「テレビで会えない芸人」松本ヒロライブ

 もう10日も前のことです。

 去年の秋と今回で2回めですが、新宿の紀伊国屋ホールで松本ヒロさんのライブを観

てきました。

 ライブは2回目ですが、2021年に鹿児島テレビが制作した「テレビで会えない芸

人」というタイトルのドキュメンタリーを観ていますので3回目ということになりま

す。

 

 芸人といっても、いろんなタイプの方がいますが、彼は、世の中の政治、経済、あら

ゆることに感性を巡らし誰に忖度することもなく披露してくれます。庶民が普段思っ

ている心の中のもやもやしたものを引っ張り出して笑いに昇華してしまうので、このラ

イブに癒される人もたくさんいるのではないかと思います。

 

 でも、こういう人だから政治家に忖度するようなマスコミ、特にテレビ局には採用さ

れません。だから、テレビには出ることが叶わないのです。

 私も15年ほど前まではテレビ受像機を持っておりましたが、大事な真実を知らせて

くれないテレビには愛想をつかし、テレビは捨てました。

 

 彼は、日本国憲法を読み込み、絵本「憲法くん」も出版しました。彼の語る憲法を聞

いていると再度憲法に惚れ直すことができました。心が奮えてくるのです。小学生の頃

日本が戦争を放棄するという9条を知った時の感覚がよみがえってくると私の心も捨て

たものではないなと思います。

 

 今回は、もちろん自民党の裏金問題がネタになります。おにぎりを1個万引きした老

人は捕まり、4千万円以下の裏金を懐に入れた政治家は捕まらない。とフライヤーには

書いてありましたが、そんな理不尽が許される社会ってまともではないですよね。

 

 彼は、パンマイムが得意でそんなネタを身振り、手振り、口振りで1時間45分もの

長い時間をひとり舞台に立って演じます。アメリカではスタンドアップコメディという

独自の分野が確立していますが、日本ではまだまだのようです。

 

 チケットは、発売数日でなくなるほど人気です。

 

 この日は、午後3時開演でしたので、友人と紀伊国屋のエレベーターのところで待ち

合わせてランチをしました。新宿も変わりました。さっと見回しても、紀伊国屋、伊勢

丹、それに知っているのは「中村屋」くらいしかないのを知っていたので、二人で知っ

ている「中村屋」でインドカレーを食べることにしました。

 

 といっても、若い頃はお金もなく噂だけで食べたことがなかったのでとっても新鮮

な気持ちでした。今は、地下2階に下りたところにある「manna」という名前のレスト

ランでカレーや洋食が食べられるようになっていました。

 

 私が食べたのは、「野菜カレー」。友人は看板メニューの「インドカレー」。

 野菜サラダと飲み物を付けてもらいました。思っていたより高く庶民のカレーとは言

えなくなってきたなと思いました。

 

 でもスパイスが効いていて甘さも感じるカレーで、さすが中村屋だなと思いました。