春の妙高 2
次の日は、上越高田へ行ってみました。
旅へ出発する前から桜の開花情報を気にしていました。ようやく気温が上がり始め4
月の7日には開花の予報でしたが、当日朝の宿のフロントでは3分咲きとのこと。
日本海側の桜をまだ見たことがないので期待が大きいのです。
チェックアウトのお客さんと一緒に宿を出て 関山の駅から直江津行の列車に乗りま
した。
関山から先はまだ乗ったことがなかったので、なんだかわくわくします。それを知っ
てか知らずか、この鉄道は「えちごときめき鉄道」路線名は「妙高はねうまライン」と
いう名が付いています。
この辺りの人はトキテツと呼んでいますが、なかなかいいネーミングだと思います。
妙高はねうまラインのはねうまは、妙高山に下から上に向かって馬が跳ね上がるよう
な雪形ができるところからその名がつけられたそうです。
この辺りは米どころでもあるので、田んぼには、雪解けの水がはり水鏡になっている
ところもちらほら見られます。農家の人ははねうまが現れるのを心待ちにしているので
はないでしょうか。今年は雪が多かったので、雪形が浮かび上がるのにはもうしばらく
時間がかかるような気がしますが。
一つ先の駅が「二本木」。この駅は急勾配なのだそうです。開業した時からスイッチ
バック方式がとられているので、鉄道マニアには人気なのだとか。あらかじめそんな予
備知識もなかったので、なんで行ったり来たりしているのか不思議でした。
二本木から3つ目の「上越妙高」で新幹線と接続します。新幹線は駅も高架で、新幹
線駅にはお約束のように辺りには高層のビジネスホテルが建ち飲食店も並んでいます。
近くには大きな工場もいくつか見られましたし、田舎町から少しずつ変貌しつつあるよ
うに見えました。
上越妙高から2つ進むと目的地の高田です。
写真は、高田の駅舎です。この辺り随一の観光地ですので、お城を表すようなかわら
屋根、それに煉瓦やステンドグラスもあしらわれおしゃれに作られています。
無人駅が多い中、この駅には新人らしき若い駅員さんを始め駅員さんが4人もいたの
に驚きました。ピンクにブルーの模様入りのネクタイを締めた若い駅員さんの姿は初々
しくてしばし眺めいりました。
うららかな陽気に心配していた桜の花も咲き始めていました。
花見の話は次回に。
(つづく)