映画

「天のしずく」 ~辰巳芳子 いのちのスープ~

この映画は、料理家でもあり、作家でもある辰巳芳子さんの料理を通しての生き方を描いたドキュメンタリーです。 辰巳芳子さんが病床の父親(晩年、嚥下障害で普通の食べ物が口からとれなかった)のために工夫を凝らして作り続けたスープがきっかけで、このス…

「ベニシアさんの四季の庭」

今日は、「ベニシアさんの四季の庭」 という映画を観てきました。 ベニシアさんの話は、NHKのテレビ放送でも「猫のしっぽ、カエルの手 京都大原ベニシアの手づくり暮らし」というタイトルのドキュメンタリーで放送されていたので、ご存知の方も多いかと思い…

夏の終り

夏は、8月で終りと思っていたのに、9月に入っても暑さはまだ収まる気配もありません。 今日は、文字通り、夏の終りを感じるだろう映画と横浜の夏の最後を飾る花火を見に行ってきました。 「夏の終り」という映画は、同名の小説「夏の終り」を映画化したも…

「スタンリーのお弁当箱」

この映画はインド映画ですが、有名なスターも出てはいないし、インド映画に付き物の歌と踊りの出番もほとんどありません。それだけでもすごく変わった映画といわなければなりませんが、この映画は、脚本がありません。 監督が、学校で本物の教科書を与えて、…

近頃観た映画

「ある海辺の詩人ー小さなベニスでー」 舞台は、ベニスの南側にあるキオッジャという島。 この島は、アドリア海の魚介の上がる大きな漁港で漁師を生業としている人たちがたくさん住んでいる島だ。この島のオステリア(お酒を出すカフェ)に集まる男たちの一…

二郎は鮨の夢を見る JIRO DREAMES OF SUSHI

ミシュランガイド6年連続で三ツ星に輝く「すきやばし次郎」の鮨職人「小野二郎」の生き方を描いたドキュメンタリー映画です。 ただし、この映画は、日本の監督が撮った映画でなく、デヴィッド・ゲルブというアメリカ人が製作、監督、撮影をした映画で、わず…

マリーゴールドホテルで会いましょう

とても幸せな気持ちにさせてくれる映画でした。 イギリスの男女7人が、「神秘の国インドの高級リゾートホテルで魅惑の日々を・・・・」 そんな謳い文句に惹かれてこのホテルへやってきます。 夫を亡くして、初めての一人暮らしを決意した「イヴリン」を筆頭…

千年の愉楽

記事を書く時間がなくなってしまいました。15日まで旅行へ出ますので、しばらくブログはお休みします。帰ってきたら、旅行記をアップしていきますので、よろしくお願いします。

「菖蒲」

先日ジャック&ベティで観た映画の話。 ポーランドを代表する監督アンジェイ・ワイダと女優クリスティナ・ヤンダが主演する映画です。 この映画は、原作がヤロスワフ・イヴァシュキェヴィチの作品を映画化したものだそうです。(私は、「白樺の林」も「ヴィ…

「ローマ法王の休日」

先日ニュースで、ローマ法王のコンクラーベ(法王選出秘密選挙)が行われ、新しい法王が決まったとの話を聞いて、去年の10月の末に観ていた映画を思い出しました。 ローマへ旅行したときに、観光としてヴァチカンを訪れたことがあるだけで、宗教的にも縁が…

「東ベルリンから来た女」

先日観た映画です。 原題は、この女性の名前 Barbara ですが、まず日本の題名を考えた人は正解だなと思いました。それは、とりもなおさず、この女性が何らかの理由により左遷されたことを表わすからです。 時代は、1980年。 この年から9年後ありえない…

「駆ける少年」

イラン映画「駆ける少年」 昨日、いつものJACK&BETTYで映画を観ました。 イラン映画で、監督は、昨年西島秀俊が主演した「CUT」という映画を撮ったアミール・デナリです。現在も日本で映画を撮っているそうです。 イラン映画といういのは、イス…

ホン・サンス/恋愛についての4つの考察

「次の朝は他人」考察4・・・その恋はホンモノ? 私は、初めて耳にしましたが、韓国のホン・サンス監督の映画は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンとヨーロッパの映画祭を賑わし、ヨーロッパでは絶大なる人気を誇る監督なのだそうです。 彼の作った、文字通り…

