夏と秋が綱引き

 

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 うちの近くでは、24日辺りから通りを歩くと

あま~い香りが漂い始めました。

 そう、香りの主は、金木犀です。

 香りで知らせてくれる 数少ない花です。

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 子ども植物園の金木犀の大木です。

 見事な金木犀で、カメラを手に訪れる人も多いです。

 大きな木なので、花数も多く

植物園の門を入った途端 鼻が反応してしまいます。

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 かと思えば、通りには百日紅と並んで 

芙蓉の花がまだ元気に咲いています。

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 虫の世界も 季節のせめぎ合いをしています。

 セミは、ツクツクボウシだけになりました。

 夕方陽が落ちるころになると

虫の声の音量は次第に高くなり、

いつの間にかセミの声は聞こえなくなります。

 

 人間世界もせめぎ合いです。

 

 昨夜、tpp交渉が26日よりアメリカのアトランタ

始まることを知りました。

 8月にハワイで開かれた交渉がまとまらなくて

各国の都合でおそらく漂流するだろうとの報告を聞いていたので

 すごく驚き、TPP違憲訴訟の会のfacebookを開いてみました。

 その中で、もっと驚くことが書かれていました。

 

 9月16日の *堤 未果氏からのツィートです。

 (*「沈みゆく大国アメリカ」などの著者」)

 

 安保関連法案に国会や市民の目が向いている間に

労働者派遣法改正法案」(こちらは、ちょっと前でしたね)

「医療法改正法案」は、パブコメを3日間だけに設定してまで

超スピードで通してしまったそうです。

 この二つが国会で成立してしまったことを

知っていた方もたくさんいたのかもしれませんが、

 何もしないで通してしまったという無力感はどうしようもないです。

 

 法案の名前は聞いていても、

その法案を調べようともしなかった自分が

情けなくもあり、とても心が痛みました。

 

 「労働者派遣法」は、資本側に都合のよい法案だということはわかっても、

安保関連法案が通ってしまった今、

それが経済的徴兵制につながる危険性に

どれだけの人が気づいていたでしょうか。

 アメリカの軍隊の実態がこれです。

 

 「医療法改正」を導入した政府の意図は、

医療に外資を呼び込み、混合診療に道を付けるものだったのです。

 

 この内容はTPPに含まれているものでした。

 国民皆保険の崩壊、医療の沙汰も金次第という

今のアメリカと同じようにしようとするものです。

 

 TPPが通らなくても、アメリカのグローバル企業の主な狙いは日本であり、

狙った獲物は手離さないという意思の現れでしょう。

 自民党政府はそれをちゃんと用意してしまいました。

 

 ベランダに住み着いているらしい カネタタキの声を聞きながら

ようやく眠りについた土曜日でした。

 

 チン チン チン チン ‥‥‥

 今日もまた鳴いています。