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熊野古道を歩く 4

旅行

 旅の3日目は、田辺のホテルにカメラの電池を充電して忘れてしまったので、

残念なことにその後写真がありません。

 それでも、一応記録として残しておきたいと思います。

 3日目は、朝から雨降りでしかも手荷物が一つ増えました。

 朝6時35分発のバスに乗りましたが、

バスの前から斜めに降り始めました。

 とても続きを歩く気持ちにはなれず、

そのまま本宮大社までバスで行きました。

 昨日の近露から小広峠までは約2時間、距離にして7㎞。

 ここまではつかず離れずバスが通っているのですが、

 小広峠から本宮大社までは、16,7㎞。

 約6時間半のうち3時間半くらいは、

バスの道路とは随分と離れ、

人家のない山の中の道になっています。

 途中で具合が悪くなったとしても

携帯の電波も届かないような山の中で、

歩き通す以外は考えられない道です。

 前日に脚の具合が悪くなっているし、

雨で滑って捻挫でもしたら‥‥

とためらいました。

 最後の発心門王子からの7㎞だけでも歩こうかと思ったのですが、

今日は、やめておこうと考えました。

 本宮大社に着くと、大きな鳥居をくぐり、長い階段を上っていきます。「熊野本宮大社写真」の画像検索結果

 (*画像をお借りしました。)

境内のまわりは、杉のうっそうとした森となっていて

霧にかすんでいたので、余計に神秘的な感じがしました。

 熊野本宮大社のご祭神は、どこまでも深い熊野の山です。

 本宮大社は、二つの川が合流する中州、大斎原(おおゆのはら)にあったのですが、

明治22年の水害で流され、今の高台に移ったそうです。 

(*画像をお借りしました。)

 大斎原には、その昔を物語るように

今も日本一大きな鳥居が建っています。

 雨が相変わらず降っているので、

大社の道の反対側に建っている観光案内所で

展示物や観光ビデオを見ながら、新宮へのバスを待ちました。

 新宮までは、バスで1時間半くらいかかります。

 新宮では、熊野速玉大社へお参りに行きました。

 ここのご祭神は、熊野川です。

本宮大社をお参りした後、船の発着するところまで移動して、

水の参道を通ってお参りする方法もあるのですが、

前から予約を入れておかないとその船に乗ることはできません。

 熊野川の河口が新宮です。

 速玉神社までは、最寄りのバス停から10分ほど歩きます。

(*画像をお借りしました。)

 赤い社殿の神社です。

 お参りした後、新宮の城跡へ上って街の様子を見てみました。

 城の建物は何も残っていませんが、石垣は当時をしのばせます。

 熊野川が海へ流れ出るそばの高台に建っているので、ダイナミックな流れがよく見えました。

 雨の中、さすがに誰も登る人はいませんでした。

 街中を歩き、JRの新宮駅へ行ってみました。

駅前には食堂やお茶を飲むところは、少しあったけれども、

いわゆる観光地にあるような土産物を売っているようなお店がありません。

 またバスの時刻まで時間があったので、

駅前でお茶を飲みながら話を聞きましたが、

やはりJRの本数も少なく、斜陽なんだそうです。

 商店街は散らばっているので、ここだけ見て判断してはいけないのでしょうが、

さびれている感は、ぬぐえません。

 雨は降っているし、疲れもあったのでそれ以上歩き回らず、

また本宮大社にバスで帰りました。

 熊野川の支流は、何本もあり道々

雨で水かさが増しているのが分かりました。

 この日の宿は、川湯温泉に取ってありました。

 この川湯温泉は、バスもすぐにはないので、

本宮大社から1時間ほど歩いて行きました。

 川湯温泉、湯峯温泉、それにバス通りに面している渡瀬温泉と

3つの温泉がありますが、

どこも湯量が多い温泉場となっています。

 私は、あらかじめホームページに一人料金の表示があった

ペンションに泊まりました。

 目の前の大塔川は、川を掘って作る仙人風呂という

大きな露天風呂が有名です。(冬場のみ)

 今年は、3月まで延長して入れることになっていたのですが、

前日からの雨で水かさが増し施設が流されたため、

一日違いで入ることはできませんでした。

 このペンションは、自分の山から切り出した木を使った建物で、

窓辺には赤いゼラニュウムが飾られています。

 食堂に入ると、前日山の中でお会いした

外国のご夫婦がいました。

 このご夫婦はフランスからいらしているのだそうで、

お互いにこにこ笑みを浮かべているだけの挨拶でしたが、

 「お会いしましたよね、お疲れ様。」

くらいの会話の代わりは果たしたような気がしました。

 夕飯のメインディッシュは、熊野牛のサーロインステーキ。

 普段めったにステーキなど食べませんが、

このステーキは肉もやわらかく美味しかったですね。

 米とお茶と漬物は自家製だそうです。

 せっかくのご飯でしたので山盛りでしたが、

全部きれいに頂きました。

 温泉のお風呂に二回入らせてもらい、

長い3日目の疲れを取りました。