コロナ禍で考えたこと。

先週の木曜日は、横浜も雪で真っ白になった。

毎日オミクロンオミクロンの合唱、3回目のブースター接種、

5才以上の子どもにもワクチン接種、本当にそれって必要なのか

十分な期間の治験も行われていないワクチンなのに大丈夫?

 

メディアに異論が出てこない以上(戦争中の大本営発表と同じ)

自分で資料を見つけ、判断していかなくてはならない。

冷たい雪景色の中に答えが見つけられればいいが・・・・

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今日のラジオのニュースであまりにオミクロン株の感染が速いので、

政府がこれまで言ってきたことを変更させようとしているようだ。

感染者や濃厚接触者をホテルに隔離しようとしても、もう空いているホテルはない。

仕方がないので、自宅療養も認める。

 

保健所の職員が容態の確認などを行わなければならないが、手が足りない。

仕方なく看護師を要請して手伝ってもらうことにしているとか。

 

医療従事者の感染、あるいは濃厚接触者となり

エッセンシャルワーカーが仕事に行けなくなって医療崩壊が起き始めている。

 

そこで、まず隔離期間をこれまでの14日間から10日間に、

それでも間に合わないようだったら7日間に短縮することを考えているそうだ。

結局第6波を迎える準備など何もできていなかったことが露呈している。

 

昨年の5月ごろだったか、シネマリンで上映された「けったいな町医者」

というドキュメンタリー(長尾和弘医師が主人公)と

「痛くない死に方」という劇映画を観て以来

尼崎で開業している「長尾和弘医師」のファンとなり、

彼が書いているブログとニコ動をよく見るようになった。

 

その映画を観に行ったきっかけは、いい在宅医とは

どんな医療をするのかに関心があっからだ。

というのも、私の絵の先生がガンに侵され、

余命は6か月から1年と宣告されたことがきっかけだった。

 

長尾和弘医師は、2年前のダイアモンドプリンセス号から始まったコロナ禍について

ほぼ毎日ブログを書き、合わせてニコ動もあげている。

 

その中で彼は、発熱外来で訪れる患者さんをたくさん診ているうちに、

ひっ迫している保健所を通していたら、助かる命も助からないと、

新コロナ感染症の分類を現在の2類からインフルエンザと同じ5類に下げるよう

何回も投稿し、わずかな関西のメディアに呼ばれることがある時も言い続けた。

(5類というのは、インフルエンザ相当で、保健所を通さずとも

 医者が直接患者の医療行為をできるもの)

 

決してメディアでは取り上げられないばかりか、役人も聞く耳を持たなかったので

昨年9月には「だれも死なせへん」という本を出した。

もしこの本をたくさんの人が読んでくれたら、

ベストセラーになってようやくメディアも取り上げざるを得なくなり

世間一般の人にも届くだろうと考えたとか。

 

結果今のところベストセラーにはならなかったにしても、

もうこれ以上蔓延防止や緊急事態宣言を出すことは

国の威信にかけてもしたくないと思ったのかどうなのか

今、やっと2類から5類への引き下げが検討され始めている。

 

今回のオミクロン株はデルタに比べ初期に対応すれば、軽症で済むようだ。

肺炎は、初期対応がカギを握ると思っている。

ホテルや自宅で放置し、助からなかった命を生かすことを考えるのが

医師も含め国のやるべきことではないだろうか。

 

 

 

今年もよろしくお願いします

旅行の記録のその3をそのままにして、

先に新年のご挨拶です。

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

このところ寒い日が続くのに、エアコンが故障中のうちは寒冷地です。

それでも綿入れの上着を着て、湯たんぽを毛布でくるんで

何とかこの寒さを凌いでいます。

 

12月の初めに埼玉県の東松山に住む友人と会いました。

2人とも動物園が好きなので、東松山の一つ手前の駅からバスに乗っていく

子ども動物公園に行ってきました。

動物園は、ケヤキやどんぐりの木の茶色の紅葉が残る

小高い丘陵地に広がっていました。

風を通さぬ上着を着て、手袋、帽子、マフラーをしていても、

時折日が陰ると空気の冷たさ感じます。

 

