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映画 「パパ、遺伝子組み換え ってなあに」

映画

 12日に、竹橋の近代美術館へ行く前に、

Jack and Betty へ寄り道をして映画を2本見てきました。

 1本目の映画は、アメリカの3人の子どもを育てているお父さんが

家族とアメリカを旅しながら、遺伝子組み換えでない食品を探して歩く

ドキュメンタリー映画です。

 新世代のマイケルムーアと呼ばれるジェレミー・セイファート監督が、

自分が子どもを育てる立場になってから、

どんな食べ物を家族として選択していこうか考えるようになったのが

この映画を撮る大きなきっかけになったようです。

 特に、長男の息子(5歳くらい)は、小さいときから種に興味を持っており、

文字は、種のカタログで覚えたほどだそうですから

その長男の影響もあったといっています。

 監督自らもお父さんとして出演をしています。

 

 はじめに驚くのは、アメリカでインタビューされる老若男女が、

遺伝子組み換え、英語でいうと「GMO」という言葉を聞いて、

「それって、なに?」

「何か美味しい食べ物?」

 と、とんちんかんな返事が返ってくることです。

 日本では、納豆など 「遺伝子組み換えでない大豆」

というような遺伝子組み換えについての表示がされているので

たいていの人は知っている言葉なのに。(遺伝子組み換えの場合は書かれていない)

 アメリカでは、大豆、トウモロコシ、小麦など主要な穀類は、

軒並み80%から90%くらいが遺伝子組み換えの種から生産されているもので

日本とは逆で表示をする必要がないというか、

表示してはいけないシステムになっているのです。

 自由を歌っているアメリカで

安全性が検証されていないのにも関わらず、

消費者が選択をする自由さえ保障していないのです。

 

 もう一つ驚いたことがあります。

 中米でも最貧国の一つと言われているハイチのことです。

 数年前に大きな地震があって、

国土が壊滅的になったことがありました。

 災害援助物資の中に、アメリカの遺伝子組み換え種子の最大手、

モンサント」という会社から

遺伝子組み換えのトウモロコシの種子が大量に送られたそうですが、

ハイチの農民は、それを焼き捨てたということです。

 食べるものにも事欠くハイチで です。

 農民が目先の利益よりも大切なものがあると

気づいていたという事実は、衝撃的でした。

 

 「モンサントの不自然な食べ物」と

続編「世界が食べられなくなる日」を基調にしていますが、

(この二つの映画は、フランス映画です)

遺伝子組み換えの種子を農薬とセットで売っている企業のおひざ元の

アメリカでこの映画を作っていることと、

子どもと目の前のアイスクリームを食べるかどうか話し合いながら、

食べ物に対しての考えを深めていくのが

この映画の特徴だと思います。

 

補足 

 余談ですが、このアメリカのトウモロコシの最大の輸入国であるのが

日本である事実はご存じでしょうか。

 主には、家畜の飼料をはじめとして しょうゆや食用油、果糖ブドウ糖液糖、

コンスターチの原料として使われているのです。

 日本でも、製品の原料として使われる場合は 表示の義務がないので、

ほとんど知られていないというのが現状です。

 牛も、ニワトリも、豚も そのほとんどが

遺伝子組み換えの餌を食べているわけですから

私たちは、好むと好まざるとに関わらず

もう間接的には遺伝子組み換えのサイクルに

入っているといっても過言ではないと思います。

 

 TPP交渉は、このことに深くかかわっているし、

もっともっと問題なのは、

各国の政府は、交渉内容をいちいち公開しないで

秘密裏に行わければならないという危険性を孕んだものなのです。

 

 *2本目の「小さき声のカノン」は、後日に

 この2本の映画は、22日まで Jack  & Bettyで上映中。