私は、基本的に毎週パルシステムという生協から
口に入るほとんどの食べ物を購入しています。
神奈川のパルシステムでは、今年から県内清川村にある養豚場と提携をして
「すくすくパン豚」という名前をつけた豚肉を取り扱うようになりました。
この養豚場の豚は、自家配合飼料を与え、衛生的な環境で
豚にストレスをかけない飼い方で育てられているそうです。
元々「恵み豚」というブランドで出している美味しい豚肉なのですが、
生協では、この豚に生協のパン工場でどうしても出てしまうパンの余剰やくずを
何とか有効に使えないかと考えて、豚のエサに使ってもらうことにしたのです。
養豚場でも安全な飼料を使いたいというニーズがあったので、どちらにとっても
有益な取り組みとなったわけです。
といっても、成育期間の最後のステージに達した豚のエサとして(11%程度)
とても有効な飼料となっているそうです。
さて、前置きはこれくらいで、
この日は養豚場の方たちと交流を深めるために
パルシステムさんがセットしてくれたバーベキューが
清川村のリバーランドというところで行われました。
清川村は、たくさんの沢を抱えとても水がきれいで空気もいいところです。
1年間のパン豚定期購入者に限るものでしたが、
希望者が多く3倍の倍率を突破して参加できたというわけです。
ここのところあまり身の回りでいいことがなかったので、
バーキューへのお誘いはすごく気持ちが上がりました。
いくつかのグループに分かれて、
この豚肉と野菜をどっさり鉄板で焼いて食べました。
バラ肉の脂がしつこくなく、甘味が感じられる、
おいしい肉なので、何枚でも食べられます。
お父さんと一緒に来ていた5歳くらいの男の子は、
「肉を25枚食べた。」
と 満足げでした。
養豚場の方と隣り合わせになり、
日常の豚のようす、エサの話、病気を出さないために環境面での工夫など
いろんなお話が聞けました。
パンには、天然酵母も使われているせいか、
最後のステージのパン豚は、元気になるのだと聞いて
豚にとっても、腸内環境が整うって大事なんだと思いました。
この肉が出てきた時に、養豚場の方は
「個体差があるから、固いのだったらどうしようと思ったけれど、
ちょうどいい肉でよかった。」
と、ほっとされてました。
もう20年くらいこの仕事をしておられるこの方が
「今朝の豚のようすです。」
と、動画を取ってらしたスマホを見せてくれましたが
すごくかわいがっていることがその表情で見て取れました。
今までよりもずっと命をいただくという気持ちが強くなったのは
言うまでもありません。
途中、宮ケ瀬ダムの近くで見つけた秋2つです。
「もう、秋が始まってるね。」
と言ったら、もみじは、ぽっと顔を赤らめたみたいです。
ヤマボウシの実が一つだけ赤く熟していました。
ハチがえぐるようにして甘い蜜を吸って酔っているように見えました。