気仙沼のビジターセンターは、唐桑半島の突端、御崎神社の裏にあります。
前回来た時は、月曜日だったのでお休みでした。その後は改装工事が入ってしばらく
やっていなかったので初めて訪ねました。唐桑半島の自然や人々の生活のことなど、一
部屋でいろいろなことがわかるようになっていて、ゆったりと休めるようなソファやテ
ーブルが配置されていて、ずいぶんと明るくなりました。
ここから二つ目の宿題、2011年の震災時、津波の力で流れ着いたという
「神の倉の津波石」を目指して歩きました。前回北の方角から歩いてきたときには、標
識を見つけられずに行けなかったのです。
たった900mのところだというのに、アップダウンがあるのでかなり歩いた感じで
す。
小さな入り江があるので開けたところはとてもいい景色です。薄く見えているところ
だいぶ近づいてきたようです。
マザーツリーと表示された木がありました。近くの小学校の5年生が作った名札で
す。後で調べたところ、これはタブノキだそうです。タブは、もともと暖かい気候を好
む木だということですが、岬の南端でしかも黒潮がそばを流れているので、比較的暖か
いのかもしれません。一応北限だと言われています。
ここから小刻みな階段を用心深く下りていくと目的の神の倉です。
目の前に見える岩は、2011年以前には存在していなかった岩ですから、海の底の方に
あった岩が津波の力で押し上げられたといわれています。150トンもあるという岩がど
んなふうにここへ上がったのか見ていた人はいないでしょうし、とにかくすごい力だと
しか言いようがありません。
自然の力は、人間の想像をはるかに超えています。
そばで岩を触ってみるだけでもここへ来た価値があるような気がしました。
反対の方向へ登りながら岩を撮ってみました。
ちょうど右斜面に「ハマギク」が一叢咲いていました。2014年9月の宮古で初めて見
た花なので、今回は無理かなと思っていたらまだ元気に咲いていたのでとても嬉しく思
いました。
午前中早馬神社へ行く途中で見つけた白い「アキギリ」の色違い、
「キイロアキギリ」です。なかなか見かけない花なのに、申し合わせたようで驚きまし
た。
民家や畑の脇を通り、道へ出たのですが、また「弥右衛門坂」と呼ばれる道を入って
いくような表示があったので登って行きます。
この道は雨でぬかるむと危ないと思ったのか、オルレを管理している方たちは、木く
ずを道に敷いてくれていました。細やかな心遣いが有難いです。
両脇は林で暗い道だったのでドキドキでしたが、何とか抜けてやっとバスが通る道へ
出ました。
巨釜半造の入口のバス停まで歩いて、そこからバスに乗り宿まで帰りました。
2日目、宿題の2つ目も無事クリアー。
お宿は、3年前に泊めていただいた民宿です。量は少なくてもいろんなものを少しず
つというシニア用のコースです。
栗ご飯、メカジキの刺身、カキフライ、メヌケの焼き物、陶板焼きは、やっぱりメカ
ジキ、マグロの胃袋と野菜の和え物、イカの塩辛など
食べきれないほどの量であり、珍しいものが出てくるのでびっくりします。
魚は当分食べなくてもいいと思うくらい十分食べさせてもらいました。
(旅はまだ終わりません。)