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海鞘(ほや)の話

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 海鞘との出会いは、私が高校生の頃。

 父親の転勤で、仙台の高校へ2年間通っていたことがある。

 魚屋さんへ行くと今とは違ってちゃんと姿のある魚もたくさん売っていたが、

バケツのような入れ物に入っていた海鞘は、

特別な存在だった。

 ちょっと見、パイナップルのようだが、ぼつぼつと突起があり、

気持ちのいいものではない。

 

  父親は広島育ち、母も東京育ちだったので、

北の方の海で取れる海鞘を知らなかった。

 手軽に手に入るのに、一度も食卓にのったことがなかった。

 

 それに、この海鞘は、よく食中毒の原因として

ニュースにのっかることがあったので、

食べようという意欲もわかなかったというのが真相かもしれない。

 

 ところが、大人になって、この海鞘を刺身として食べたことがきっかけで

この独特のにおいに魅せられてしまったのだ。

 お酒が好きな人は海鞘を肴にというのはよく聞くが

私はお酒を飲まないのに、酒の肴は好きなのだ。

 

 今日、よく行くスーパーは、火曜市といって、

午後4時になるといろんなお買い得品が並ぶらしく

店のあちこちで列ができていた。

 ふだんは、火曜日に行くことがなくて、こういう事情をしらなかった。

 私は、魚売り場に行ってみた。

「海鞘2つで200円!」

 小さい型だが、とにかく安い。

 売り場のおじさんの声にふらふらと吸い寄せられ、

「海鞘は、どうやってさばくの?」

と、長年の課題を果たすべく、聞いてみた。

 

 教えてもらうと、思っていたより簡単そうなので

チャレンジすることにした。

 

 この鎧のような皮は、包丁を縦半分に入れて引っ張ると自然に剥けていく。

 中の黒い肝のようなものを取り、

中身を洗いオレンジ色のところを食べるのだ。

 今まで何で買わなかったのかと思うくらい、とっても簡単!

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 一つ目は、お刺身。

 ワサビ醤油でいただく。

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 二つ目は、酢の物。

 これも定番で美味しい。

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 三つ目は、焼き物。

 これは、ネットで見つけたもの。

 ちょっとあぶるだけだが、味が濃くなる。

 これも美味しくいただく。

 小さな海鞘2つで、これだけ楽しめればいうことはない。

 

 私にとって 今日は、海鞘記念日だ。