4月19日は、”頭高山”(ずっこうやま)近くの秦野市千村にある八重桜の里へ行ってきました。このところ、秦野へ行く機会が多かったので、近くに八重桜のお花見ができるところがあることを知りました。
小田急線の渋沢駅から南西の方へ一時間半くらい歩いたあたりに標高303mの頭高山があります。
その山一帯に八重桜が植えられています。
お天気が今一で、青い空を背景にとはいきませんでしたが、
ちょうど見ごろの花が見られました。
新緑を背景にして見るとピンクが鮮やかです。
なぜこんな山の中に八重桜が植えられているのかと疑問に思われると思いますが、
この八重桜は、花見用のものというよりも、農産物としての八重桜なのです。
何せ、全国の八重桜の花の塩漬けの約八割は、この辺りで産出されているというのですから 八重桜の木も多いはずです。
花の開花が始まると、七分咲きの花を次々に摘み取らなければならないそうです。
なぜかというと、開き切ると花弁がばらばらになって製品にならないし、色も赤が強いものの方がいいからです。
雨で濡れたものは摘み取れないとか、天候との兼ね合いもあって、仕事は、集中して行う必要があるので、とっても大変な仕事なのだそうです。
ということで、勝手に摘み取ることはもちろん、周りの畑へ迷惑にならないように静かに花見をする必要があります。
製品になるには、三か月くらいかかるそうですから、今年のはまだありませんが、昨年の桜の塩漬けを買ってきました。
数日後の豆ごはんの上に、八重桜の塩漬けをのせてみました。
花の色も濃く、花弁もちゃんとひとまとまりになっています。
ちょっぴりのせるだけで、春を感じました。