「風にそよぐ草」

名画座での新春最初に観た映画は、岩波ホールで去年やっていたフランス映画「風にそよぐ草」でした。 いかにも岩波ホールがセレクトしたといった感じのフランス映画。この映画を撮った時にすでに86歳だったというアラン・レネ監督の作品です。 フランス映…

「桃(タオ)さんのしあわせ」

一昨日、久しぶりの中国映画を観ました。 たくさんの映画の中から何を観ようかといつも迷いながらも選ぶわけですが、年のせいか戦いの様子や人が殺される映像がメインになっている映画は、近頃選べなくなってきています。映画といえども、自分の毎日に多少と…

映画「モンサントの不自然な食べもの」

去年の11月12月も結構映画を見ました。 振り返ってみたら、10月に西川美和監督の「夢売るふたり」とナンニ・モレッティ監督の「ローマ法王の休日」のみがフィクション映画で、あとは、ドキュメンタリー映画ばかりでした。 その中から一番これからの食…

3・11を忘れないように

傍(かたわら) (ドキュメンタリー映画)伊勢真一演出作品 監督は、「人間は忘れていくけれども、映像記録は忘れない。」ということが大事なんだとこの映画の意味を語っています。 この映画は、3・11の4日後から仲間のカメラマン、宮田八郎の友人である…

アッバス・キアロスタミが日本で作った映画

ライク・サムワン・イン・ラブ キアロスタミ監督が日本を舞台にして日本人の俳優を使って作った映画です。 彼の映画と出会ったのは、もう十数年前だと思いますが、「友だちのうちは、どこ?」という映画を見たのが最初でした。イランでは、宗教的なこともあ…

ある児童養護施設の記録映画

映画「隣る人」(となるひと) 監督は、刀川和也、そこにいなければ決して撮れなかった映画です。とある児童養護施設にカメラを入れ、8年間撮り続けたドキュメンタリー.。 児童養護施設は、いろいろな事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが、親代わりの保…

マルセイユを舞台にした、ある夫婦の心あたたまる物語

キリマンジャロの雪 ロベール・ゲディギャン監督のフランスのマルセイユを舞台にした映画です。この映画は、{ヴィクトル・ユゴー}の長編詩「哀れな人々」(子ども5人を抱え、生活苦にあえぐブルターニュの貧しい漁師夫婦が隣家の孤児2人を引き取るまでを…

6時間半の人間ドラマ

ジョルダーニ家の人々 監督は、シャンドルカ・マリア・タヴァレッリ、脚本は、サンドロ・ペトラリアとステファノ・ルッリ。1960年代から40年間の激動する人々と社会を描いた「輝ける青春」に続くイタリアの長編作品。 物語:ローマに暮らすジョルダー…

悪魔の弁護士と呼ばれても、なお弁護士・安田好弘

死刑弁護人 監督は、斉藤潤一、東海テレビの制作のドキュメンタリー映画です。テレビ局もマスコミの一翼を担っているはずなのですが、この東海テレビの今まで取り扱ってきた作品は、どれも今まで大きく報道されてこなかった私などが知らない事件や問題点を深…

さびしいまま、なんてゼッタイにいけません。

レンタネコ 荻上 直子の脚本・監督の映画です。 私は、この人の長編第一作目の作品「バーバー吉野」をテレビで見て、なんておもしろい作品を作る人だろうとファンになりました。 その後の「かもめ食堂」、「めがね」、「トイレット」と、どれも自分で脚本を…

サンティアゴ・デ・コンポステーラを歩く

THE WAY 「星の旅人たち」 あらすじ:アメリカの初老の眼科医トムは、妻に先立たれてから1人息子のダニエルとの関係もギクシャクしていた。ある日、ダニエルからの伝言でしばらく旅に出るという連絡だけをもらう。仲間とゴルフをしている最中にフランスか…

あなたは幸せですか?

happy しあわせを探すあなたへ この映画は、人類最大のテーマ「幸せ」を探しに世界5大陸を巡るドキュメンタリーの映画です。心理学者や脳医学者たちが、この「幸せ」についての鍵を解き明かしていきます。 ハリウッドで成功を収め、だれもが羨む生活をして…

英国最大のスキャンダル ”児童移民”

オレンジと太陽 岩波ホールでやっていたこの映画がようやく横浜のJack&Bettyで公開された。(7月27日まで) ノッティンガムでソーシャルワーカーとして働いていた主人公の女性は、ある日、見も知らぬ女性から「私が誰なのか調べてほしい」と訴えられる。…