一番のお気に入りは、カピバラ

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低い柵はあるものの、すぐ近くから見られます。

タプッとした体、のほほんとした顔つき、愛されキャラです。

カピバラくん、こっちを向いて。」と頼むと、なんと顔をこちらに向けてくれました。

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もっとこっちと言ったわけではありませんが、

ぐっと顔を向けてくれました。

サービス精神も旺盛です。

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目を細め、鼻の下を伸ばし、口を半開きにした顔を見ていると、

自分も温泉に浸かった気分になってしまいます。

 

上から落ちているのもただのお湯のようですが、

この子たちは、寒いのがきっと嫌いなんでしょう。

こんな小さなたるなので、1頭しか浸かれません。

あとの子たちはどこへいるのかと探してみたら、

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後ろで枯れ葉にくるまって日光浴です。

もしかしたら、ここで順番待ちをしているのかもしれませんが、

声を荒げるわけでもなく、樽のところへ行って催促するわけでもありません。

カピバラは、元来おとなしい動物なんでしょうが、本当に心癒されます。

 

この写真を見ながら、冷たい暮らしをしている私は

温泉で温まりたいと切に思う新年です。

 

ここは、普通の動物園で見られるようなゾウやライオンなどの

大型のものはいないようで、

コアラとかやワラビーなど小さな動物が

主に飼われているようです。

上田・鹿沢温泉 その2

 上田駅から宿のお迎えのマイクロバスに乗り、宿へと向かった。

 宿は、「休暇村 嬬恋鹿沢」。(昔は、国民休暇村といっていたところ)

 夏に一度来たことがある湯の丸峠(地蔵峠)を越え、長野県から群馬県へ下ったとこ

ろにある鹿沢温泉までやってきた。約1時間くらいの道のりだ。

 

 この近くに鹿沢スキー場があり、友人は以前にも来たことがある宿だそうだ。

 温泉があり、食べ物も美味しいし割合安く泊まれるので この日もウイークデ

ーだったにもかかわらず、われらと同じ年頃の方々がたくさん見えていた。

 

 宿の窓から眺めた群馬県

 遠くの山々は、スキー場があるところだそうだ。あれが万座、向こうが草津、山の間

を抜けていくと志賀高原だとか、説明してくれた。

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 右側は、山の斜面が景色を隠しているが、カラマツ林が続く山。

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 翌日もしっかりと晴れてくれたので、予定通り裏手の山をハイキングすることにし

た。朝は、外へ出るとかなり冷えていた。カラマツ林の道を抜けていく。カラマツの小

さな針のような葉が積もって地面がふかふかで気持ちがよい。

 

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 からまつの林を過ぎて、

 からまつをしみじみと見き。

 からまつはさびしかりけり。

 からまつはさびしかりけり。

 一人ではないので、決してこんな心情にはなれないが、どうしても白秋のからまつの

詩が浮かび、曲を口ずさんでしまう。

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 はや霜柱が立っていた。

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 赤い実はこれしか見つからなかった。アリドオシかヤブコウジかと思ったが、

葉っぱが違う。調べたがわからずじまい。

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 枯れ葉ばかりの中にてかてかと光沢のある茶色い葉。これもわからない。暖かくて早

く出てきてしまったような気がするが、春から秋までは花があるので名前もある程度分

かるが、冬は山にも行かないせいかほとんど判らない。

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 あずまやが一つあったので、そこで小休憩をし、頂上を目指す。

