

 

 どれにしようかな と物色中。

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  蜜線のところをくわえ、蜜をいただく。

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ああ、美味しかった! 花弁は空中へ。(見えますか)

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 花を食べるわけではないけれど、結果として花を散らかします。

 

 さて、肝心のソメイヨシノは、

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 咲いてました。咲いてました。

 咲きたてのさくらです。

 一 枝に4,5輪というのが標準木に花が付くと開花だそうですから

2輪ほど足りませんが、大岡川の桜は開花ということで。

 

 25日、横浜の標準木が開花したそうで、横浜も開花宣言をしました。

 

「タラ号」その2

 タラ号が出港を待つ間、埠頭の目の前の「Marine&Walk」の中にある

「フレッドシーガル」というカジュアルウエアーのお店に寄りました。

 横浜に停泊中は、アニエスべーが作成したタラ号特製グッズをこの店で

扱っているとの情報をもらっていたのでちょっと覗いて見たというわけです。

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 そこでもらったのが、この子ども向けのジャーナル紙でした。

 表紙が左で、裏表紙が右です。

 確かにイラストがわかりやすく入っているし、

漢字にはフリガナもふってあるし、文章も易しく書いてあるので

子ども向けには違いありませんが、

大人でも知らなかったことがたくさん書かれていました。

 

 特にプラスチックについては、かなりショッキングでした。

 プラスチックを分解してくれる海のバクテリアがいるのだそうですが、

レジ袋を1枚分解するのに、何と100年から400年かかるのだそうです。

 バクテリアに任せておけるほど地球には時間がありません。

 

 2014年の地中海プロジェクトの際、あらかじめ決めておいた350ポイントで

マンタネットという底引き網で回収した海水の中に、

プラスチックが入っていなかった地点は皆無だったそうです。

 人間が捨てているプラスチックが

海の汚染を深刻なものにしているということを知りました。

 

 プラスチックは、海の生物が直接食べてしまった場合は生物が死ぬこともあるし、

小さなプラスチックが浮遊しているうちにスポンジのように有害汚染物質を吸収し、

それをプランクトンが体内に取り込めば、食物連鎖に入って

最後は、人間の口の中に入ることを認識せねばなりません。

 

 意外なところでは、綿棒の持ち手や煙草のフィルターの中にも

プラスチックは使われているし、

歯磨き粉や肌に塗るクリームやシャワージェルの中にも

非常に小さいプラスチックの玉が使われていることが多くなっていて

海面でたくさん見つかっていると報告されています。

 

  ペットボトルは使わない、トイレに小さなプラスチックを流さない、

プラスチックが入っている歯磨き粉などを使わない、

グループで砂浜のごみを拾う・・・・

 

 タラ号は、停泊地で必ず子ども向けの授業をやって

ふだんの生活で再生可能なものを使っていくことを子どもに教えています。

 頭の柔らかい子どもの時に教えられたことは、

一生の宝ものになっていくはずだと思っています。

 

 私も、このパンフレットを読んで、水道の塩素臭が嫌で水を買っていましたが、

湯冷ましにしたものを飲んだり、水筒に入れて使おうと決心しました。

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 お店の人がくれた、タラ号の特製シール。

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 お店の人が親切にあれやこれやくれるので、

ちょっと高かったのですが、記念にTシャツを買ってしまいました。

 アニエスべーは、好きでよく使っていたので、昔かったグレーの上着に合わせて

オレンジとグレーのボーダーのにしました。

 今年の夏は、ちょっと若返るかもしれません。

 

タラ号横浜出港

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  ここは、横浜の新港埠頭。

 主に、海上保安庁の船がたくさん停泊する港ですが、

この日は、右側に停泊中のヨット「タラ号」が出港するというので、

それを見たくて出かけてきたのです。

 このタラ号は、国や企業からのサポートを受けたフランスの科学探査船です。

 2006年から海域とテーマを設定した探査を続けているそうです。

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 これは、タラ号の2007年から2008年にかけてのプロジェクト

北極気候システムの中心への旅の中の写真ポスターです。

 

 この「タラ号」は、アルミでできているので、軽い、海水に浸かっても錆びない、

そして、北極の氷の間に挟まれてもつぶれない船だそうです。

 オリーブの種を出す時に親指とひとさし指で実を押し出すイメージで

船体が作られたと説明がされていたのが、印象に残っています。

 きっと食べ物に例えられたのでピーンときたのだと思います。

 

 2本のマストは27mととても高く、2本が同じ高さという特徴があるスクーナー船。

 船体が小さいのに、なんだかあまりにマストが高くて、不安定な感じを受けます。

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 2016年から2018年にかけての今回の航海は、

太平洋地域の気候温暖化とサンゴ礁生物多様性を解き明かすためのプロジェクト。

 

 昨年、フランスのロリアンを出港して、パナマ運河を通り太平洋地域を回り、

2月から4月のかけて日本を回る予定だそうです。

 詳しくは、下記をご覧ください。

jp.oceans.taraexpeditions.org

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 ヨットを見ていたら、黒い鳥が一羽泳ぎ回っているのを見つけました。

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 大岡川にも来ていましたが、「オオバン」です。

 いつもひょこひょこと首を前後に動かしてのんびりした雰囲気を漂わせます。

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 午後2時、汽笛を3回鳴らして予定通りの出港です。

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 見送る人も、見送られる人も、手を振ってお別れです。

 船の別れは、いつもセンチメンタルな気持ちになります。

 

 この日は、マストに帆が上がるのだろうと期待していたのですが、

出港前に聞いたところ、横浜港内は、航行する船が多いので

進路が不安定なヨットは、帆を張ってはいけない決まりがあるのだそうです。

 目の前が海上保安庁ですから、なおさら張るわけにはいかないのです。

 

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 方向転換して、ベイブリッジへと向かう「タラ号」です。

 今日は、次の寄港地東京へ行くので、出港前に

 「すぐですね。」

と、言ったら、

「時速10㎞くらいなので、4時間かかるんですよ。」

と、答えが返ってきました。

 興味がある方は、あと一週間くらい東京港で見られます。