韓国食旅行・・・プサンその4

 トンネハルメパジョン

 その日の夜は、トンネハルメパジョンへ行きました。プサン駅から地下鉄の1号線のトンネで降り、徒歩10分くらいで着きます。

 プサンでは、70年と歴史も古く、宮廷に献上されたこともあるというパジョンではとても有名な店です。日本では、具を入れて焼いたお好み焼きのような粉物をチヂミと呼ぶことが多いですが、普通韓国では、ジョンと言うようです。パジョンのパは、ねぎという意味です。ねぎ入りのジョンということですが、海のものが入ったり、他の野菜が入っていたりします。

 トンネハルメパジョンは、建物やしつらえもおしゃれです。韓国では、今まで箸置きを見たことがなかったので、木の葉の箸置きにちょっと嬉しくなりました。因みに韓国では、さじと箸(スッカラとチョッカラ)を縦に並べて置きます。オーナーの女性は、チマ・チョゴリを着て、料理の中に入っている食材でわからないものを質問すると丁寧に教えてくれました。

キノコパジョン                    葉っぱの箸おき(スッカラとチョッカラ)f:id:yporcini:20121018190118j:plain      f:id:yporcini:20121018184642j:plain

 パジョンは、外側はパリッと焼けていて、中はふんわりやわらかくできています。ベタッとした感じがないのが不思議でした。他のお店よりは、高いジョンですから、どこかに秘密が隠れているのでしょう。

ムッ入りサラダ            キャベツの甘酢          ごまだれ豆腐

f:id:yporcini:20121018190318j:plainf:id:yporcini:20121018185241j:plainf:id:yporcini:20121018185235j:plain

 ここでは、看板のパジョンのほか、おこげやピビンパなど店のメニューのほとんどを注文してみんなで少しずつ味見しました。

 いろいろ食べましたが、他のお店でもよく出たのは、ムッの入った野菜サラダです。ムッというのは、どんぐりの粉が入ったこんにゃくのようなもので、こげ茶色をしています。特に味や匂いなどがないのでこんにゃくに近い食べ物だと考えてください。野菜と一緒にヤンニョムジャンで和えてありました。ムッは、市場では、豆腐の横に並んで売っていました。

 キャベツの酢の物とごまだれ豆腐は、注文したものでなくバッチャン(一つ注文するといろんなおかずが自動的に何品も出てくる)の中の2つで、名前はわかりませんが、キャベツの方は、赤キャベツで色をつけ、エゴマの葉も入っている甘い酢の物で、右側のは固めの豆腐に摺り下ろしたごまだれがかかっています。一緒に食べるとごま豆腐の味がします。どちらも私のお気に入りだったもので、コチュが入っていないものを食べると何だかほっとしたりして・・・・韓国料理といっても、こんなマイルドな料理もあるのです。