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武蔵野散策その2-武蔵国分寺跡

県外遠足

 続きです。

 立川から二駅戻り、西国分寺駅で下車しました。

 西国分寺駅は、武蔵野線の乗り換えに利用したことがあるくらいで

降り立つのは初めてです。

 駅中にはちょっとしたお店がありますが、

駅のまわりは、ごちゃごちゃしていたところがありません。

 南側は、珍しく静かな住宅街の通りになっていました。

 ランチは、駅から5分の「ぼんまり」という和風創作料理の店でいただきました。

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 前菜:カブのムース、金時草のお浸し、ワカメと鯛子の煮もの

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 主菜: 白身魚のから揚げ香味野菜煮

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デザート:苺のコンポート

 これにご飯とみそ汁、それに食後のコーヒーがついて1620円。

 金時草だとか、鯛子など自分で用意できない食材の料理が食べられるし、

ゆっくりできるいいところを教えてもらいました。

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 地元の人しか知らない細い道を通って行くと、木々に覆われた坂道へ出ました。

 この道は、物も人も行き交う鎌倉道だったそうです。

 この先に国分寺の史跡が広がっています。
 

 そもそも国分寺というのは、歴史の教科書に出てきたと思いますが、

奈良中期、聖武天皇が世の中の不安な状況を何とかしようと

諸国に国分寺の建立を命じてできたものといわれています。

 

 武蔵の国では、都と国府(府中市内)を結ぶ古代官道、東山道武蔵路沿いの

東に僧寺、西に尼寺を計画。

 全国的に見ても、ここは規模が大きいので、

国の指定史跡に指定されているのだそうです。

 

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 この写真は、国分尼寺の跡地です。

 白つめ草の拡がる野原に礎石だけが残っていました。

 

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 続いて、ここは、国分寺(僧寺)跡地です。

 写真は、金堂があったところです。

 基壇部分の盛り土されたところには、

壊れた瓦や市民が焼いて作った瓦を埋め込まれています。

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 金堂の礎石です。

 手前には講堂の跡地がありました。

 珍しい建物として、ここには七重の塔があったのだそうです。

 

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 国分寺の石碑。

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 石碑の奥に新しい国分寺があります。

 この楼門は、関東のどこかから持ってきたものだそうですが、

なかなか趣のある楼門です。

 今回案内してくれたお当番さんの後姿が入っています。

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 奥が薬師堂です。

 お薬師さまは、毎年10月10日に御開帳があるそうです。

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 境内には、たくさんの万葉集に関わる植物が植えてあります。

 一つ一つに歌が添えられているので、

造詣の深い方は、きっと楽しめることと思います。

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 楼門の向こうの景色を見ていると、午後のやわらかい光に包まれた

何だか懐かしい時間が陽炎のように立ち上ってきます。

 

 さて、国分寺を後にし、楼門を出て左手の道へ入ります。

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 「お鷹の道」に入りました。

 江戸時代に将軍様がこの辺りに鷹狩りに来ていたそうで、

名づけられた名前のようです。

 この水路で地域の人たちによって、カワニナが育てられ

季節になるとホタルが飛び交うそうです。

 おたカフェというカフェがこの一角にあります。

 休憩したり、トイレを借りたりできるところです。

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 湧水です。

 この辺りは、国分寺崖線に沿っていて、

昔から水がこんこんと湧き出でており、今も変わらず湧いています。

 崖線は、「はけ」と呼ばれ、

大岡昇平の小説「武蔵野夫人」の舞台になったところでもあります。

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 かなり昔、NHKの小さな旅のような番組でもよく登場してきた

ところです。

 「武蔵野夫人」を読み、「はけ」のことを知ってから

ずっと訪ねたいと思っていた場所です。

 水路に沿って大きな欅が続き、水路でダイコンを洗う人がいる

映像が今でも浮かびます。

 湧水なので、夏は冷たく、冬は温かい水で、ここに住む人の生活に

なくてはならないものだったようです。

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 水路に沿って、一本の幟が立っています。

 一軒の農家さんが野菜の直売をしていました。

 カイウの白い花が今年は特にきれいです。

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 水路と反対側に赤い鳥居があり、真姿(ますがた)の池があります。

 

 ここにも水が湧き出ています。

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 どこから湧いているのかわからない写真になっていますが、

何本もの湧水がまだ存在しているというだけですごいことだと思いました。

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 湧水の水路を過ぎると、上り坂になります。

 

 上には林が続き、野鳥の森公園と呼ばれているようです。

 ちょうど、鳴いていたのは画眉(がび)鳥です。

 

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 大きなエノキがありました。

 オオムラサキがこの根元で幼虫のまま越冬するのです。

 

 林の先には広々とした公園が続いていて、

左の一角に都立図書館が建設中でした。

 

 史跡を含め、この一帯は、都が買い上げて公園として整備したものですが、

本当に静かで緑も深く、水路が続き、散策するにはいいところだと思いました。

 

 公園を出ると「東山道」が

やけに広い歩道のように史跡として残されていました。

 古代の道とはいえ、幹線道路はしっかりしていたのだなと思いました。

 

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 いつのまにか午後4時半を回っていました。

 カフェに入りケーキとコーヒーで一休み。

 これは、友だちが食べたロールケーキ。

 ずいぶんと分厚いのでびっくりして写真を撮ったのですが、

私のスコーンもとても美味しかったです。

 

 20代の時に行きたいと思いつつなかなか行けなかったところへ

今回思いがけず・・十年ぶりに行けたのは、嬉しいことでした。

 これからも行けるチャンスは、大事にしたいと思いました。

 もうそう長い人生ではないような気がしていますので・・・・・。

 

 (*午後の写真は、なんだかわからないものばかりですみません。

  この日は、23000歩くらい歩いたのもあって少々疲れていて

 集中力が切れていたのかもしれません。)