実家の庭で今咲いている小さな小さな花です。
この季節は剪定をしてもすぐに伸びて、せっかく切りそろえたのに・・・・
柘植の木は、すぐに形を乱してしまいます。
この柘植、花の香りをあまり嗅いだことがありませんでしたが、花を集めて香り付けしたお茶があります。
ベトナムの「柘植の花茶」です。
こんな小さな花を集める手間もたいへんですが、素焼きの壺のようなものに緑茶を入れてその上に柘植の花をのせて一日おき、別の壺に入れて乾燥させ、また元の壺に新しい柘植の花を入れて一日置き、乾燥させ・・・・とこういう行程を4回繰り返して作られるようで、8日間くらいかけて作る手間のかかるお茶だそうです。
ゆっくりとしたい時に飲むと、香りも味もさわやかで、本当に心が満ち足りてきます。
小さくて色も地味な花で、誰も柘植の花を愛でてはくれませんが、天はちゃんと柘植には香りをプレゼントしてくれたようです。
地味で目立たない人間にも当てはまるのかもしれません。
茶葉の中の茶色の粒が柘植です。
(ベトナムで柘植を見ていないので、日本の柘植と同じかどうかはわかりません。)