 頂上近くになるとちょっと急な登りがあった。空が見えるのでもうすぐだ。

 めざせ頂上と思いながら登る。

 到着。

 「村上山 1746m」

 先に登っていた男性と、私たちを抜かしていった女性だけであとは誰も上ってこなか

ったので、静かな山登りが楽しめた。そのお二人は、私たちの到着したのを見届けてか

ら下山して行かれた。

 頂上からの眺め

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 宿の窓からだとよく見えなかった風景が全部見渡せた。

 黒く見えるところは黒々とした土の畑。嬬恋だからキャベツが植わっていたのだろ

う。真ん中に見える池は、田代湖。八ッ場ダムに繋がっていく吾妻川の支流と思しき流

れも見える。宿からほんの300mばかり上っただけなのに、このパノラマ。なんだかと

っても得をした気分だ。

 このパノラマは、後ろにも続く。右後ろ斜めは、雲で頂上が隠れてしまったが、なん

浅間山まで見えるではないか。以前上った湯の丸山からだと真ん前に見えていたので

始めは気が付かなかったが、微かに噴煙があがっていたので浅間だとわかった。

 

 からまつの林を出でて、

 浅間嶺にけぶ立つ見つ。

 浅間嶺にけぶり立つ見つ。

 からまつのまたそのうへに。

 からまつの詩の6には、浅間山が出てくる。浅間はやはり特別な山なのだ。

 

 

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 頂上の陶器の仏様f:id:yporcini:20211116120154j:plain

 祠の屋根に咲く苔の花。本当に小さいけれども、鮮やかな赤。今頃こんなに鮮やかな

花が咲くなんて、とっても不思議だ。蕗っ晒しの頂上で独りたたずむ仏様を慰めてくれ

ているような気がした。

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 南中を過ぎて太陽が西へ傾きはじめると、晩秋の山は雲が出て寒くなる。

 下り始めてみると、登りでは気づかなかったが、この辺りは、シラカバとダケカンバ

の林。木の間から見える浅間山に後ろ髪を引かれながらまたからまつの林に入ってい

く。からまつの林からは、もう浅間は見えない。今回は、山で転ぶこともなく無事下

山。

 

 (つづく)

 



 

 

上田・鹿沢温泉

 10月に入ってから、3度目の旅行だ。

 先日逢った親しい友人からは、「遊んでばかりじゃない!」と言われてしまった。

 と言っても、自分が計画したのは前回の藤七温泉から始まる東北旅行だけで、ほかの

旅はお付き合いの旅だ。コロナ禍でじっと我慢していたので10月に一気にはじけてしま

ったのだろう。

 

 今回は、信州方面で私のテリトリーではないので、毎年のようにスキー生活をしてい

た絵の仲間が計画したものだ。とはいえ、上田は、3年前これもまた友人と行ったこと

があるので初めてではない。

 

 新幹線だと1時間15分くらいで上田に着いてしまう。朝8時44分に乗車して午前10時ち

ょっと過ぎに到着してしまうので、朝ごはん用のおにぎりを食べているうちについてし

まうのだ。本当にあっけない。あまり簡単に着いてしまうのは旅の情緒が失われるよう

な気がしてならない。

 

上田城

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 今回は、3人しか来られなかった旅行だが、まだ上田に来たことがない人が一人いた

ので、「やっぱり上田城かね。」と言いながら北西方向へ歩いて行った。駅から北の方

へ登る道は、メインロードだ。日本の各地で地方都市の駅近の店がさびれていくのを見

てきたが、上田も例外ではなく空き店舗がぽつぽつ見える。去年から今年にかけては特

にコロナ禍でその傾向は著しいのだろう。

 

 その日は、ほぼ快晴。空の青に生えて木々の紅葉が鮮やかに映し出される。

 今年の紅葉は、時期が遅かったようだが色づきは見事だ。

 

 左手にある大銀杏

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右手にあるモミジ

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 石垣にくっきりとモミジの影が映る。

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 虎口門の上の櫓に登る。

 矢を射るための小さな窓から西の方にある山並みと西櫓と紅葉した木々が見える。特

別な額縁だ。

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 こちらも特に赤く燃えるモミジの紅葉だ。

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 お城からさらに北の方へ上がっていくと旧北国街道へぶつかる。紺屋町、柳町と名が

付く古い街並みを見ながら歩いて行く。以前北国街道の宿場町である海野宿へは行った

ことがあるが、ここは私も初めて歩く道だ。

 

