秋田駒ヶ岳その1

 8月の5日から東北3県を旅してきました。旅から帰って余韻が残っているうちにブログを書こうと思っていたのに、なぜかパソコンのキーボードの不具合でパソコンが使えずだいぶ色あせた旅行記になりました。

田沢湖駅

f:id:yporcini:20180805122026j:plain

 8月5日、出発の日、秋田方面は日本海側からの前線の影響で集中豪雨だということで雨に向かっての旅立ちとなりました。東京から福島辺りまでは曇り空でしたが、岩手県に入ると雨が降り出し車窓から見る家々の屋根が光って見えるようになりました。盛岡から田沢湖線に入ると通過する鉄橋の下を流れる川の水かさが増し茶色くにごっています。かなり降ったのだなと思いました。「こまち」が田沢湖駅に到着した頃には雨も小降りになっていてほっと一安心。天気がよければ抱き返り渓谷へ行ってみようと思っていたのですが、駅員に聞いてみると、二つ先の駅に行く普通列車も運休でタクシーでの振替だし、今日の降り具合だと渓谷沿いの道はぬかるんでいてとってもじゃないけれど歩けないと言われ、またの機会にすることにしました。

 

 翌日6日の朝は雨は上がっていましたが曇り空でした。行けるところまで行こうと作ってもらったおにぎりをリュックに入れ、8時半ごろのバスで8合目まで行きました。8合目へ近づくと辺りは雲に覆われ風も吹き小雨が降っています。バスを降りた乗客は、みんな小屋へ入って雨支度です。

f:id:yporcini:20180806094847j:plain

 一番ポピュラーな新道コースを進みます。ガスっていてまわりの景色が見えません。 まもなく左手に見えたのは、イオウ採掘場跡。

f:id:yporcini:20180806094143j:plain    f:id:yporcini:20180806101702j:plain

 道のところどころにクマへの注意を喚起する金属棒が用意されていました。私はクマ鈴を持ってなかったので、必ず叩いて前へ進みました。人間の残したもののほかにも動物の足跡がぬかるみの土に残っているからです。

 ガスっていても登山道の脇に咲く植物が目を楽しませてくれます。

ヤマハハコ                  ノリウツギ

f:id:yporcini:20180806094931j:plain  f:id:yporcini:20180806094450j:plain

エゾシオガマ                 ハクサンシャジン

f:id:yporcini:20180806094345j:plain  f:id:yporcini:20180806094626j:plain

ハンゴンソウ                 ハクサンチドリ

f:id:yporcini:20180806094530j:plain  f:id:yporcini:20180806094731j:plain

オニシモツケ                 ハクサンボウフウ

f:id:yporcini:20180806100500j:plain  f:id:yporcini:20180806100603j:plain

ウメバチソウ               

f:id:yporcini:20180806101356j:plain

 シシウドのお花畑

f:id:yporcini:20180806100004j:plain

 道々一番元気に咲いていたのは、長野でも咲いていたシシウドです。ぐぐっと太い茎をのばし、中から盛り上がるような勢いを内包した蕾が傘を開こうとする姿にはエネルギーを感じます。ボーッと白い花が斜面を覆っています。

 阿弥陀池近くまでくると、平らな湿地に木道が渡されています。ハクサンシャジンなどまだまだいろんな花が残っていますが、ガスっていてよく見えないのが残念です。

阿弥陀池近くのお花畑            ミヤマリンドウ

f:id:yporcini:20180806104710j:plain  f:id:yporcini:20180806104504j:plain

 お花畑の中に一叢リンドウの花が咲いているのが見えました。白い花が多い中、青紫のリンドウを見つけると嬉しくなります。木道から離れていてしかも霧のベールに覆われているのでボーッとしか写せませんでした。

阿弥陀池

f:id:yporcini:20180806105149j:plain

 阿弥陀池まで来ると横殴りの雨で小屋も見えません。池の向こう側にある小屋まで行くと高校生の団体もいて座るところもないほど混み合っていました。濡れた体に風が吹き付けるため寒くて風邪を引きそうな気がしたので、ちょっと休んでからそそくさと元来た道をたどり8合目まで引き返しました。

 結局、おにぎりは八合目の小屋で食べ、一時間ほどバスを待って下山しました。

 条件が悪い中でも登って、課題だった下山も悪い膝をかばいながらなんとか下りてこられたのは、私には大きな自信となりました。

 続く