パキスタン旅行 その4

 フンザの中心地カリマバードに4日間宿泊。ホテルは、「フンザエンバシー」、余談になるが、2月に公開された映画「草原の椅子」の中でも、このホテルが使われ、ガイドさんは、監督の通訳もやっていたので、何かと話題になった。(原作は、宮本 輝の同名の小説。)

 「フンザエンバシー」

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 部屋の窓からも見えたが、ホテルの2階のベランダから、7000m以上の名峰が一望できるので、朝日が当たって輝きだす山の表情を撮ろうとツアー参加者のほとんどは、朝5時半起きで撮影に挑戦。

 ゴールデンピーク(スパンティーク)7027m

 ホテルから見ると、東側にあるので日の出からしばらくするとピークの右側が淡い茜色に色づき始める。

 (カメラも安いデジカメ、腕もなし、しかも目が悪くて・・・・・・こんな感じにしか撮れないのですみません。)

 裏側からは、スパンティークという名前で呼ばれるとのこと。山が専門の添乗さんなので、6月にこの山の右側の尾根からアタックするのだと話してくれたのが耳に残っている。

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 ラカポシ7788m

 西側に見える山。2日間はうすいヴェールを被ったままで、姿をはっきりと見せてくれなかったが、3日目、4日目は天候が安定したのか、ほぼ一日中姿を見せてくれた。一つの峰が独立しているというよりは、連峰という感じで長い裾野を見せる雄大な山である。ラカポシとは、現地のことばで雪の山、きっと雪がなくなることがない山なのだろう。

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 ディラン7257m 

 南に見えるのが、ディラン。この山は、本当に真正面に位置しているのだけれども、いつも雲が立ち込めていて姿を現さなかったが、やはり3日目、4日目には 三角形の生クリームを塗ったような滑らかな山容を見せてくれた。

 この山は、1965年、作家の北 杜夫がドクターとして参加した日本のディラン遠征隊がアタックしてあと100mというところまで行ったのに登頂できなかった山としても有名。

 そのときの体験がベースになった「白きたおやかな峰」という作品がある。

 以前読んだことがあったような気がしていたが、忘れていたので今日改めて読んでみた。土地や人々の生活のようすが分かってきたので、よりリアルな感じで迫ってきたのは言うまでもない。

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 次に続く