今日は、はるばる八王子からやってきた友を案内して、まず山手の西洋館めぐりをしました。根岸線の石川町駅からすぐ坂を上ると、イタリア山と呼ばれるイタリア領事館の建物とブラフ18番館へ辿りつきます。
暖かく穏やかな小春日和、散策にはもってこいの日です。
この建物は、元は渋谷の南平台にあったものだそうですが、移築して山手に落ち着いたようです。左に六角形のサンルームがありますが、普通は南側にあるのでしょうが、ここは東北側にあります。
窓から景色を見て気付きました。海が見えるのはこの方角なのです。昔は、この下に建物もなくさぞ海が間近に見えたのでしょう。
友だちは、「長崎のグラバー亭のようだね。」 とつぶやいていました。
昨夜の嵐で散ってしまったかと思ったイチョウは、ちゃんと黄色く色づいた葉を残してくれていました。
イタリア領事館の玄関のドアの飾りです。贅沢な意匠を凝らすところなどさすがです。窓にもステンドグラスがいくつかありました。
次に山手の通りを進むと左側に「カトリック山手教会」がありました。普段は通り過ぎるだけですが、今日は、近くにいる方にお聞きして、中に入らせてもらいました。
教会の中で一番きれいなステンドグラスです。
チェコで親しまれている聖母子像だそうです。プラハのモルダウ川とカレル橋、向こうに見えるのがプラハ城だと説明されています。三人ともプラハへ行ったことがあるので、何となく親しみを感じます。
次に貿易商をしていたベーリックの住居だった「ベーリックホール」へ行きました。
ここは、1階の玄関、それに大きな応接間の窓の上部が、丸くなっています。棕櫚の木がよく似合う建物です。イスラムの建物の意匠に近い気がします。
隣の「エリスマン邸」を見学し、お腹もすいてきたので、あとの見学はまたということにして、すぐ隣の元町公園の中を通って元町通り、中華街へと向かいました。
いつもは、やれクリスマスだ、ハロウィンだとかイベントごとのときに訪ねることが多く、飾りにばかり目を奪われ、建物の特徴などに目が行かなかったような気がします。こうして改めて見てみると、見ているようで見ていないことが多いなと感じました。
明日へ続きます。