山門から見た光明寺本堂
「十日十夜の間念仏を唱えれば、極楽浄土で専念修行するよりも勝る」という教えから陰暦の10月5日の夜から15日の朝までの十夜にわたって行われていた「お十夜法要」ですが、現在は、12日の夜から15日の朝まで行われています。
特に、今日13日と、明日の14日は、寺までの通りには、植木市が並び、境内には露天が並びます。今日は、午後1時半より、バス停一つ前の同じ浄土宗の九品寺から光明寺までお練行列が行われました。
九品寺からお練の出発 傘の下の方が今日の法要の主役
後ろは、山門。笙や笛の演奏隊 お稚児さん
光明寺は、浄土宗総本山の京都の知恩院に次ぐ格式のある寺で、関東の総本山です。
今日は、関東一円からたくさんの僧侶や、門徒のご婦人方が集まられていたようで、かなり長い行列ができていましたが、一番人気は、かわいい女の子の稚児さんです。たくさんのカメラのシャッターが切られ、ビデオが回っていました。山門を入ると、お世話をするお坊さんが、稚児さんたちに、「お店は行列が終わってからね。さあ、ここからは、まっすぐに並んで歩いてくださいね。」の声がかかって、整列しなおしたところです。
ふだんは、開放していない「天照山」という額のかかった山門ですが、今日明日は、特別公開になっていて、初めて上に上ることができました。
間口16m、高さが20mと鎌倉では、最大の格式をもった山門です。上には、釈迦三尊・四天王・十六羅漢が祀られていると聞いていましたが、今日は、四天王・十六羅漢は、ご出張中か、ご修復中か、釈迦三尊のみ祀られておりました。
この寺は、すぐそばが材木座海岸だということは知っておりましたが、上ってみると海がすぐそばなので、嬉しくなります。目の前に波が打ち寄せる由比ガ浜が見え、稲村ガ崎や、その向こうに江ノ島がちょこっと顔を出しています。今日もかすかに富士山が見えていましたが、まさしく「絶景かな!」と言って、見得をきってもいいようなところです。西方浄土をイメージしてここに寺を作ったのも分かるような気がしました。