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初秋に咲く花

ツリフネソウ

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 このツリフネソウは、8月の終わりから9月にかけて近郊の山へ行くとちょっと湿り気のあるところに咲いています。先日行った山で見つけました。写真を撮った後、横からも撮ろうと思ったのですが、突然ハチが数匹現れ、とても撮っていられる状況ではなくなって退散しました。

 横から見ると、茎から吊り下がった小さな舟のような形をしているので、このツリフネソウという名前がついたようです。現れたハチは、ミツバチよりは大きくて黒い体に黄色いところが見えていました。うちに帰って調べると、このハチは、マルハナバチの仲間で、この花の蜜をほぼ独占状態で集める代わりに、入り口のおしべの花粉を体中につけて受粉してくれるというまさしく蜜月関係にある間柄だと分かりました。

 ツリフネソウは、この独占状態のマルハナバチの体のサイズに合わせたように花の間口のサイズが決められ、そしてストローの長さにちょうど合うようなところに蜜があるということで、長い自然の営みの中で、お互いの利益になるような形状になっていったようです。ツリフネソウも、一年草なので、ここで受粉しないと翌年の種を作ることはできないのです。

 この花を見ていると、どこかホウセンカに似ているような気がしませんか。花の形はずいぶんと違っていますが、つぼみの形だとか、できた実がはじけるところなど、やはりホウセンカと同じような気がします。