11月の中華街は、毎年美食節というイベントを実施しています。飲茶の新作を食べたり、コンシェルジュの案内で中華街をめぐったり、フレンチなどのレストランシェフとコラボレーションをした料理を出したり・・・その最後のイベントで、11月27日に第5回中華街美食節の新作メニュー発表会がローズホテルでありました。
中華街の各お店から今年の新作メニューを競うイベントです。一次審査を通過した14作の料理が一つ一つ運ばれ、私たちがそれを食べて最後に一番美味しかったものに投票します。ほかに、フード関連の専門家といわれる人も参加していますので、その人たちの評価も加わります。
えび、かに、ほたて、鶏肉、牛肉、豚肉・・・といろいろな食材と様々な調理法を使った料理が出てきますが、多い食材はえびのような気がしました。日本人の好みを反映しているのでしょう。牛のほほ肉の煮込み、フォアグラ、パン、・・・など中華料理ではほとんど使わない材料や味付けなどもあり、料理の垣根を跳び越えた料理も出てきました。
調理の仕方で、これは四川、これは広東、これは上海・・・などと専門家はすぐに分かるのでしょうが、一応お店の名前はわからないようにして投票にかけます。
今年のグランプリ、それに一般審査員だけの審査で選ぶ美食節賞は同じもので、ダブル受賞になったのは、「海鮮のカダイフ巻き揚げ」(イカ、エビ、ホタテ、カニ、パイナップルをカダイフで巻いてあげたもので、チリソースが添えてあります。)でした。重慶飯店新館の作品です。
グランプリ作品 海鮮のカダイフ巻き揚げ
準グランプリが2つ選ばれたのですが、一つは、三種ムースと海鮮のゼリー寄せ(重慶飯店本店)とかぼちゃとエビの蒸し物特性ソースがけ(福満園本店)でした。この二つは、見た目の美しさも工夫されていました。今年は、重慶飯店が三冠を取り、お店の株が上がったのではと思いました。このメニューは12月からお店でも出されるそうです。
準グランプリ作品の一つ かぼちゃとエビの蒸し物特製ソースがけ
それにしても14種類を一つ5分で味わうのはとても大変で、加減をして食べないと最後まで食べられなくなります。新作を14種類も食べられるということはめったにないことなので、挑戦してみましたが、やはり一つ一つゆっくりお店でいただくのがいいかなと思いました。