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 路地の間を抜けていくと格子窓やウダツが残る古い佇まいの家が続く。立ち寄ったの

は、上田に来たことがあるという友人お薦めの店。お店に絵が飾られているという「菱

屋」という味噌屋さんだ。

 お客さんが途切れたので店に飾られている絵のことを尋ねると、なんとそのご婦人が

描かれたものだった。お店の仕事の合間に描いていらっしゃるという。左側に飾ら

れていたユリの絵、それから真ん中に飾られていた蓮の花がとても印象に残った。写実

を大事にした絵を描きたいのだとおっしゃっていた。重厚な油彩でただただ感心した。

とてもお店の仕事の合間に描けるような簡素なものではない

 

 私たちは、旅のはじまりなので重い荷物になるお味噌も買わず、ゆず味噌煎餅を頂く

のみで絵を鑑賞させてもらった。

 ちょっと図々しい気がしたが、季節季節に絵を取り換えて、お店に来てくださるお客

さんに見てもらうのだ楽しみだということだったので、なんだかほっとした。

菱屋さん

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 ちょうど角を曲がるところに、「保命水」と看板が立っている水場があった。

 ちょうどお水をペットボトルに入れていらっしゃるご婦人がいらしたので、「飲める

のですか?」とお聞きすると、「飲めますよ。」とのこと。

 脇にある水路を指さして、「サワガニがいますよ。」と言われたので、屈んで覗くと

保護色になった石の間に1匹のサワガニがいる。私たちが騒がしいので気配を感じて、

隠れてしまった。

 このお水を一杯飲ませてもらうと雑味のないまろやかな美味しい水だった。

 明治時代、木管を使って引いた簡易水道で、今も街の人がここに水を汲みに来るのだ

という。上田の人は、美味しいコーヒーやお茶が飲めるのだろうと羨ましく思った。

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 朝遅くにおにぎりを食べたけれども、やっぱりお昼はお昼。「保命水」のすぐ先にあ

るお蕎麦屋さんに入る。「大西」という蕎麦屋さんだ。

 やはり古い建物を生かした店構え。

 

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 店のテーブルもすごい。何百年もならないとこんなに太い切り口にならないと思われ

る一枚板だ。なんと向い側の人までが遠いこと。

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 「どんなにたくさんのご馳走でも載りますよ。」と言われているみたいだったが、頼

んだのは、「胚芽そば」のみ。「挽ぐるみそば」を頼んだのだが、もう売り切れだとの

ことで頼んだ「胚芽そば」。値段が500円も高いので、びっくり。胚芽米は知っている

が、胚芽そばは初めて。よく締まった硬めのそばだったが、胚芽の感触はわからなかっ

た。あちこちでそばを食べているが、いろんなそばがあるものだと感心しながら食べ

た。入れ物も変わっていて、脚の付いた塗り物で、お殿様が召し上がる時に使ったのか

と思うようなものだった。

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 柳町を下ってくると、窓辺に柳町のトレードマークの柳、吊るし柿が風に揺れてい

る。「何のお店だろうね。」と言いながら歩いていると、店先で、容器を洗っているお

兄さんが「パン屋です。」と答えてくれた。f:id:yporcini:20211115133537j:plain

 お店は、閉まっていたが、店先に樽を植木鉢に使ってある菊の花が満開だっ

た。樽菊は初めて見た。古い街並みは、歩くだけで心がほっこり和む。

 (つづく)

 

 

伊豆沼・内沼ーおかえりマガン・ハクチョウ

 この記事を書く前に私が初めて来たのはいつだったかブログを検索してみたら、2016

年だということがわかった。毎年足を運んでいるので、今回で6度目の訪問だ。

 

 友人は初めてなので、着いた日の夕方にサンクチュアリセンターへ行った。入口で検

温とアルコール消毒をして記帳をすることになっていたので、友人に代表で書いてもら

った。係の人は、今まで見たことがない方だったが、さっそく説明をして下さった。

 

