東北旅行7

 

 ハクサンシャクナゲ

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 翌日も天気がよいので、また駒ケ岳へ行きました。昨日通らなかったシャクナゲコースを選びました。このコースは、名前の通り、細い道に被さるようにハクサンシャクナゲが咲き、花のトンネルをくぐっているような感じになるそうです。残念ながら、時期が早いらしく、つぼみしか見られませんでした。 

 八合目→シャクナゲコース→焼森→横岳→阿弥陀池→男女岳→シャクナゲコース→八合目

 シラネアオイ

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 シャクナゲコースの途中、雪渓が残る沢を渡ります。赤倉沢源流部というところです。その沢の両側の斜面一帯にこのシラネアオイが群生しています。いくつかは残っていましたが、ピンクに染まる時期は終わっていました。花の咲いている時期が短いので、群生の様子を見ようと思うと、時期を見極めるのが難しい花です。

 サンカヨウ

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 シラネアオイと混じってサンカヨウが咲いていました。前の晩、温泉でいっしょだった女性に初めて教えてもらった花だったので、見つけられて嬉しかったです。

 男女岳頂上より男岳、鳥海山を望む

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 一番、高い男女岳へ登って西側を見ました。男岳の山頂のちょっと左の雲の上に浮かぶ白い山が鳥海山です。さすがに2000m級の山だけあって、雪もかなり残っているので白く輝いて見えました。この日は、前日より雲の多い天気でしたが、遠くがクリアーに見えるので、不思議でした。

 岩手山を望む

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 東北側に岩手山がはっきりと見えました。宮沢賢治のお話に出てくる山の一つです。この山も高山植物の宝庫だとか・・・途中であった岩手県から来たおじさんが、「ここのコマクサなんか大した事ないさ。岩手山にはもっとすごい群落があるわ。」 と岩手山へのルートまで教えてくれました。いつか行ってみたいものです。

 山を下りる前に、これまでに紹介しなかった高山植物をいくつか紹介します。

 ミヤマダイコンソウ

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 ミヤマキンバイ

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 ゴゼンタチバナ

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 ヒナザクラ

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 ムシトリスミレ

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 ベニバナイチゴ

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 麓の田沢湖

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 田沢湖を眺めながら、無事この日の行程も終わったことに感謝して下山しました。田沢湖に、波が立っていないので、周りの山を鏡のように映しこんでいるところまで見えました。

 

 駒ケ岳へ登るときは、田沢高原ホテルへぜひ。

 建物はちょっと古いですが、お部屋から田沢湖を眺めることもできますし、天気がいいと遠く鳥海山も見えます。

 一番のお勧めは、お風呂です。白濁した硫黄泉で(乳頭温泉郷からの引き湯)とても体が温まります。

 十年くらい前にはじめて来たときは、3日くらい満足に寝ていないのに(不眠症)、乗り物に乗って揺られても眠れず、どうしようかと思ってきたのですが、この温泉に入って寝たとたん、深い眠りにつくことができ、翌日は、乳頭山までの縦走までできたのです。

 次に食事です。きりたんぽ鍋や山芋団子鍋、しょっつる鍋などの秋田の名物が日を変えて出ます。ふき、みず、たけのこ・・・などの山菜、いぶりがっこなどのお漬物とローカルなものが出るところが気に入っています。 

 そして交通の便がいいこと。駅からの乳頭温泉行きのバス停まで30秒、八合目のバス停に1分(始発の「アルパこまくさ」まで5分)と、登山基地にするにはもってこいのホテルです。

 冬はスキーをしないので体験はないのですが、スキー場もすぐ近くです。

 詳しいことは、ホームページを見てください。友達のところなので、ちょっと宣伝をさせてもらいました。

 東北旅行の3泊4日、梅雨時なのに天気はほぼ快晴に近く、雨具は役に立ちませんでした。こんなにラッキーな旅行も珍しいです。

 心にいろんなお土産を積み込んで、田沢湖駅を後にしました。