「海蔵寺」からの帰り道、
あるお宅の通りから玄関までのアプローチに
この双体道祖神が飾られていた。
傾いた日の光がスポットのように女の子に当たり、
あたかも生き生きと微笑んでいるように思えた。
突然だが、ここは、JR横須賀線が通っているガード下。
煉瓦には、苔、雑草、カビ が。
長い間かかってこしらえた模様となって浮き出ている。
(サビ、カビ似ているかもしれない。ryoさんのサビシリーズに影響されて
つい‥‥‥‥)
こんなガードをくぐって道なりに行くと、
鎌倉七つ口の一つ「亀ヶ谷切通し」へ入って行く。
ここは、雨が続くと土砂崩れの恐れがあるらしく、
人とバイクまでは通れるが、車は通行止めとなっている。
木がうっそうとしていて昼なお暗い道である。
坂道を登って行くと、
赤い旗のところには、顔もよくわからないような
小さな六地蔵さんが並んでいる。
切通しは、権力争いの攻防戦の場所でもあったはずだ。
大勢の人が亡くなったのだろうと思うと、
お地蔵さんがそこにいる意味もわかってくる。
やがて道は下りになり、明るくなってくる。
左の崖には盛りを過ぎたイワタバコの紫の花が咲いている。
ただ知らないと たぶん見過ごしてしまう小さな花だ。
坂を降り切ると、建長寺のほぼ前。
右へ歩いて行くと、鶴岡八幡宮。
この道は、七つ口の一つ「巨福呂坂」(こぶくろざか)という切通しである。
今は、北鎌倉と鎌倉をつなぐ幹線で、
休日はいつも渋滞。
歩いたほうが速い。
ここで、車で来た友人たちと’別れ、
ちょうど、舞殿では、結婚式が執り行われていた。
この日は、結婚式とは別に
七夕祭飾りがしつらえてあった。
左側へ回ると、雅楽の奏者たちの背中に飾りが垂れていた。
演奏の邪魔にならないように
テープの下を結んであったので、
無造作に、私なんかと同じことをするんだとなんだかおかしかった。
青竹にもう短冊がかかっていた。
今年は、自然の季節の進みも早いけれど、
七夕の準備の早さにも驚いた。
源平池の蓮。
とっても青々として元気そうだ。
池の上に、蓮の世界。
池の中に、蓮の世界。
蕾が二つ。
こっちは、源氏池の方なので、白い花のはずだが。
近頃では平氏池の赤も、源氏池の白も
混じってしまっているそうだ。
この蕾、数日でパカッとわれそうだ。
この次は、蓮の花を見にこよう!
ご一緒に長いお散歩していただき、ありがとうございました。
これで鎌倉散策はおしまい。