 私が来ていた時は特別説明をしてもらったことはなかったので、どうしてなのかと思

っていたら、案内をして下さった方は、嘱託の職員さんで、特に遠いところから見学に

来てくれた人には案内をさせてもらっているとのことだった。ここの展示は、子どもで

もわかりやすいように工夫した仕掛けがしてあるので、友人も「面白いね。」と言って

すごく喜んでくれていた。

 

 センターの見学を終えてから、あちこちから戻ってくるマガンたちを見ることにし

た。太陽が西へ傾き辺りがオレンジ色に染まってくると、マガンたちは判を押したように三々五々伊豆沼へ帰ってくる。大きな声で何かを伝えあいながら沼までやってくる

と、片羽を左右交互に素早くたたみながらスピードを殺して着水体制に入る。これを

落雁」と書いて「おちがん」というんだと6年前に教わった通り友人に説明する自分

がいた。

 

 伊豆沼の夜明け

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 あくる朝、五時半に起きていつものように獅子が鼻まで、歩いて出かけた。その日

は、ちょうど日曜に当たっていた。カメラマンが大挙して車で来ているだろうと予想を

していたので、歩いて行って正解だった。

 

 マガンを10月に見に来るのは初めて。11月に入ってからでないと数が少ないのかな

と思っていたが、前々日の金曜日の調査では、ちょうど7万羽を越え、迫力のある飛

び立ちを見るには十分の数が飛来していた。

 ただ日の出の方向も含めて雲がかかり、霧も出ていて、どうもすっきりとした夜明け

にならない。その代わり、冷たい風も吹いていない。じっと立って観察する身にはあり

がたい気候だ。

 

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 1回目の飛び立ち

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 2回目の飛び立ち

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 ようやく雲の上まで陽が上り、また飛び立ちがあるかなと予想していると、

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 3回目の飛び立ち

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 毎年のことながら、鳥の数と声のドラマは、ここへ来てみないと感じ取ることができ

ないだろうなと思う。他人を連れてきたのは、これで2回目。人それぞれなので、何と 

も言えないが、知ってもらえただけで私は嬉しい。

 

 今回は、一人ではないので朝食を用意してもらえたので、帰ってから食堂へ行ってみ

ると、隣の部屋に泊まっている女性が座っていた。お話をしてみると、初めて伊豆沼へ

来たとのこと。愛知県からというから私たちよりも遠くからだ。

 

 6年前、私も一人でここへやってきて宿の方から懇切丁寧に説明してもらい、やはり

千葉から一人で車を運転して来られたという女性に朝と夕方とその車に乗せてもらった

ことを思い出した。

 

 話をしているうちに、愛知県の女性がハクチョウに興味があることがわかった。

 隣の内沼ではすぐそばまで近寄ってくるという話をすると、行ってみたいというの

で、一緒に車で内沼まで行くことになった。

 

 その内沼

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 ハクチョウもかなりの数やってきているのは知っていたが、内沼にいるとは限らない

ので姿が見えた時はほっとした。ここは、新潟県瓢湖のように組織的に継続してエサ

やりをしているわけではないが、観光客がうちからお米などを持ってきて子どもにエサ

やりをさせているところだ。

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 後から聞いたのだが、愛知県の彼女はイラスト風な絵を描いてブログにアップしてい

るようなので、きっとこのハクチョウの姿も絵になっているのではないかと思ってい

る。別れる時にメールのアドレスを聞かなかったので、それを見ることができないのは

残念だ。

 今年は、灰色の幼鳥がまだここには到着していない。幼鳥を連れた家族は、ちょっと

時間がかかっているのかもしれない。

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 オナガガモは、毎年ここにやって来ている。特別ハクチョウと仲良しというわけでも

ないのだろうが、毎年不思議だと思っている。こんなふうにすっきりとした羽の模様に

なっているオスは、成熟した成鳥なので、越冬中にお相手を見つけて首をはね上げる求

愛のダンスをするのだろう。

 

 ここから愛知県の方をサンクチュアリセンターへ送り、分かれた。内沼へ連れて行っ

てもらえたのが嬉しかったらしく、何度も何度もお礼を言われ、すごく喜んでくれたの

で私も嬉しかった。

 

