ホシハジロ日記 13

 *ご存知ない方へ

 このホシハジロは、去年の暮れに北の国から仲間と一緒に渡ってきたのですが、

左の羽を故障していて仲間が北へ帰る日が来ても、帰ることができずに

それ以来ずっとこの大岡川へ残って生活している鳥なんです。

 見守るしかできないけれども、この川を渡る時には必ず消息を訪ねて

時々記録しているものです。

 ホシハジロのオスなので、私は勝手に「ホシくん」と名前を付けて呼んでいます。

 

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 ようやく桜の葉の紅葉がはじまった10月25日大岡川

 もう一月以上前です。

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 この日は、浅瀬の石の上に立っているのを見つけました。

 

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 そろそろ潮がひたひたと寄せて来ています。

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 羽をばたつかせました。

 もうお尻のあたりまで水が上がってきたので、なせか

後ろ向きで座ってしまいました。

 「どっちを向こうと僕の勝手でしょ。」

と、聞こえてきそうです。

 23日には、川にいなかったホシくん、無事生きているのを確かめて安心しました。

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 いつものカワセミポイント。

 紅葉した桜の葉とカワセミの対比は、色がきれいでいいなと自画自賛!

 桜の葉と比べると大きさがわかると思いますが、思っているより小さい鳥です。

 

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 11月3日大岡川です。

 この翌日から宮城県の伊豆沼へ出かける予定になっていました。

 この日、渡り鳥の第一陣

白黒の鳥がやってきているのを遠くから発見しました。

 

 長い旅を終えてはるばる横浜までよくおいでになりました。

 さぞお疲れのことでしょう。

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 初陣を飾ったのは、ホシハジロでなくキンクロハジロです。

 この冬私が見る初めての渡り鳥です。

 

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 白い部分にまだ薄茶色が混じっているので、

完全に大人に成りきれていないオスです。

 

 キンクロハジロの名前の由来は、

 *目が金色

 *胸、首、腹、などが黒白(嘴が灰色)

 *翼を拡げた時に白い羽が見える

いうことから、

金(キン)黒(クロ)羽が白い(ハジロ)、羽白ガモの仲間です。

 この鳥、頭に寝癖の毛がはねています。

 たぶんブラシで梳かしてあげてもはねると思います。

 これで、鳥の名前が覚えられない人も覚えられると思います。

 覚えると、ずっと身近に感じられるものです。

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 いつもの土管跡には、ホシくんでなくカルガモくんが陣取っていました。

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 大井橋を過ぎて蒔田橋まで歩きました。

 夕焼けに染まった川面を見ていると、穏やかだった一日を感謝したくなるのですが、

この日は、残念ながらホシくんの姿を見つけることができませんでした。