小高い山を目指して歩いて行く道々、いろんな植物が出迎えてくれました。
まず、「キクザキイチゲ」。この写真では白く写っていますが、うす紫色の花弁でした。
斜面にへっばりついていたのは、「ショウジョウバカマ」。
裏高尾で見たコチャルメルソウかと思っていたのですが、うちへ帰って調べて
みたら、葉の切れ込みが浅いので、どうも新潟辺りにある「コシノチャルメルソウ」だ
と思いました。つぼみが開いていないので、判断ができませんが。
「イワカガミ」。この大きな光沢のある葉がまるで鏡のようだということでついた名前
らしいです。これとよく似た葉を持つイワウチワという植物もありますが、花は薄いピ
ンクで一つの茎につく花は一つだけなので、違いはすぐ分かります。
「イカリソウ」。日本海側にはトキワイカリソウの白花というのがあるらしいですが、
きちんと写せていないので、 わかりません。
「エンレイソウ」。これもちゃんと写せてませんが。
樹木はいくつか教えていただいたのですが、もう名前がどこかへ飛んでしまい、唯一
覚えているのが、「ユキツバキ」です。ユキツバキは、雪が多い地域に咲くツバキなの
で、白い花のツバキだと思い込んでいました。
ガイドさんは、ツバキの枝を足で地面に押し付けて離して雪に押し付けられても元に
戻る木の枝の柔軟性を教えてくれました。
なるほどそれがユキツバキという名前の由来だったのかと納得しました。演歌の歌詞
に出てくるのも分かるような気がしました。花は紅く、ヤブツバキとよく似ていまし
た。
一番高いところ(標高185m)へ到着しました。高田城のある方です。
ここが上杉景虎の終焉地と言われている「鮫ケ尾城」の本丸にあたるところです。
城といっても山城だったので大きな建物はなかっただろうと思います。
妙高山のある方向は、まだ雪が残っています。景虎はこの城の主に裏切られて敗退す
る間もなくはかなく散ったという話です。
ここで景虎の運命に心を馳せながらも、腹ごしらえです。
昨夏のハイキングでも用意された休暇村で作ってくれた笹寿司です。去年と違うの
は、すし飯の上に載っているおかずが一つでなくて二つのせてあるところです。例え
ば、一番右側のは、黄色いたまごの短冊とちりめんざんしょが載っています。
ボケた写真ですみません。なぜかこの城跡には白いカタクリが6本ほど生えていまし
た。白い花がこんな狭いところにずいぶんと咲いているので驚きました。
日当たりのよい斜面に沿ってカタクリがずっと広がっていました。
笹寿司を食べお腹がいっぱいになり、たくさんの山野草と会えた幸せをお土産にして
下山しました。
これで妙高の旅の記録は終わりです。