大岡川のホシゴイ

 今日は、スポーツセンターへ行った帰りに大岡川を覗いてみました。

 去年行った宮城県の伊豆沼からは、すでに9月14日にマガンが渡ってきたと聞いています。近頃は北風が吹き気温が下がってくると、北の国から渡り鳥がやってきているんじゃないかと気になるようになりました。しかし、残念ながらユリカモメすら渡って来てはいませんでした。まだまだ横浜までは時間がかかりそうです。

 午前中は雨が降っていたのでハトやカラスさえもどこかで雨宿りをしているのか姿が見えません。それでもいつものカワセミポイントの木を覗くと、茶色くて白い点々模様のふっくらした鳥が枝に止まっているのを見つけることができました。

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 たぶん、ホシゴイです。

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 こちら側からはこれ以上見られないので、対岸へ回ってみると、ちゃんと顔まで見ることができました。横顔は、サギの仲間としては、何となくかわいげがあります。

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 首を縮めているのでずんぐりしていますが、毛づくろいの時はちゃんと首が後ろへも回せるくらいなんです。体が固くなってきた私からすると、柔軟な体でうらやましい感じがします。

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 雨がほとんど上がってきたと思ったら、もう一羽姿を現しました。下のこんもりとしたところから出てきたのです。

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 (もう一羽いたんだ)と思ったとたん、こちら側へ飛んできました。広いところへ出てきてくれないかと思ったら、石を伝って歩きはじめました。

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 石の上に立ってからは、じっと川面を見つめて動こうとはしません。私もじっと待っていましたが、こちらが先に焦れて立ち去ってしまったので、この後のことはわかりません。

 大岡川には、秋になって魚(ボラ)がたくさん上がって来ています。体をくねらせながら銀色のお腹を見せたり、空中に飛び上がったりしてなかなかにぎやかです。それがお目当てだったのだと思います。でも、20cm以上はある大きな魚で、ホシゴイのそばの浅瀬には近寄ってこなかったので、捕まえるのは結構たいへんそうです。

  実は、9月の末にもここを通りかかった時に、二羽のホシゴイを見ているのでこの子たちは、ここをねぐらにしているのかもしれないなと思っています。

 ゴイサギは、夜行性なので昼間はじっとしているはずなのでしょうが、降り続いた雨がようやく上がってお腹がすいていたのかもしれません。

 ホシゴイは、漢字を充てると「星五位」だそうです。親は、ゴイサギ五位鷺」さま。天皇から五位を授かった高貴なお方なんですが、紺色と白の親の色合いとはずいぶんと違うので驚きます。見つかりにくくするために茶色の羽なのでしょうが、3年はこの色のまま。色変りをするところを見てみたいものだと常々思っています。