山のごちそう

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 奥多摩へ行ってきました。

 友だちのうちの庭に生えている、

山ブキと黒竹のたけのこで煮物を作ってくれました。

いろんな調味料は置いていないので、

醤油と砂糖と鰹節一袋で味付けしただけですが、

ちょっと遅い春のご馳走です。

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 これがその山の蕗です。

山には、草のようにそこら辺に生えてますが、

JAの販売所では売っているところもあります。

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 こちらは、ちょっと伸びすぎた黒竹のタケノコです。

 孟宗竹には、黒い点々の模様があったり、

毛が生えてたりしますが、

このタケノコは、模様がなくて細いです。

あくがあまりないので、そのまま切ってすぐに煮ることができるのです。

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 このタケノコは、孟宗竹の仲間で、

”キンメイモウソウチク”のタケノコです。

 キンメイモウソウチクというのは、

モウソウチクに比べると黄色みがかった色をしていて

一節ごとに緑の縦縞の模様が入っています。

 ほとんどのタケノコがすっかり伸びてしまいました。

 もう最後のタケノコと思われるのが4本ばかり取れたので、

それは、持ち帰りました。

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 植え替えをした山ウドです。

 三週間ほど前に来た時には、

天ぷらにして食べましたが、

今回はきんぴらにして食べました。

 白いウドと違うのは、とても香りが強いところです。

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 囲炉裏があるので、それを見越して

途中のJAの販売所で、ソラマメを購入。

 直接囲炉裏の火で蒸し焼きにしました。

 やっぱりソラマメは、この食べ方がベストです。

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 これは、ご馳走ではありません。

 というより、毒があるので食べられません。

ほとんどの草は、食べられるような気がしますが、

やはり、セリの葉に似ているので、気を付けなければなりません。

 これも庭に生えている草で、

”セリバヒエンソウ” といいます。

 ヒエンソウというと、西洋種のデルフィニュームのことです。

 薄紫の素敵な花です。

 五弁の花びらと後ろに伸びる長い尾のような距(キョ)を

燕が飛翔する姿に見立てて 

”飛燕草” と美しい名前をつけてもらっています。

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 前回の時は、ハルジョオンの咲いている野原に

たくさん飛んでいたチョウです。

 何だろうと思っていたのですが、昨日もまだ少しいました。

 ちょうど、目の前にとまっていたので

 写真が撮れ、調べることができました。

ウスバシロチョウ”だと思います。

 羽が薄く見えるのは、鱗粉が少ないからだそうです。

 このチョウの食べものは、

ムラサキケマンで セリバヒエンソウと同じように、毒があるそうです。

 毒のある食べ物を食べて育つと、

チョウ自身にも毒があるのだそうです。

 忙しく通り過ぎるチョウとは異なり、

ふわふわとした感じで飛び交っていたのですが、

それは、毒を持っているので

天敵に狙われにくいからだそうです。

それにしても、チョウ自身が毒をもっているんだと

理解して行動しているわけでもないはずなのに

飛び方にもそれが現れるというのには、

驚くばかりです。

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 JAの販売所の外に野菜の苗や植木鉢の花苗が売っているのですが、

バラの花が散った後のところに、なんと

オオムラサキ”がとまっていました。

 見たくてもなかなか見られない珍しいチョウに出会えて

それだけでも幸せなのに、

写真を撮るので近づいても

じっとしていてくれて

なんとラッキーなこと!

 もう体が弱ってるからなのかもしれませんが、

何かいいことがありそうな気がするところが

単純な性格だと思ってしまいます。