この写真は、春に蒔いたルッコラが、秋になって生えてきたものだ。
ほうれん草のように、赤紫色の茎が鮮やかである。
甘味をじわじわ蓄えているのかもしれない。
春には、めを出し損ねたらしい変わり者だが、妙に愛情が湧く。
結構大きくなったので、食べようかと思ったが、
冷たい空気にできるだけ触れないように
ロゼット状になっている姿を見ると、
その頑張りをそっと見守ってやろうと思う。
人間も困難な状況に遭遇したら、やたらばたばたしないで
身を低くして冷たい風が通り過ぎるのを待つのが大事なのかもしれない。
この時期雑草といわれる草ほど、ロゼット状にひれ伏している。
それにしても、ベランダなので凍ることはないが、
横浜は、県の北部の方と比べてもずっと暖かいようだ。