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遺伝子組み換えルーレット

映画

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 4月11日に、TPP交渉差し止め・違憲訴訟の

第4回目の口頭弁論が東京地裁で行われた。

 この日は、1人でなく友人と一緒だった。

 安保関連法廃止や原発などの集会には、参加してもこのTPPについては

なかなか理解をしてもらえないことがいつも残念で仕方がなかったので

とても嬉しかった。

 

 門前での集会、その後2時から傍聴券の抽選があり、

この日も私は当たりだったのだが、友人は外れ。

 友人にとっては、初めての傍聴チャンスだったので、

外れになったらあらかじめ譲ることにしていた。

 

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 この日の陳述は、鈴木宜弘東京大学教授。

 国の試算の誤りについて陳述された。

 

 夕方の報告会での鈴木教授。

 国会に出された真っ黒に塗られたTPPテキストを持って、報告された。

  真っ黒黒介が何ページあっても何もわからない。

  第一交渉したという毛利さんもいない。

  一体どういう経過で何がどうなっているかが一切わからない。

  これで批准を許していいのだろうか。

 

 口頭弁論の裏で用意されていた学習会では、この

「遺伝子組み換えルーレット」のDVDが上映され、

 TPPテキスト分析チームの明治大学法学部兼任講師の山崎泰明さんから

お話があった。

 

 この映画は、原作・脚本・プロデュース・監督は、

アメリカのジェフリー・M・スミス氏である。

 1 GMOとは?

 2 GMOと健康被害

 3 家畜に何が起きている?

 4 子どもがあぶない

 5 GMOの神話、科学者への攻撃

 6 インドと南アフリカで起きていること

 7 さて、どうする?

といった、7つの構成でできている。

 

 1990年代から、モンサントなどアメリカの化学工場が巧妙な仕掛けで

国にゴーサインを出させた遺伝子組み換えの種子による農産物が

右肩上がりで市場に出回ることになった。

 それと同じようなカーブを描きながら、アメリカでの健康被害

極端に増えてきた実態がグラフからもわかる。

 こんな病気や障害までと その病名を見て驚く。

 病気の種をまきながら、高い薬価を背景に医療費を巻き上げる構造も見えてくる。

 

 「モンサントの不思議な食べ物」という映画がある。

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 これは、遺伝子組み換え作物を食べたラットがどうなるかという

実験の映画だった。

 アメリカでは、国の認可の材料として、

2か月の実験の結果を提出することで安全と判断したが、

継続しての実験はなされなかった。

 2か月では疑問だと フランスの学者が、秘密裏に実験を実施し、

ラットの寿命である2年後まで実験を継続した。

 秘密裏に行わないと、妨害が入ることが目に見えていた。

 

 遺伝子組み換えの種子から育てたトウモロコシと、

栽培に使われていた農薬を入れた水を飲ませたラットの終末期は、

すさまじかった。

 体のあちこちにガンと思われる大きな腫瘍がいくつもできていた映像は

衝撃的でさえあった。

 

 ラットのそれでさえ、背筋が寒くなったが、

今回の映画は、人間や家畜への影響が内容になっている。

 想像はしていたが、やっぱり20年以上たったので

人間や家畜にも健康被害が出てきていることが明らかにされてきた。

 

 アメリカ人は、近年になるまで自分たちが食べている小麦や大豆やトウモロコシが

遺伝子組み換えのものだったことを知らされてきていなかった。

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 昨年見た「パパ、遺伝子組み換えって何?」という映画のインタビューでは、

そのだれもが、GMOという言葉も知らなかった。

 

 一番ひどいと思ったのは、国が無料でくれる赤ちゃん用の粉ミルクである。

 大豆由来の粉ミルクから遺伝子組み換えの成分が検出されたそうだ。

 映画では4つの企業から発売されていた粉ミルクに量の多少はあるにしろ、

どの企業のものからも検出されている。

 経済的に貧しく、知らなければ喜んでもらってしまうだろう。

 

 一番、影響が起こることが予想できる赤ちゃんに

そんなミルクを平気で与えるという神経の国家って一体なんなのだろうか。

 

 ここに現れている思想は、

*自分だけ良ければそれでいい。(利己主義)

*金が良ければそれでいい。(お金がすべてである。)

*今が良ければそれでいい。(将来のことなんか知ったこっちゃない。)

 

 今回の映画が2012年にアメリカで上映されるようになるにつれ

アメリカ国内でやっと遺伝子組み換えの食品の危険性が問題となり、

各州単位で表示を求める運動が始まったそうである。

 

 日本では、納豆など遺伝子組み換えかどうかは

一応表示を見れば書いてある分幾分ましだが、

ほとんどの製品に、その表示がされていないのは同じだ。

 

 例えば、甘味料としてのコーンシロップが使われている場合があるが、

遺伝子組み換えのトウモロコシが使われている可能性が十分にあるし、

子どもが好きなお菓子などに使われている小麦粉にも

遺伝子組み換えの小麦粉が混入されているかもしれない。

 調味料の原料などよく見るとわからないものがたくさん入っている。

 

 日本は、アメリカから多くのトウモロコシを輸入しているが

そのほとんどは、家畜のエサになるようだ。

 この中にも遺伝子組み換えの魔の手が入っていることが考えられる。

 増して輸入の肉には何が入っているかミステリアスである。

 

 自分が食品として遺伝子組み換えのものは避けようとしても、

今現在でもおそらく口に入っているだろうと考えられる。

 

 TPPが批准されると 表示が貿易障壁になると訴えられれば、

辛うじて表示されているものさえ、表示がなくなってしまうし、

直売所の存在も否定されてしまうと言われている。

 

  遺伝子組み換えルーレットは、なかなか怖いものがある。

  TPPにはもっともっと怖いものが入っている。

 

 国が大企業は守るが、国民を守らないのは、アメリカだけでなく日本も同じ。

 マスコミは目をつぶり、一切報道しない。

 ヨーロッパでTTIP(TPPのヨーロッパ版)への反対運動が起きていても、

日本のマスコミは、TPPに触れそうで、報道することもしない。

 まるで、戦争中の大本営発表のみ。

 

 

 自分が求めなければきっと後悔する時がくると思っている。

 普通の映画館では上映されないので、

機会を見つけて皆さんにぜひ観てほしいと

切に願っている。

 特に子育てをしている方には!!