この旅の不安材料だったのはシーギリア・ロックでしたが、
この旅で一番泊ってみたかったホテルは「ヘリタンス・カンダマラ」。
このホテルが、五つ星の高級ホテルだからということではなく、
スリランカの有名な建築家「ジェフリー・バワ」が設計したものだからです。
この辺りの密林と岩山の自然と融合させることをコンセプトにしたと聞いていたので
どう表現されているのかを知るのが楽しみでした。
ドローンでも飛ばして上空からでもなければ捉えられないような建物です。
長さが約1kmくらいあるというので、ゆっくり滞在しない限り全貌は見えてきませ
ん。山の中腹にどう配置すればいいかずいぶん考えて造ったと思われます。
この写真は、2階から1階部分の庭に下りて撮った写真です。
正面のフロントから左手へ行く廊下です。岩がむき出しになっているので
びっくりです。
バスから降りると、シギーリア・レディの絵の中から飛び出てきたよう
な美しい女性に一人ずつ蓮の花が渡されます。蓮の花はこの時間は閉じているので、渡
す前に2枚ほど花弁を開いてくれます。
その笑顔といい、細かいもてなしといい、序奏から期待が膨らみます。
廊下を進んだ先のティールームで、ウエルカムドリンクをいただきました。
夕刻陽が沈んだころ、笛の音が流れてきます。
周りの自然に溶け込むようなその音にしばしうっとりします。
薄暗いのでフォルムだけは見えますが、どんな人なのか顔や表情は見えません。
それがまたいいのです。ただ音だけが静かに聞こえるのみです。
とても素敵なもてなしだと思いました。
今でこそ珍しくなくなりましたが、向こうのカンダマラ湖の続きに見えるようなプー
ルです。こういうのをインフィニティープールというのだそうです。
これを考えた元祖は、ジェフリー・バワだと言われています。
(撮る角度が悪く続きのように見えないという文句が聞こえてきそうですが)
部屋へ入ると、ウエルカムフルーツが置いてありました。
スイカ、パイナップル、バナナ、パッションフルーツ、ブドウ、マンゴー
1日目のホテルでもフルーツがあったので、5つ星クラスのホテルは必ずこうしたサー
ビスをするのでしょう。
私たちの泊った部屋は2階でしたので、見晴らしは良くないもののツタ植物がカーテ
ンのようにつり下がり、自然の中にいるという感じがします。
この写真は、トイレ、洗面室、シャワー室。どこからも見られることは考えられない
ので、シャワールームの窓もみんなガラス張りです。たまにお猿さんがツルにつかまり
ながら覗いていきますが・・・
探検しているときに見つけたもの。
階段の踊り場に置いてあった机といす。
ジェフリー・バワがお気に入りの場所だったとか。
カンダラマ湖を望みながら、自分の設計したホテルで執務する気分は
どんなものだったのでしょうか。
金属製の椅子とテーブル。
これもジェフリー・バワの作品。
エスカレーターで行き来しているときには気が付かなかったフクロウ、
これもジェフリー・バワの作品。
3階部分から見上げたり、反対面が4階から見える金属製のオブジェ。
きっとこの森に棲んでいる幸せを運ぶフクロウに違いありません。
この朝、7階の庭で6時から30分ヨガをやりました。
7階まで上るとカンダマラ湖の向こうに前日登ったシーギリア・ロックがうっすらと
見えました。7時半から朝食。
この日取ったものは、スープとサラダとカレーにご飯とホッパー。
結構たくさん食べてます。
左の写真は、一日目のホッパーです。注文して作ってもらいます。
作るところを一生懸命見ていました。普通よりちょっと深めのフライパンを使ってい
ます。これなら私でも作れそうだなあ・・・
(つづく)