鹽竈神社でボランティアの男性に下へ下る前にぜひ寄ってほしいところがあるので、
ご案内しますと言われていったところがあります。
それは、海商の館「旧亀井邸」です。志波彦神社の脇の坂道を下りていくと、ちょう
ど中腹辺りにあります。この館を建てた亀井文平氏は塩釜の亀井商店の初代の社長であ
り、今でいう総合商社を築いた人です。
この「旧亀井邸」は、「和洋併置式住宅」という様式で、貴族たちが建てた「和洋二
館住宅」を 上流階級の庶民なら建てられるようにしたものだそうです。
今は、塩釜市に寄贈されているので、市民がボランティアでここも管理して、いろん
なイベントも開かれています。
二階の窓から撮った玄関へのアプローチ
岩に仕立てられた「セッコク」の花。ほのかな香りで人を迎えたのでしょう。
この館の主がいる頃からここで咲いていたような気がします。
和風の部屋の障子の桟の意匠。なかなか繊細な感じです。
洋風の部屋の窓です。よく見ると、ガラスの四隅にも細かい細工が施されています。
この日は、クイズラリーをやっていて各部屋をめぐってクイズになっている意匠がど
こにあるのか探していたので、写真をまじめに撮っていませんが、アールデコ風、アー
ルヌーボー風とデザインがとっても凝っているのでびっくりしました。
ここは塩釜へ来た折には再訪候補です。
仙台の街の中にカメイ美術館というのがあるそうです。稼いだお金で画家の絵や東北
のこけしの収集に熱心だったようで、この美術館でコレクションを公開しています。
ボランティアの男性とはここでお別れしました。後は、お昼御飯です。
この日は、土曜日で行ってみようと思った駅の近くにある日本一と言われる回転ずし
には行けそうもないと分かったので、鹽竈神社の表参道の対面にある寿司屋さん、
「一森寿司」へ入りました。
塩釜は、寿司屋さんが多い日本一の激戦地という触れ込みなので、どこへ入
っても美味しいお寿司が食べられるとは思っていましたが、ネタの種類が近所で食べる
ものとだいぶ違いました。
ネタが新鮮な上、赤貝、かに、数の子、うに、と入っているのは、ご近所ではなかな
か出てきません。
お昼の特上寿司は、これで3300円(税込み)です。(ご飯粒がみっともないですが、
写真を撮る前に食べ始めてしまい、友人からその分を借りたときについてしまったよう
です。)
さんざん海鮮ものを食べておきながら、塩釜の締めは、やっぱりお寿司でした。
これで今回の旅のブログは終わりです。長々と読んでいただいた方、ありがとうござ
いました。