旧東海道を歩く(保土ヶ谷宿から戸塚宿へ)・・・その2

 ごんた餅                         男爵さま

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 権太坂を登りきった尾根は、境木(さかいぎ)。ここにちょっとした商店街があり、菓匠「栗山」という和菓子のお店があります。www.wagashi-kuriyama.co.jp/

 旅人が坂を上りきって、ほっとしたところに茶屋があって、餅菓子だとか団子とかを出していたそうです。そういう歴史を踏まえたいろいろな和菓子を作っているお店です。

 左のは、つぶ餡が入った、表面をちょっと焼いて焼餅風にした餅菓子です。権太坂のごんたをとって「ごんた餅」です。昔から食べられていたという感じの素朴な餅菓子です。

 右のは、「男爵さま」。

 横浜が開港してから外国よりもたらされたジャガイモですが、保土ヶ谷は、かつては種芋問屋が軒を連ね、「保土ヶ谷ブランド」のジャガイモが全国に流通していたいう歴史があるというのは驚きでした。和菓子屋のご主人が、保土ヶ谷食文化調査委員会の委員として調査、研究した縁でこのお菓子が作り出されたそうです。

 なんだか本当のジャガイモのようです。中の餡は、ジャガイモを使った餡を包んで焼き上げ、シナモンをまぶしてあります。やさしい甘さでじゃがいもの味を感じることもできます。

 他にも「おじぞうさん最中」など、この地域に根ざした菓子をいろいろ作っているお店でした。