韓国旅行 3(「安城(アンソン)」

 利川よりタクシーで、約30分、峠を越えて隣の安城(アンソン)へ行きました。

 運転手さんもよく知らなかったようで、住所を書いたものを渡してナビに入れてようやく到着できました。

 そこには三万坪という規模の広大な敷地を持つ「ソイル農園」がありました。

 甕を置く場所(チャンドゥッテ)

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 ここは、甕を置く場所(チャンドゥッテ)です。まず、甕(チャンドゥ)の数の多さに驚かされます。約2000個あり、このほかに地下にも更に1000個あまりの甕(チャンドゥ)が眠っているそうです。

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 この甕についているお飾りと同じようなものが、甕の置いてある場所の入り口の門のようなところにもありました。ちょうど、お正月飾りのように縄に松や唐辛子(コチュ)を付けています。

 たぶん甕の中がうまく熟成しますようにと神様にお願いしているものではないかと勝手に想像しました。どうでしょうか。

 甕(チャンドゥ)の中には、コチュジャン(唐辛子味噌)、テンジャン(韓国の味噌)、カンジャン(醤油)、チャンアチ(漬物)が入っていてゆっくりと時間をかけて熟成されているのだそうです。

 地下150mの岩盤水を汲み上げた井戸「石蓮井」の水がこの調味料たちを作るときにも使われているそうです。

 調味料を作るほかにも、この農園では、梨や梅を育てる畑や韓国の納豆(チャングッチャン)や豆腐を実際に作ってみることができる体験場やここで作られた調味料を使った家庭料理を食べさせてくれる「松里(ソルリ)」という名の食堂や、カフェもあります。

 私たちは、昼食は済ませてあったので、食堂の隣の売店で、漬物を買いました。

 私は、梅(メシル)のコチュジャン漬けを買ってきましたが、これは、砂糖漬けに6ヶ月、それからコチュジャンに6ヶ月と約一年かけて作られた・・・と説明がありましたが、かなり手をかけ時間をかけた漬物です。

 帰りは、駐車場のおじさんがタクシーを呼んでくれました。アンソンの一竹(イルチュッ)バスターミナルからソウルの南部バスターミナルまでバスに一時間半ほど乗り無事帰り着きました。(夕方の渋滞で時間がかかりましたが、普通は一時間十分程度で到着するようです。)

 今日も、たいしてしゃべれない日本人に対して、親切にしてくれた地元の人に出会い、嬉しく思いました。

 旅に出ると、人の情けが身にしみます。