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梅雨の晴れ間の鎌倉散策 その2

私の鎌倉案内 植物

 

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 市役所の前を通り抜け、更に線路に沿って歩いて行くと

鎌倉五山第三位、寿福寺が左手にある。

 その山門前のガクアジサイ

 今が花盛りだ。

 隣の英勝寺を過ぎ、道は左に曲がりながら谷筋へと入って行く。

 途中左に入る坂道は、

鎌倉*七つ口の一つ、化粧坂(けわいざか)へと続く道。

(*天然の要害といわれる鎌倉に、外との通路にあたる道が七つある)

 そのまま道なりに行ったどん詰まりが「海蔵寺」。

  混雑を避けて選んだ花の寺だ。

 「海蔵寺」は、もと真言宗の寺跡に

14世紀に再建された臨済宗建長寺派の古刹。

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 「海蔵寺」の山門前。

 もう、萩の花が階段を飾っている。

 萩は、秋の七草じゃなかったのだろうか。

 近頃、どこの萩の花も早いような気がしてならない。

 

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 鐘楼のまわりに咲く松葉菊

 縁飾りのようで、鐘も華やいで見える。

 

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 本堂の前の蓮。

 もうすぐポンッと朝の空気を破って咲きそうだ。

 

 右に見えるのは、仏殿。(薬師殿)

 中には、薬師三尊像、十二神将像、伽羅神像が納められている。

 お薬師様は、座位、くちゃくちゃしたお顔。

 日光、月光菩薩様は、立位ですらっとした美しいお姿で、対照的。

 小さい仏様たちだが、心安らぐ気がする。

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 江戸時代に作られた庫裏の屋根。

 鎌倉では、茅葺の屋根は、ところどころで見るが、

ここのは、出桁づくりといって屋根の内側を木の桟で支えた構造になっている。

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 庭のビビットな緋色の紫陽花。

 普通の紅(クレナイ)というヤマアジサイとは

違うので調べてみたところ、

 「伊予小町」という名前のヤマアジサイのようだ。

 

 この寺には、鎌倉十井のうちの一つ

「底抜けの井」が門の下にある。

 

 もう一つ、弘法大師が掘ったと伝えられる「十六の井」もある。

 

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 十六の井は、境内から路地を通り、南側の山の崖になったところにある。

 大きな紫陽花が飛び出ている光悦垣に沿って歩いていく。

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 山に囲まれ、いつも湿気があるような道なので、

苔の間から 紫陽花に負けじとキノコも顔を出す。

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 ヤマユリが崖に一輪咲いていた。

 ああ、もうヤマユリの季節なんだ。

 

 どんどん季節に追いかけられているような気がするのは

年を取ったせいなのだろうか。

 年を取ると、時間が速く進んでいくように感じるらしい。

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 十六の井戸は、鎌倉時代の井戸である。

 屈底に径70㎝、深4・50㎝くらいの井が十六、

各々清冽な水をたたえていることに因むそうだ。

 屈の中央に石造りの観音菩薩像、その下方に弘法大師像が安置されている。

 いろんな説があるようだが、十六は、十六菩薩を表現していて

その菩薩に供え捧げる水が閼伽という功徳水だといわれる。

 この功徳水で薬を煎じて飲むと悪病を払いのけられたとのこと。

 (*扇谷山 海蔵寺略縁記から)

 

 (その3に続く)