金井山城(クムジョンサンソン)マッコリと黒ヤギと鴨の焼肉
プサン北部金井山の中腹に盆地状に広がる山城村にこのマッコリを作っている工場があります。このマッコリは、1703年に生まれ、民俗酒第一号に指定されたマッコリです。この金井山の頂上には韓国最大の城壁があります。城壁を作る作業員のおやつの酒として出されたのがこのマッコリの始まりだそうです。このマッコリに使われている麹は、約500年の歴史のあるもので、15代目の方が今の社長さんです。
マッコリのワークショップ
山城麹は、麦を原料にして黒麹、白麹、黄麹の三種類を用いて作られているところが特徴です。まず、大きなボールのようなものにこの材料とお湯を適量入れて、それを一生懸命力を入れてこねます。約一時間、粘りが出てきたら丸い大きなお団子状にします。
それをビニールの袋に入れ、足で踏んで縁をちょっと高めにしたお皿のようにします。
そこまで用意した麹を、麹部屋に入れて、完全に乾燥するまで置いておきます。ここで仕上げた麹は、長い時間たっても変質したりしないそうです。
マッコリは、この麹と、韓国産の米とこの山の地下250mのところからくみ上げたミネラル分の多い水を原料にして作り上げられます。ふつう日本に入ってきているマッコリは、発酵を止めて、長く賞味できるようにしてあるものですが、このマッコリは、発酵成分が生きたままのマッコリで賞味期限も10日から14日です。飲むと、ほんのり甘くヨーグルトのような酸味も感じられてとても美味しいです。このマッコリを飲んだ翌日には、細胞が活性化して美肌効果があるのだそうです。実際に麹作りに携わっている社長のお母さんは、80歳だというのに肌がつやつやでびっくりしてしまいました。
ワークショップと見学の後、金井山城の名物の黒ヤギの焼肉(フギョムソプルコギ)と鴨の焼肉を近くの食堂で食べました。黒ヤギ肉は食べたことがありませんでしたが、肉のにおいは気にならずとても美味しかったです。写真のものは、鴨の焼肉です。これも新鮮で美味しい肉でした。どちらの肉も、この土地のものであり、栄養価も高く滋養強壮に効果があるとのことです。もちろん、美味しいマッコリもいただきました。私は、ふだんはお酒を飲みませんが、このマッコリは口当たりがよく爽やかな飲み口なので、つい飲んでしまいました。
(この写真は、全部知り合いに送ってもらったものです。私は、この日カメラの電池を充電したままホテルに忘れてきてしまったのでこれだけが遅くなりました。)