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初めて入った国会議員会館 TPP報告会に参加して

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 10月8日は、朝から快晴。

 「天高く馬肥ゆる秋」の天高くがいよいよ本番になった。

 国会の周辺は、デモで何回も通っているが、

衆議院議員会館という建物の中へ入るのは、初めてだ。

 この辺りは、地下鉄がはりめぐされていて、

どの駅で降りて何番出口から出ればいいのかリサーチしておかないと

高い建物だらけでよくわからなくなる。

 この日は、溜池山王という駅で降りて、国会への坂を上った。

 坂道の右側は、第一議員会館、左は第二議員会館ということがわかった。

 ちょうど国会議事堂の裏側である。

 玄関を入ると警備員が立っていて、ざっと見渡すと

空港の荷物検査の機械もあったり、面会書類を出すところなどもある。

 きょろきょろしていたら、

係の人が案内のカードを持って立ってくれていたので

すぐに首から下げるIDカードのようなものをもらい

ゲートのところでカードをタッチして中へ入ることができた。

 おのぼりさんなので、珍しくて書いてしまった。(これは余談。)

 

 この日は、「TPPアトランタ閣僚会合報告会」を聞きにいったのだ。

 いかにもこの問題に深くかかわっているというような人が

ざっと100人くらい来ている。

 国会議員、ジャーナリスト、弁護士、消費者組合代表など

TPPに関わって5年というような人々の集まりだ。

 私のようにどこの団体にも属していなくて(しいて言えば、生協の組合員だが)

大した活動もせず、個人でポツンと来ている人は、おそらくいなかっただろう。

 報告者は、

 民主党衆議院議員2名、

 TPP交渉差し止め・違憲訴訟の会幹事長、

 TPP阻止国民会議事務局長、

 TPP交渉差し止め・違憲訴訟の会弁護団、

 アジア太平洋資料センター

と 合計7名の報告と質疑応答という内容だ。

 

 私が、今回の会合の様子を見ていて、

ほかの国がぎりぎりのところで懸命に交渉しているのに、

「ゲームなどしていないで、早く妥結しろ」

と、せっついたり、

各国間を回って、行司役といわれるような対応をしていたのには、

わけがあった。

 やはり、TPPの交渉の裏で、医療TPPだけでなく

ほかの分野のこともアメリカとの二国間で交渉済みで

もうあの場の交渉で切るべきカードは、すでになかったということが

はっきりとわかった。

 日本は、ここに至るまでに、

ほかの国が心配するくらい譲歩に譲歩を重ねてカードを切り続けたそうだ。

 

 もう一つは、甘利大臣が伸びる予定を不満げにしていたのは、

安倍内閣の新しい内閣の発表の旗揚げに

「TTP大筋合意」のお墨付きがほしかったということのようだ。

 だから、もうこれ以スケジュールを伸ばしてもらっては困るし

これ以上伸びたら自分は帰国するなどと言っていたのだ。

 

 すべて作られたシナリオに沿った会合だった。

 大手新聞、テレビ局など、マスコミには手が回っていたようだ。

 TPPがまだ決まっていないにもかかわらず

これで、工業製品の輸出が伸び、安い食料品が入って国民の生活が楽になる、

国の経済効果ばかりが報道され、あげくは、重要農産品5品目の保護も守れたなどと

平気でうそをつく。

 以前、民主党が政権与党だったとき、

自民党は 「ウソつかない TPP断固反対 ブレない」というポスターを作り、

重要5品目が守られなければTPPから脱退とまで言ったのに、

自民党が政権を取ったら、平気でウソをつく。

 

 政治家は、平気でウソをつく。

 そして、本当に国民の生活がこの法案が通ったら、どうなっていくか 

そんなことが想像できない感性の持ち主なのかもしれない。

 

 医療、食料、雇用、教育、水道などの公共事業地方自治体、農業、畜産業、

漁業、知的財産権、ISD条項 と、多岐にわたり、

日本の主権が無くなるような深刻な内容なので

新聞、テレビで知らされない内容をまず、知ってほしいと

私は、友人には、

 「5分でわかるTPP」(元農林水産大臣山田正彦監修)ミツイパブリッシング 324円

 を大量に買って配り、目を通してほしいとお願いしている。

 安保関連法案には、敏感に反応してくれる人も、

TPPには、秘密交渉であって、マスコミが政府に不都合なことは一切報道しないので、

この怖さを分かっている人が少ないと思って危機感を感じている。

 

 TPPは、まだ細部の詰め交渉は続き、テキストが出来上がり、

各国が批准し、調印という手順を経なくてはならない。

 早くても数か月がかかると言われている。

増して、アメリカ(大統領選挙、議員の間でも反対勢力が多い)

カナダ(選挙で首相交代がありうる)なども議会を通らない可能性もあるので、

通過させない余地は残っているはずだと言われている。

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 「秋の陽はつるべ落とし」 

 会が終わって、外へ出るともう日が落ちて

高いビルがオレンジ色に染められていた。