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ホシハジロ日記 14

 *ご存知ない方へ

 このホシハジロは、去年の暮れに北の国から仲間と一緒に渡ってきたのですが、

左の羽を故障していて仲間が北へ帰る日が来ても、帰ることができずに

それ以来ずっとこの大岡川へ残って生活している鳥なんです。

 見守るしかできないけれども、この川を渡る時には必ず消息を訪ねて

時々記録しているものです。

 ホシハジロのオスなので、私は勝手に「ホシくん」と名前を付けて呼んでいます。

11月 8日

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 ちょうど、伊豆沼から帰って2日後の大岡川

 遠くからですが、茶色の頭のカモが見えました。

(ああ、ホシハジロか、ヒドリガモが来ているんだ!)

 心ときめき近づいて行きました。

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 ホシハジロです。

 左がホシくんと同じオス、右がホシハジロのメス。

 でも、ホシくんとは色つやが全然違います。

 胸の黒いホシが真っ黒、新しく飛来したホシハジロでした。

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 この時期は、気温が低めだったせいか、ほかのカモたちもやってきていました。

 左のは、オナガガモのメスかマガモのメスだと思いますが、よくわかりません。

 右のは、青首と呼ばれるマガモのオスです。

 肝心のホシくんは、探しましたが見つかりませんでした。

 

 伊豆沼で同じ宿に泊まっていたご夫婦と夕食の時に、

「どちらからいらっしゃいましたか。」

 と話しかけられ、

「横浜です。」

 というと、

「横浜のどちらですか。」

 と聞かれ、

「南区です。」

と答えると、

 「私たちも南区です。」

とのこと。

  鳥の好きな人がやってくる宿ですが、本当に近くなのでびっくりしました。 

 

 話しているうちに、大岡川は、よく散歩をするというではないですか。

 そこで、ホシくんのことも聞いてみましたら、ちゃんとご存知でした。

 このご夫婦は、私と違って年季の入ったバードウォッチャーで、

ホシくんが、昨年の冬に渡ってきたのではなく、

もう2,3年大岡川にいるのだということがわかりました。

 

 伊豆沼でカモの寿命は5年くらいだと聞いてきたばかりでしたので、

胸の黒い羽が白っぽくなってきたのは、

年を取って色が褪せてきたのかもしれないと思いました。

 (人間の白髪と似ている?)

 そう考えると、寿命が近いのかもしれません。

 

11月17日

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 朝夕の冷え込みが増して、桜の紅葉も進みました。

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 今日もカモたちが来ています。

 ホシハジロキンクロハジロカルガモです。

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 ところが、ホシハジロの羽は色つや良く、しっかりと閉じていて、

やっぱりホシくんではありません。

 ホシくんは決して潜ったりしなかったのですが、

この子たちは、潜りも上手でした。

 ということは、ホシハジロは、雑食性のカモだということがわかりました。

 

11月22日

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 横浜のこの辺りの紅葉も佳境を迎えました。

 桜の葉は赤くなってきました。

 新潟の福島潟から帰ってから初めての大岡川です。

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(ああ、またたくさんやってきているな)

(ホシくんは、あの中にいるのだろうか・・・)

 遠くから見ている時は、つい期待に胸膨らませます。

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 近くへやってくると、この七人衆は、黒い頭のキンクロハジロ

 今日は、ホシハジロは1羽も見られませんでした。

 

 鳥たちは自由ですからいつも同じところにいるわけではありません。

 今改めて思うと、飛べないがゆえにいつもだいたい決まったところにいたホシくんは

例外中の例外だったのです。

(続く)