横浜散策その2

 毎年11月、中華街は美食節というイベントをやっています。

 今年初めて「ハオツークーポン」というのを売り出して、51店舗のお店で食べ歩きができるようにしました。いろいろなところでこれに似たイベントをやっているようですが、中華街では初めてです。

 中華街には300店舗くらいのお店があるそうですが、特別大きな有名店以外は、なかなか入る機会がないのが普通ですので、クーポンで各店を訪ね歩けるというのは、お店にとってもお客さんにとってもメリットがあるような気がします。

 各店では、クーポン用に自慢の2品を写真付き、地図付きでパンフレットに載せて、選べるようにしてあります。あらかじめホームページでも見られるようになっています。

 クーポンは、6枚ワンセットで3500円。私たちは3人でしたが、6枚分は食べられないだろうということで2セット買いました。一人4枚使えるということです。

 まず、中華粥で有名な「謝甜記2号店」五目粥を選びました。

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 クーポン用のハーフポーションになっていますが、お腹は膨らみます。

 エビやイカや白身魚が中に入っていて、時間をかけて鶏、乾し貝柱などから取ったスープで煮たおかゆは優しいお味です。上にのっているのは、あげ麩、香菜、青ねぎです。ザーサイは自分で好きなだけ取れるようになっています。

 次は、「慶福楼」「牡蠣の鉄板焼き」を食べました。これは、クーポン2枚必要でしたが、珍しいメニューでこの店の名物料理です。熱々の鉄板皿に特別の粉をまぶしてニンニクと青ねぎと一緒に焼いた牡蠣がのってきます。写真は撮るのを忘れて食べてしまいました。

 最後の一枚で本当は「鳳林」あさりそば」というのを食べるつもりでいましたが、お店が休憩中に入っていて食べられず、近くの「四五六菜館別館」で、私は「特製飲茶セット」、友は、「チンジャオロースー」を食べました。これも写真を撮り忘れました。

 これでクーポンはおしまい、お腹もいっぱいになりました。

 つぎは、お茶ということになり、どうせならと中国茶を飲もうということで、「緑苑」へ行きました。(正確には、緑苑の2階にある茶芸館です)

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 初めて行った茶芸館でしたので、様子が分かりませんでしたが、中国茶のいろいろな銘柄から一つを選ぶと茶器のセットがお盆にのせられてきます。

 三人が「鉄観音」、「水金亀」、「桂花烏龍」 違う種類のお茶を頼んだので、茶器も違っていて目も楽しませてくれます。

 テーブルの横には電気コンロがあって、お湯を常に熱い状態にしてあります。

 一煎目は、急須に入ってきます。テーブルで説明をしてくれながら、小さな水差し用の器に移しかえ、まず細長い茶碗に入れて、すぐに平たい茶碗にあけます。細長い空の茶碗に残るお茶の香りをききます。

 一煎目は一番香りが強いので必ず聞き茶をします。後は、お茶によって蒸らし時間が変わりますが、一煎目が一番短く、2煎目からは蒸らし時間が徐々に長くなっていきます。

 小さな急須、茶碗でお茶を入れたり飲んだりしていると、はるかな昔 おままごとで遊んだ記憶がふっとよみがえります。

 小さい茶碗で、何杯も飲めるのでそんなに高いわけではないのでしょうが、一つの銘柄が1200円から2000円くらいします。

 残念ながら、お菓子は小さいのが一つ。

 台北の茶芸館では、お菓子が食べ放題でたくさん食べられた記憶が邪魔をしてちょっと欲求不満でした。

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 お茶を飲んで外へ出ると、辺りは暗くなり新しくなった赤いちょうちんに灯が点っていました。

 ここからバスでみなとみらいへ出て、シンギングツリーを楽しみ、ランドマーク5階から夜景を見ながら夕食も食べ、長い一日は終わりました。

 やはり、夜になると風が出てきて、思わずストールをかけて身を縮めての帰宅となりました。