先週の土曜日、日曜日と奥多摩へ行ってきました。
多摩川沿いの木々の葉はもうかなり散ってしまっていましたが、山に目を移すと、杉やヒノキなどの常緑樹と雑木の紅葉した部分がはっきりと分かれているのが分かります。
ほかの雑木と違っておそらく後から街道沿いに植えられたもみじは、赤い手をいっぱいに開き、葉の間からもれてくる日差しがきらきらとしていました。
イチョウの黄色い葉も木の姿を隠すようにぎっしりとついていましたが、次に木枯らしが吹いたらきっと一気に散り落ちてしまうような危うさも感じました。
これは、友だちのうちの庭から山を写した写真です。
実を取ってしまった後の柿です。
青い空に橙色の柿。
秋だなあと感じる絵の一つです。
渋柿ですが、熟してくると甘くなるらしく、朝早くヒヨドリがたくさんやってきて、この柿をつついていきました。
柿は、ヨーロッパの方では見ないので、おそらく東北アジアの果実なのでしょう。
みかん、りんごも秋の果物ですが、いちばん秋を脳裏に焼き付けてくれるのは、柿のような気がします。
栽培用だけでなく、日本の農家では、庭に柿を植えるうちが多かったせいかもしれません。
柿で思い出しました。
去年の秋の韓国旅行で行った順天(スンチョン)郊外の朝鮮王朝の頃の民家が残っている民俗村での写真です。
わらぶきの屋根の形が少し違いますが、まるで日本の田舎の農家の姿によく似ています。
庭に植えられている柿が、日本も韓国も同じ東北アジアなんだなと思わせてくれました。