2か月ばかりご無沙汰していました。
特にどこかが悪いわけではありませんが、万年ドライアイになってしまって夜になってパソコンの画面に向かって写真を上げたり文章を書くのが面倒になってきたのです。気力がなえてきたというのは年のせいかもしれません。
時間が経つにつれ、7月に山で転倒した際に打ち処がわるければ深刻な怪我になっていたか、死んでいたかもしれないと思うようになりました。幸運なことにまだ歩けます。動けるうちに行きたいところに行っておきたいという気持ちがふつふつと湧いてきて止めることができなくなっていました。お世話になった宿の方たちにもお礼をしておきたいと思いでかけることにしました。
近くで懇意にしている本屋さんの女主人に言わせると、「あなたは、ゴムまりのような人だねえ。」と言われましたが、痛い目に合ってもめげずにでかけるところはゴムまりかもしれないなと思いました。
というわけで、10月の25日から再び秋田の森吉の森を訪ねました。
森吉は、青森に近いところなので当然紅葉も早く例年だと10月下旬には散り始めている頃なのに、今年は遅くて11月上旬まで大丈夫だろうと言われていました。まさにどんぴしゃりのタイミングで紅葉を楽しみました。
角館から乗った秋田縦貫鉄道です。
夏のアテンダントさんは、ポロシャツ姿でしたが秋は絣のもんぺ姿でした。写真を撮らせてほしいというと、「私でいいならどうぞ。でもカメラが壊れても知りませんよ。」と冗談を言いながら、いっぱいの笑顔を向けてくれました。このアテンダントさん、姿もチャーミングですが、案内の声がとても美しいのです。
「お昼の限定5食の比内鶏弁当はどうですか。」と勧められたのですが、朝昼兼用で食べたばかりだったので、比内鶏のたまごで作った焼きプリンとこれから歩く行動食にお土産の定番バター餅を買いました。お客さんが少ないので、数が売れなくて気の毒なようでした。
里を走っている時は、それほど紅葉を期待できないかなと思っていましたが、山にさしかかるとだんだん色づきは鮮やかになってきました。阿仁川の鉄橋を渡ります。この鉄道はこういう見どころでは必ず徐行して窓から写真を撮れるように配慮してくれます。
曇っていたので、ぼうっとしてますが、川筋はどこも紅葉した木々であふれています。阿仁と言われる地域はマタギの故郷です。
アテンダントさんが「この沿線で一番赤い子なんですよ。」と紹介してくれた木が真ん中に見えています。何でそんなに赤いのか木の種類もわかりませんが、鮮やかさが際立っていました。
(続きます。)