 あと何年車に乗れるかわからない。

 6年前に受けた親切のお返しができたのはここへ来て初めてで、2021年の伊豆沼は特

別の年になった気がする。

栗駒山も雪だった

 

 翌朝、朝日が昇ってきているようすを窓から眺めたが、宿のまわりには雪は降ってなかった。支度を整え出発。

いわかがみ平

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 ところが、ヘアーピンカーブにさしかかると太陽の熱で溶け始めていたとはいえ、道の両端は雪が降り積もっていたので驚いた。

 駐車場に車は何台か停まっていたもののやはりがらがらだった。

 まさか雪が積もっているなんて考えもしていなかったので、二人で相談した結果、晴れて見通しが利くところまでは上ってみようということになった。

 この辺りは、敷石なのかゴロゴロと石があるので、その石が雪で見えない分滑らないように結構気をつけて歩かなくてはならなかった。

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 私たちの前にも若い3人組が登って行ったのを見ていたが、登り口の売店も今日は店を閉じているし、周りには誰もいないし、何か事が起きてからでは取り返しがつかない。

 それでなくとも2年前の森吉山では私がけがをしているので、連れに迷惑をかけたくない。登り始めは傾斜も緩やかですいすい登れてしまえそうだが、周りの林が切れるところに出ると、風が強いというのも聞いているし、30分ほど登ってどこまで行こうかと迷っていると、日本海側から雲が道を隠し、前が一切見えなくなってきた。

 吹雪いてきているので、今日はこれで退散しようということになった。一度上ったことがあれば予想が付くのだろうが、仕方がない。

 

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 心の中で秘かにリベンジを誓いつつ、下りてきた。

 昨日の夕方見ていたナナカマドの赤い実に雪が被さり、違う景色になっていた。まさかこんな風に劇的に天気が変わるとは思いもしなかった。

 

 本当にびっくりの栗駒山登山となった。一歩足を踏み入れたただけで終わってしまったけれど、「また来なさい」という これも 神のお告げ かな?f:id:yporcini:20211023110921j:plain

 駐車場に下りてくると、今度は道路管理の人が、登山道を閉鎖するためにやってきていた。私たちのところに来て、どのくらい登って行ったか聞いてきた。すべての人はわからないけれど、3人組の人と、年配の男性1人の登山者は私たちと同じころ登って行ったことを話した。まだ5台ほど停まっていたので、道路管理の人は、その人たちが下山するまで待っていなくてはならないのだそうだ。

 

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 下りていく途中の紅葉。ほとんどがブナの黄色とオレンジ色。

 栗駒山の紅葉は、全山こういう光景が拡がるのだろうなとまだ見ぬ景色に心を馳せる。時折山の上から雲がかかって紅葉した木々を覆う。

 

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 800ⅿ辺りではブナの紅葉が真っ盛り。

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 ブナの木の左側だけ雪が張り付いている。この辺りまで吹雪いていたのだろうか。

 

 八幡平にしろ栗駒山にしろ、東北は、10月も下旬になると雪が降るので、道路閉鎖など緊急な日程が上ってくるところなんだなと改めて認識した。

 この日は、いつもの伊豆沼のお宿、「ウエットランド交流館」へと向かった。

(つづく)

 

新湯温泉ーくりこま荘へ

 翌朝は、温泉に入るのもいよいよ最後なので、何とか内湯の外の露天風呂へ入ろうと、外へ出た。まだ時折パラパラと雨のような雪のような雨粒が天から降り落ちてきていたが、先客がいたのでほっとして入ってみた。ちょっとぬるめだが、濃いイオウの温泉は温まる。日の出の頃のオレンジ色の空は、もうすでになく一面雲に覆われていた。     

 

 本来2日目はハイキングをする予定だったが、それも叶わず、これはもう一度八幡平へ来るようにと神様からのお告げかなと思って、初夏にドラゴンアイが出現するころに最挑戦しようと思いながら下山した。

 

 

