玄米に毒?

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 これは、3日ほど水に浸けておいた玄米の写真である。

 胚芽から白い小さな芽が出ているのがわかっていただけるだろうか。

 

 私が、白米から玄米に変えたのは、かれこれ十年くらい前である。

 マクロビ料理の教室へ参加したのがきっかけ。

 初めは、玄米から始めるとよいということをそこで教わった。

 

 ちょうどそのころ友人の息子さんが車の整備の仕事から転職して

千葉でコメ作りを始めたのも私を後押しした。

 彼の作っている米は有機栽培のコメだった。

 玄米を食べる以上、化学肥料や農薬を使ったものはできれば食べたくない。

 私のニーズとぴったり合ったというわけだ。

 

 私とその友人は、

「玄米は、長い時間水に浸けて水分を取り込ませてから炊くとやわらかく炊ける」

ということを聞いていたので、朝から晩になるまでの半日から一日ほどつけていた。

 

 もう一人の友人が、

「米を研ぐときに泡立て器で表面に傷をつけるようにしてすぐに炊く」

と言っているのを聞いて、

「玄米には毒があるってどこかで見た気がするけれど、大丈夫なの?」

ということで私も気になり今回調べてみた。

 

 表皮には、穀物自身が動物から身を守り、様々な環境に耐え、時期を選んで発芽し

次世代へ命をつなぐ仕組みが用意されているのだそうだ。

 玄米には、発芽抑制遺伝子のアブシジン酸とフィチン酸という2つの毒となるものが

含まれていることがわかった。

 

 アブシジン酸は、ミトコンドリア毒なので、特に注意が必要。

 ミトコンドリアは、エネルギー代謝に関わる最も大切な細胞器官なので、

この毒の影響でエネルギーが作り出せず、低体温になり体内酵素の働きも鈍くなり、

大事な免疫力が低下するそうである。

 下記のサイトに詳細あり。

 http://uchunotane.com/health/2015/05/09/post-544/

 

 この二つの毒は、水溶性なので水に浸けておけば排出されるようなので

できれば発芽が確認されるまで水に浸けておくのがベストだと考える。

 夏場は、水が臭くなるので、数時間おきに水を変えなければならないので

少々厄介だが、大事なことなので老眼鏡をかけてこの小さな芽を確かめている。

 

 準備に少々手間がかかるが、玄米には、ビタミン、ミネラル、

食物繊維など優れた栄養がたくさん含まれている。

 何でもダイエットというご時世、カロリーがたいして変わらないなんて

軽く扱われるのは、玄米にとっては不本意だろう。

 玄米は、いろんな栄養が含まれている完全食。

 小麦食だとグルテンの問題もあるけれど、

日本人は、米が主食でよかったと改めて思うこの頃である。

 

 おまけ

 8月は誕生月なので、自分で自分にプレゼントというわけで

奄美大島から、7月にパッションフルーツを取り寄せた。

 半分に割って、中から種にまとわりついたどろったとしたものを食べるのだ。

 右の写真は、1個分の中身をヨーグルトにかけたものだが、

 実がないので、ちょっと物足りないが、酸味と甘みのバランスの良さは抜群。

 なんといっても、南国の香りがたまらない。

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 8月に入って、取り寄せたのがマンゴー。

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 どちらも完熟すると、木からポトっと落ちセットされたネットに落ちる。

 だから甘味に間違いがない。

 こっちは、香りもふくよか、食べ応えも素晴らしい。

 口に含むとジュワッと果汁が出てきて何とも幸せな気持ちになる。

 二つとも、有機肥料で減農薬だから、安心して食べられるのも良い。

 今年は、5月の末に奄美大島へ行ってきたので、

サンゴ礁の海の色が頭をよぎる。

 この鮮やかな色の果物を食べると寿命が1年くらい延びるような気がする。

 年に一度の贅沢!!