春めく鎌倉その1

 今日は、昨日とは打って変わって、風がなく暖かそうなので、墓参りを兼ねて鎌倉へ出かけました。まず、駅から若宮大路をまっすぐ海の方へ出ました。134号線を左に曲がり、材木座へ。

 若布干し

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 若布干しは、湘南の春の風物詩です。鎌倉だけでなく、葉山や逗子など湘南の海では、同じように若布が採れます。若布の干し場には、鮮やかな緑色になった若布が洗濯バサミに留められて、気持ち良さそうに揺れています。

 風が強いあくる日には、浜には海草が少なからず打ちあがっているので、朝早く採りに来る人もいるという話を聞いたことがあります。材木座には、このような干し場がすらっと並んでいます。

 海の方へ目を移すと、いつもは空を飛ぶとんびしか目にしないのですが、今日は、珍しく白いコサギが引き潮の砂浜に立ちすくんでいました。魚をとるわけでもなく、何とも哲学的な風貌です。私が近づき過ぎたらしく、この後由比ガ浜の方へと飛んで行ってしまいました。

シラサギ

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 もう一羽お客さんです。セキレイです。セキレイは、私との距離を常に測りながら動くので、なかなか大きく撮れません。これ以上近づくと声を出しながらちょっとずつ飛び上がっていってしまいます。打ちあがっている海草を物色していましたから、海草をえさにしているのかもしれません。

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 東の方を見ると、今日は、南側に青白く伊豆大島が見えました。大島の前に細長く石が積まれているところがありますが、それは、和賀江島です。鎌倉時代に船が停泊した港です。そこから荷物が降ろされ運ばれたのでしょう。今は、引き潮の時には見えますが、潮が満ちている時にはほとんど形が見えません。

 風がないのに、ウインドサーフィンをやっている人もいたりして、何ともうらうらとした海です。

 伊豆大島・和賀江島

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 西の方を見ると、太陽が高くてまぶしいのではっきりと見えませんが。稲村ガ崎の手前の極楽寺の切通し辺りから白いお化粧をした富士山がドドーンと姿を現していました。 

 白化粧の富士山

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 この後、材木座から山越えして大町へ抜け、遅いお昼を由比ガ浜通りのツリープ喫茶去(キッサコ)さんでケンチン汁に玄米餅が入ったケンチン雑煮を食べました。マイルドな昆布だしにいろいろな無農薬野菜、豆腐、油揚げ、こんにゃくなどが入り、焼いた玄米餅がまた香ばしくてとてもおいしくいただきました。体も温まり、また元気を出して歩けました。

 ケンチン雑煮

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 続きは明日。