 松川温泉付近の紅葉

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 紅葉真っ盛りな山の木々を眺めながらゲートをくぐるとまもなく松川温泉。ここは、旅館も湯治宿もある。下車したお客さんは、この日はゆっくりと紅葉を愛でながら温泉に浸かることができるのだろう。

 

 盛岡へは11時前に到着。予定よりも一時間早い上りの新幹線に乗れそうなので、レンタカーの時間を早めてもらう連絡を入れて、今日の目的地「くりこま高原」へ向かった。

 

 高校3年の夏の登山教室で登るはずだった「栗駒山」だが、天候が悪いからと中止になった思い出がある。シャクナゲがきれいな山だとの前触れで、楽しみにしていた。

 しばらく忘れていたのに、ここ数年山とは反対側の伊豆沼へ来るようになったために俄かに思い出し、何とか登りたいと思い始めていた。

 シーズンになると、「神々の庭」などと形容され、登山者にとても人気がある山なのである。シーズンは、10月の10日くらいまでということは知っていたが、登山口にあたる「いわかがみ平」の駐車場に入るのが至難の技だと報道されていて、来る決心がつかなかった。

 

 栗駒山へ向かう路線バスは無くて、シーズン中のみに出る臨時バス(土日祝)に乗るか、あとはレンタカー。今回はウイークデーなのでレンタカーを予約しておいた。 

 レンタカーで秋田へ抜ける道を辿り、花山湖の近くにある「自然薯の館」へそばを食べに行った。

 そばの栽培も盛んだが、ここは自然薯が特産なので、自然薯そばを食べる。

 

花山にある「自然薯の館」のそば

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 寄り道をした花山方面から、栗駒山の方へ進む。左手に雪を被った栗駒山が頂上まで姿を見せていた。麓は稲が黄色く色づき首を垂れている。

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 標高600ⅿくらいのところに新湯温泉がある。義経伝説が残る不思議な場所だ。宮城内陸地震が襲ったのはこの辺りで、もう一つある旅館は、日帰り温泉のみになってしまった。

 

 くりこま荘

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 臭いはあまりしないが、成分としてはイオウの温泉だ。湯船は小さいけれど内湯の外にブナ林に囲まれた露天風呂があるのが雰囲気があってすごくいい。ブナ林が黄色くなったらさぞ素敵だろうと思いながら湯に浸かっていた。

 宿にチェックインしてから、いわかがみ平まで車を動かした。この先へはまだ行ったことがないからだ。ここから登山口の「いわかがみ平」まではヘアーピンカーブが続く。夕方なので対向車もめったに来なくて明日も大丈夫だと気が楽になった。

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 駐車場がある「いわかがみ平」は、標高1113ⅿ。宮城県北部から岩手県南部まで見渡せる眺望だ。宿から20分あれば到着できる。

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 ナナカマドの赤い実と寒々しい水色の空とのコントラストが美しい。太平洋側は、よく晴れているが、西の方は低い雲が垂れこめている。明日の天気を祈りながら下山。

 

「くりこま荘」の夕食

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 この辺りは岩魚の養殖が盛んで、以前来た時に「岩魚の館」というところで、名物の岩魚丼を食べたことがある。

 今回気に入ったのは、くしに刺した岩魚の焼き物。こんなに大きいのに、頭から尾っぽまで骨が邪魔することなくバリバリと頂ける。味噌と胡麻がまぶされていて、本当に美味しいと思った。

 それに脂ののったイワナのお造りと卵も出てきた。色がくすんだ緑色で粒が小さかったので、何の卵か聞いたところ、イワナのものだとのこと。この季節にしか食べられない貴重なものだ。

 私の好きなカキフライもあって、本当に満足。イノブタの肉はしゃぶしゃぶで食べたが、びっくりするほど柔らかくてびっくりした。

 繁忙期なので、これでも大満足なのに、1000円宿賃をあげているためか、これに岩魚丼が付いたのだからたいへん。残してはいけないとやっとのことで食べ終えた。私たちには過ぎた量だった。

 

 (つづく)