私は、春の始まりの萌黄色の山の色がとても好きだ。
春、木々が芽吹くさまを、「山笑う」 とは、よく言ったものだと思う。
愛川町半原地区に沿った川筋から眺める山の色は、私が見つけた中でも、間近にその山の色が眺められる場所だ。
昨日は早起きをして出かけた。
ふだんは気付かないが、桜の季節になると日本の山には、ヤマザクラが思いのほか多いことに気付く。
桜が一週間で散っていくのと同じように、萌黄色の中にヤマザクラのピンクが混じる日本の春の色は、ほんの一瞬である。
水の流れと一緒に朝日に踊るヤマザクラ。
山の中にも春が息づいていた。
まず、シュンラン。
一つの花に男性器と女性器がそろっていることから、じじばばと呼ばれる種類だ。
ヤブレガサ。
傘がまだ開かないもっと若いものは、天ぷらなどにして食べられるようだ。
ちょっと変わったスミレ。
葉が大きく花も大きい。調べたところ、スミレサイシンではないかと思う。
よく庭に植えてある濃い紫でもなく、白花でもなく、その中間の色合いである。
(続く)