「タラ号」その2

 タラ号が出港を待つ間、埠頭の目の前の「Marine&Walk」の中にある

「フレッドシーガル」というカジュアルウエアーのお店に寄りました。

 横浜に停泊中は、アニエスべーが作成したタラ号特製グッズをこの店で

扱っているとの情報をもらっていたのでちょっと覗いて見たというわけです。

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 そこでもらったのが、この子ども向けのジャーナル紙でした。

 表紙が左で、裏表紙が右です。

 確かにイラストがわかりやすく入っているし、

漢字にはフリガナもふってあるし、文章も易しく書いてあるので

子ども向けには違いありませんが、

大人でも知らなかったことがたくさん書かれていました。

 

 特にプラスチックについては、かなりショッキングでした。

 プラスチックを分解してくれる海のバクテリアがいるのだそうですが、

レジ袋を1枚分解するのに、何と100年から400年かかるのだそうです。

 バクテリアに任せておけるほど地球には時間がありません。

 

 2014年の地中海プロジェクトの際、あらかじめ決めておいた350ポイントで

マンタネットという底引き網で回収した海水の中に、

プラスチックが入っていなかった地点は皆無だったそうです。

 人間が捨てているプラスチックが

海の汚染を深刻なものにしているということを知りました。

 

 プラスチックは、海の生物が直接食べてしまった場合は生物が死ぬこともあるし、

小さなプラスチックが浮遊しているうちにスポンジのように有害汚染物質を吸収し、

それをプランクトンが体内に取り込めば、食物連鎖に入って

最後は、人間の口の中に入ることを認識せねばなりません。

 

 意外なところでは、綿棒の持ち手や煙草のフィルターの中にも

プラスチックは使われているし、

歯磨き粉や肌に塗るクリームやシャワージェルの中にも

非常に小さいプラスチックの玉が使われていることが多くなっていて

海面でたくさん見つかっていると報告されています。

 

  ペットボトルは使わない、トイレに小さなプラスチックを流さない、

プラスチックが入っている歯磨き粉などを使わない、

グループで砂浜のごみを拾う・・・・

 

 タラ号は、停泊地で必ず子ども向けの授業をやって

ふだんの生活で再生可能なものを使っていくことを子どもに教えています。

 頭の柔らかい子どもの時に教えられたことは、

一生の宝ものになっていくはずだと思っています。

 

 私も、このパンフレットを読んで、水道の塩素臭が嫌で水を買っていましたが、

湯冷ましにしたものを飲んだり、水筒に入れて使おうと決心しました。

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 お店の人がくれた、タラ号の特製シール。

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 お店の人が親切にあれやこれやくれるので、

ちょっと高かったのですが、記念にTシャツを買ってしまいました。

 アニエスべーは、好きでよく使っていたので、昔かったグレーの上着に合わせて

オレンジとグレーのボーダーのにしました。

 今年の夏は、ちょっと若返るかもしれません。