どっちがアンズ?

 昨日は、夕方実家の梅の様子を見に行ったら、ころころとオレンジ色に色づいた梅が落ちていました。

 もう完熟なので、梅の甘い香りが庭に漂い、時折ポトンと地面に落ちる音が聞こえます。

 あわてて、落ちている分だけ拾いました。

 それだけにしておけばよかったのですが、ついでに植物園に立ち寄り、見頃の菖蒲の花の展示を見ていたら、花が一つ付いた菖蒲の苗を300円で販売していたので買おうと事務室に声をかけると、なんと梅とアンズの実もざるに盛って売っていました。

 梅はいっぱいあるのでいいのですが、アンズは去年もジャムを作って美味しかったことがインプットされていたので、つい手が出てしまいました。

 売るために作られたものではないので、顔がきれいなのもあれば、ちょっとほくろがあったり、いびつだったり、大きさもいろいろです。

 というわけで、夜は、梅干、アンズジャム、梅ジャムと大忙しでした。

 どちらがアンズでどちらがウメか分かりますか?

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 答え:上が実家のウメで、下が植物園のアンズです。

 

アンズジャム

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 今年は、クックパッドを見て一工夫。

 今まで知らなかったアマレットという洋酒を入れてみました。

 このアマレット・ディサローノは、アーモンドや杏仁豆腐の香りがするイタリアが誇るアマレットリキュールの元祖だそうです。

 レシピを見ると、ロックで飲むのはもちろん、ジンジャエールやオレンジジュースや白ワインと合わせても美味しいそうです。

 ビンもおしゃれです。

 無駄かと思うほど大きな四角い栓、ぼこぼこと凹凸のあるガラス瓶、売り出した時代から変わっていないそうです。

  アマレットにまつわる話

 ルネサンス時代、サローノという街を訪れた画家が泊まっていた宿の女主人がとても美しかったので、教会の聖堂のフレスコ画の中のマリアさまのモデルとしたそうです。

 女主人は、貧しかったけれどもせめてもの感謝の印にと、手一杯のアンズの種をブランデーに漬け込み、ほのかに甘い琥珀色のお酒を作ったというのがその起源だそうです。

 そのアマレットを入れて作ったジャム、スプーンですくって一なめ、ちょっとうっとりです。

 一味違う深みのある味と香りに仕上がりました。(ただし、アルコールの嫌いな人には向かないかもしれません。)

 一キロのアンズ(500円)からジャムビン4本分できました。