楽安邑城民俗村・・・南道飲食文化大祝典
19日は、プサンの市外バスターミナルからバスに2時間半乗ってスンチョン(順天)へ。そして更にバスに乗り換え40分、ナグァンウプソンミンソクチョン(楽安邑城民俗村)で開かれている食のお祭りに行きました。
万博が行われたヨス(麗水)をはじめ、韓国の南西部が南道(ナムド)といわれる地域ですが、海のものも農産物も多様で食材が豊富な地域です。お祭りの方は、南道健康飲食の展示、南道の味ギャラリー、味市場などの食に関することのほかにも、伝統芸能などの公演行事、わらや木などを使った体験行事のようなことが内容でした。
村の風景
この村は、李朝時代の城と城壁内の一般家屋を20年前に国が史跡として指定したところです。民俗村には、今も実際に100世帯あまりの人々が生活しています。形だけ残しているところは、観光地としていろんなところにありますが、今も生活しているところはなかなか見当たらないと思います。ともあれ、ここも、順天(スンチョン)から山へ入り、峠を越えた交通の便が悪いところにあるので、民宿や食堂を営んだり、陶器を焼いたり、染色をしたり・・・・・・多くは観光に依存して生活しているようです。
柿の実がなる藁葺きの家の風景は、日本の田舎の姿と重なります。
屋根の葺き替え
城壁の上を歩いていたら、ちょうど、藁葺きの屋根を葺き替えている家がありました。萱の屋根の葺き替えをするのがとてもたいへんだという話は日本の白川郷などでも聞いたことがありますが、屋根だけでも古いものを保存していくのは大変なんだろうな思いました。
家の前に顔を彫った大きな木彫りの置物がありました。一つ一つ表情が違っていて見ていて飽きません。聞いたわけではありませんが、おそらく沖縄のシーサーのような魔よけのようなものではないでしょうか。各家の入り口に立っていました。
屋根の上にかぼちゃやへちまが伸びて実をつけていました。畑の面積がそんなに広くない時は、これは便利な方法かもしれません。藁葺きの屋根だからできることかもしれませんが。
南道飲食文化大祭典の会場から
会場には、各地方の特徴ある料理が展示されていました。竹の子、しいたけ・・・それぞれの土地の特産物を使った目にも鮮やかな料理が料理家によって作られ、各コーナーを飾っています。たくさんあるのですが、その中の一部です。
村を囲む城壁の夕暮れ
広場では、歌や踊りの演奏も行われていましたが、西の空がうっすらと赤く染まる頃には、それも終わって 帰り支度の人がバス停に列を作り始めました。