八方池散策からの帰り道、「細野諏訪社」へ寄ってきました。
前日の夜、宿のご主人から
「すぐ近くにある神社の杉の木は、すごく大きいから見る価値があるよ。」
と聞いたからです。
大きな杉が何本も林を作っているのでお社一帯薄暗くて離れていると見えなかったの
ですが、近づいてみると階段の右側に1本大きな杉の木が立っていたのでびっくりしま
した。説明を読むと幹回り10m、高さ41m、樹齢千年と書いてありました。
まさしく巨木です。上の方が写真には写っていませんが、ちゃんと緑の葉が茂ってい
る元気な木です。一昨年訪ねた戸隠神社の杉よりも立派かもしれません。
この村は、今はスキーで成り立つ村なので、こういうりっぱな巨木があっても経済と
しての観光材料にはならないためなのか、ひっそりと人知れずたたずんでいるという感
じがしました。
翌日、帰る前に長野冬季オリンピックのジャンプ競技で建設されたジャンプ台を見に
行きました。宿からとろとろ歩いても15分くらいのところにありました。
誰もいないのではないかと思っていましたが、若いジャンパーが左のノーマルヒルの
方で練習をしていました。女性が何人もいたので、高梨沙羅さんが活躍するようになっ
て以来、ジャンプ界でも男女の差がなくなってきているのだなと思いました。
K点を超えるとか超えないとか話になるK点です。
雪がないこの時期には、水気がなくなるとスロープの両脇にある噴水口から水が噴き
出して滑りを良くしているようで、時折噴水が出るのを見かけました。
スキー場は、一般の人も使うのでオリンピックが終わっても使い道があるけれども、
ジャンプ台は練習する人も限られている上に、設備を維持していくのが財政的にも大変
だろうなと余計な心配をしながら見ていました。
エレベーターに乗って上に上るにはお金がかかりますが、下から見ているだけなら
ただで見られます。昔ツアー旅行でノルウエーを観光した時にやはりジャンプ台見学が
組み込まれていました。
その時には、上にあがりましたが、上から見下ろすのはものすごく恐怖感がありま
す。徐々に高さを増して練習していくのでしょうが、ジャンパーだって怖いと思います。
そもそもジャンプは、罪人の刑罰として始まったという話を聞いたことがありますか
ら、落ちたら死ぬという前提があったので、怖いのが当たり前なんだと思います。
上の写真は、前日に宿の庭で撮った「アサギマダラ」と「メスグロヒョウモン」の写
真です。
バスのターミナルに行く手前にフジバカマが群生してる空き地がありました。
フジバカマにも圧倒されますが、そこに何頭ものアサギマダラとヒョウモンチョウの
仲間が飛び交っているのです。
昨年9月、岩手県の網張高原からリフトを使って登った犬倉山にもタムラソウやヨツ
バヒヨドリ(もしかしたらフジバカマかも)にたくさんのチョウが群がっていたのを思
い出し、旅する「アサギマダラ」や「ヒョウモンチョウ」のことをもう少し知りたいな
と思いました。今、図書館にリクエストを出している最中なので、また新しいことがわ
かったらブログに書きたいと思っています。
南へ旅立つチョウとも別れ、長野行のバスに乗り白馬を後にしました。
今回の旅のブログはこれで終わりです。