碧南・常滑への旅1

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 2月8日、関東地方は明け方から雪で新幹線は大丈夫かと思いながら家を出ました。

 このように新横浜は、もう雪で真っ白。

 どんどん降り続き、小田原では列車の下に雪がついているのを落とすのでと臨時に停車しました。

 ところが、三島辺りからは、窓の外には雪が一つも見られません。

 ちょうど浜松辺りまでは、雨こそ降っていたものの、本当にうっそーという感じでした。

 豊橋辺りからは、また雪が降り出しましたが、量は神奈川辺りよりはるかに少なく、みぞれっぽかったです。

 今回は、名古屋から名鉄に乗って、碧南市、翌日は常滑市へ行きました。

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 横浜とは雪の量が違います。

 碧南市は、三河本みりんの醸造元がたくさん集まっているところです。

 今回の旅は、鎌倉の料理の先生から希望者はどうぞということで参加したものです。

 本物のみりんとは?

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 伺ったみりんの工場は、「小笠原味醂醸造」。

 ご主人と奥様が二人でやれる分量だけ製造するという、小規模ですが、納得のいく手づくりの味醂を製造されているところです。

 寒い日でしたが、本物を作っているんだという熱意を感じるお話が聞けました。

 一番右の白っぽいのは、「峯宝」。

   もち米、米こうじ、醸造アルコール醸造用糖類を原料。

 真ん中の色が濃いものは、「みねたから」。

   もち米、米こうじ、醸造アルコールが原料。

 左側のが「一子相傳」。

   もち米、米こうじ、焼酎が原料。

 「この三つを右側の方から飲んでみて下さい。」

と、ご主人に言われ、口をつけてみました。

 一番右からだんだんまろやかになっていきます。

 一番右のは、ちょっと違いますが、真ん中のは、三年寝かせてあるということですので、特にまろやかでとがったところがありません。三番目は、寝かす時間が浅いようですが、それでもまろやかです。

 洋酒をデザートにかけて食べることがありますが、アイスクリームやプリンなどにかけたり入れたりしたら、これは美味しいだろうなというのが感想です。

 スーパーなどには、みりん風の調味料というのがありますが、原料がだいぶ違います。

 砂糖とアルコールを入れれば、みりんを入れなくてもと思いがちですが、こうやって飲み比べをしてみるとみりんのよさがよく分かります。

 本物とは、

「食材の味を引き出し、さらに調和の取れた味を生み出してくれる。」

 と、ご主人は言っておられました。

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  せっかく本物の味見をさせてもらったので、私は、この「一子相傳」を購入しました。

 料理は、考えてませんが、デザートにかけてみようとひそかに思っています。

 次につづく。